私
ここに、一つの命が誕生した。
私はそれを、鹿と名付けた。
その鹿は、しばらく生きた。
そして、ライオンに食べられた。
そのライオンはしばらく生きた。
もうしばらく生きた。
そして死んだ。
その死体が栄養となった。
そこに、木が生えた。
そこに、果実ができた。
私はそれをリンゴと名付けた。
それを、何かが収穫した。
それを何かの子供が食べた。
そして、子供は大人になった。
結婚した。
子供ができた。
その子供が大人になった。
その大人が憎かったやつを殺した。
殺したやつの親から恨まれた。
そして、殺され返された。
今度は、殺された大人の親が殺し返した親を恨んだ。
それを神は、憐れんだ。
神は、彼らの恨みを消した。
その大人の親は、親を殺さなかった。
最初に殺されたあるやつは神を恨んだ。
殺され損ではないかと。
そして、その神は、初めに殺されたあるやつに殺された。
あるやつが神になった。
神はまだ怒っていた。
神は、みんなも死ねばいいと思った。
神は、戦争を始めた。
すべての生き物が殺しあった。
その大人の親は、戦争で死んだ。
その大人の親が、神を殺した。
平和を返してほしくて。
その大人の親が神になった。
神は2人になった。
神は、戦争をやめさせた。
神は暇になった。
だから、神をやめて新たな生物になった。
それを私は、人間と名付けた。
人間は繁栄した。
神自身がなったのだから。
しかし、人は失敗作だった。
現在人間は滅亡へと向かっている。
だが私には関係ない。
関係ないが私は飽きた。
地球という存在に。
だから私は、もう一度ビックバンを起こそうと思う。
もう一度宇宙を作り直したい。
ただ、私は神にはなりたくない。
私は私のままがいい。
このまま宇宙を完成させたい。
この宇宙のジグソーパズルは楽しいものだ。
そういえば、地球にもジグソーパズルというものがあったはずだ。
規模が小さすぎて、話にならんがな。
宇宙はいつになったら完成するのだろう。
やっぱり、人間はいらなかったな。
でも、人間は矛盾しか持たない生き物だな。
破壊したり保護したり。
泣いたり笑ったり。
生きたり死んだり。
そんな馬鹿なことを見てると、ココロが和むな。
人間はそれでもいらないな。
どうせ、もうすぐ滅ぶのだから。
人間よ、お前達は何で生きているのか、考えたことはあるかい?
私は、すべてを見ている。
私はすべてを知っている。
私はすべてを支配する。
だから、もう少し頑張って生きてみろ。
もう少し、出しゃばってみろ。
もう少し、わがまま言ってみろ。
もう少し、とがって生きてみろ。
そのために、私は地球を丸くしたのだ。
人間が少しくらいとがったって、地球の形は変わらないから。
ただし、とがるのと自分勝手は違うからな。
優しさを理解できるのか?
優しさを見せることができるのか?
優しさを感じることができるのか?
言葉だけ作ったって意味がないから。
それでもだめなら、私は本気で考えよう。
人間を切り捨てるのは私には簡単だから。
人間よ、もっと頑張れよ。
その間に私はこの宇宙を完成させる。
意外と私は人間が好きなのかもしれない。
私も意外と、だめの部類に属する私かもしれない。
人から人へ繋がるように、人から私へ繋がったのかもしれない。
とりあえず、ジグソーパズルを再開します。
人間さん、生きることは楽しいですか?
私より