【脱糞ざまあ】新米冒険者ですが嫌な先輩が絡んでくるので脱糞させてざまあします
第2弾【脱糞ざまぁ】冒険者ギルドで嫌な先輩に報酬を横取りされたので脱糞させてざまあします
【これまでのお話】
新米冒険者ジャンは迷宮で嫌な先輩(ロベール)の陰謀により便意に襲われ、土蜘蛛の巣に追い込まれるが、謎の赤髪少女の助力で大量殲滅に成功。温泉の湧出と巨大魔石入手で一躍英雄扱いとなり、横取り常習のロベールは毒ガスをすったことで脱糞失神するのだった。
僕は、最近登録したばかりの新米冒険者ジャン。
僕達は今、迷宮で手に入れた魔石や素材の換金に来ている。
換金は、傭兵団が運営している冒険者ギルドを通さなければならない。
でも、土蜘蛛の大量討伐で魔石が山ほど手に入っているし、なにしろ大型魔石が手に入っているからね。
これは、少しは、稼ぎが増えて生活が楽になるかも?
僕は期待と不安のなか、やる気だけはいっぱいに、冒険者ギルドの門をたたいたのであった。
「ジャン、あんまり期待すんなよ、基本的にはギルドに納品だ。」
「そ、そうなんですか。トマスさん。」
探索小隊の隊長トマスさんの冷めたような声に、僕は、気を引き締め直して、背負袋を背負い直し、木の槍を強く握りしめた。
トマスさんは、孤児の僕をなんだかんだで面倒見てくれるし、育ての親のような人で、態度と口は悪いけど優しい人だ。
「ジャン、初めての迷宮探索でこっちが面倒みてやったんだ。
あんまり、変な期待してんじゃねーぞ。」
「…わ、わかってます。」
ろくでなしのロベール先輩は、ことあるごとに僕を馬鹿にしてくる嫌な奴だが、迷宮での件があるのからだろうすごく機嫌が悪い。
確かに、魔石の回収のときには、手際が悪くて迷惑をかけたかもだけど、結構活躍したとおもうんだけどなあ?
まあ、意地も悪く、とてもせこい人なので、なるべく離れていよう。
「なんかカウンター混んでるな、トマス。」
「ああ、迷宮で珍しい魔道具が見つかったらしい、今鑑定待ちだな。」
「時間かかるじゃねーか、めんどくせぇな。」
「順番でしょ、当たり前じゃない。」
ロベール先輩の言葉に、魔法士のマリーが文句を言っている。
戦士のウィリアムさんと、魔法士のアグネスさんは、顔を見合わせてため息をついていた。
2人は、厳しいけど常識人で僕に物事を教えてくれる。
「まあ、いいけどよ。ちょっと見てこいや、ジャン。」
ろくでなしのロベール先輩は、冒険者ギルドの床につばを吐くと気怠そうに大きなあくびをした。
クズで嫌な奴だ。
実際のところ、僕は冒険者ではあるんだけど、仕事としては、傭兵団最下層部隊の素材収集隊である探索隊の下働きで、主に荷物持ちなんです。
武器は、賃貸料が一番安い、木製の槍です。
鎧みたいな防具は、高くて手が出ません。
でも、成りあがって、騎士になり、傭兵団を作ったという話もあるし、いっぱい冒険をして、お伽話に出てくるような英雄になってやる。
小さいときに聞かされた、その話が僕の憧れの始まりだ。
今日は、僕の英雄譚の始まりなんだ。
僕は、いつか騎士になってみせる。
僕は、背負袋を担ぎ直して、トマスさんたちの後を追った。
「初めて見る形状の魔道具だ、教会の文献で詳しく調べる必要があるな。」
冒険者ギルドの人だかりの輪を抜けると、カウンターの前で、足元まであるやけに袖の長い黒の長衣をまとった人物が、杖だろうか?変わった形の魔道具を角度を変えて眺めていた。
教会から派遣されてきた人なのだろう。
「なんでしょうね、ここに魔石を嵌めるのでしょうか?
やけに大きな穴ですね、このサイズの魔石はなかなか手に入りませんね。
これでは、確認のしようがない。困りましたね…。」
僕が見つけた、巨大魔石と同じくらいのおおきさかも?
教会の人が覗いている穴を見た時、僕はそう思った。
巨大魔石は、確か今トマスさんが持っていたよな。
まあ、僕には関係ないか。
そう思って、人垣の輪を抜けて、トマスさんたちのところに戻ろうとしたときのことだった、人垣が割れて芝居がかった大きな声がした。
ろくでなしロベール先輩の声だ…なんで?
「神学博士様、神学博士様ちょうどここに私が討伐した大蜘蛛から取れた巨大魔石ございます、
お役に立てると思いますよ。」
「…え、それって僕が討伐した大土蜘蛛のやつ?」
ニコニコと笑うロベール先輩が僕に顔を近づけてきた。
ロベールは、僕の顔を見て、一瞬にして鋭い表情に豹変する。
恐怖で全身が硬直した。
「高く売れるチャンスなんだ。邪魔すんなよ、ジャン。」
ロベール先輩が、僕にだけ、聞こえるように耳元で囁いた。
神学博士さんや周囲の人たちは、この会話は聞こえていないのだろう。
手柄のよこどりかよ、ちくしょう。
だが、高く売れるチャンスというのも分かる気がする。
でも、ロベール先輩、自分が討伐したって言わなかったか?
僕は、悔しさに震わせながら、黙ってみていることしかできなかった。
「おい、トマス、魔石をもってこいよ、他の魔石の納品も見てもらおう。」
おい、おい、順番もすっ飛ばす気なのかロベール先輩は?
トマスさんたちが申し訳なさそうに身を縮めているのが見えた。
「まずは、巨大魔石を見せてくれませんか。」
「はい、はい、少々お待ちを神学博士様。」
媚びるような言い回しで、神学博士に返答すると、ロベール先輩が人垣を追い払って、萎縮しているトマスさんののもとに赴き、ひったくるように巨大魔石を受け取ってきた。
「こちらが、私が巨大土蜘蛛を討伐して得た巨大魔石でございます。」
ロベール先輩が周囲に宣言するように高らかに巨大魔石を掲げ、悠々と神学博士様のところに戻っていく。
芝居じみているとは言え、巨大魔石は本物だ、周囲から感嘆の声が上がった。
トマスさんたちは、ドン引きしている表情をしているが何も言わない。
確かに、巨大魔石を高く引き取ってもらうチャンスではある。
僕は、悔しさからだろうか、すごく、もやもやしてしまった。
でも、これで資金が入れば、性能の良い武器や防具が手に入る。
みんな安全に迷宮探索ができるようになる。
僕は、そう自分に言い聞かせた。
ロベール先輩が恭しく神学博士に巨大魔石を渡すと歓声が上がった。
神学博士は、気にも留めていないようで、魔道具に巨大魔石を嵌めた。
「…。」
神学博士が色々な呪文を唱えていていくが、魔道具は、輝くこともなく、全く反応を示さなかった。
人垣の熱量が下がっていく。
自信満々だったロベール先輩が不安そうな顔に変わっていく。
「君、この巨大魔石は、大土蜘蛛のどの部位から取れたのかね?」
神学博士の質問に、ロベール先輩の顔が真っ青になった。
そういえば、どこから取れたっけ?
お腹ではなかった気がする…よく覚えてないな。
「腹かね、頭胸部かね?」
「え、えっと、それは…。」
「君が討伐したのだろ、覚えてないのかね?それとも違うのかね?」
「いえ、いえ、私が討伐したものでございます…。」
「では、どこかね、本当に君がとったのかね?」
神学博士がとてもイライラしており、眼光鋭くロベール先輩を睨んでいた。
ロベール先輩は、ごにょごにょと要領の得ないことを小声で話している。
そうだ、思い出した『頭胸部』ってとこだ。
仕方がない、ロベール先輩を助けてやるか。
僕は、ため息をついてロベール先輩に近づこうとした。
ロベール先輩の喉がひくりと動いた。
「思い出しました、腹部です、腹部で間違いありません、神学博士様。
剣で腹を一刀両断したときに見つけたんです。」
ロベール先輩が大きな声で間違いと嘘を叫んでしまっていた。
ええええ、ダメだよ適当言っちゃ。
「…本当かね。」
神学博士の目が剣を帯びる。
本当のこと言わないと、後でしれたらどんな罰があるか分からない。
「ち、違います。頭胸部です、木の槍で突いたら出てきました。」
「ほほう、睨んだ通り頭胸部から取れた魔石だったか、珍しい訳だ。君が討伐したのかね?」
神学博士様が僕の顔を見て優しく微笑んだ。
なんだろう、認められたような気がして胸が熱くなった。
「ち、余計なことしやがって、糞野郎…。」
ロベール先輩が苦々しくつぶやいた。
魔道具の内部で、かすかに光の粒が逆流するように揺れた。
『糞野郎』≒『COOL SOW,ARROW』
突然魔道具が輝き始める。
何が起こったんだ?
のこぎりのような魔法の刃が突然出現し、驚いた神学博士が魔道具を宙に放りだしてしまった。
一瞬の出来事に、冒険者ギルド内が騒然となる。
僕はとっさに魔道具をキャッチした。
しかし、魔道具の先端から巨大な魔法の矢が現れ、勢いよくロベール先輩目がけて発射された。
危ない…。
一瞬の出来事だった。
魔法の矢は、へたり込んだ、ロベール先輩の股間をかすめるように床に大穴を開けていた。
ズボンが裂けてパンツが見えている。
よかった、大事には至らなかったんだ、そう思った瞬間だった。
ブリブリブリブリ…。
意識を失ってた倒れたロベール先輩のパンツがどんどん膨らんでいく。
酷い悪臭がした。
「きゃああああ。」
「何の、匂いだああああ。」
周囲から阿鼻叫喚の悲鳴が響きわたってくる。
「最悪…。」
マリーとアグネスが汚物を見るような目でロベールを見た。
ウィリアムが他人のふりをしている。
トマスが、残念な気持ちでいっぱいになり深いため息をついた。
「…これどうすんだよ…出禁にならないだろうな…。」
ウィリアムが冷たく小さく呟いた。
「君の名前を聞こうか?」
「は、はい?僕はジャンです。」
突然鼻を袖で覆っている神学博士様から声を掛けられて声が裏返った。
やばい、怒られる。
「君のおかげで、魔道具が発動した、魔石は高く引き取らせてもらうよ、
正直な者だけが、真の魔石を扱えるものだよ、神の教えのとおりだな。
ジャン君だったね、今後の活躍に期待しているよ。」
「あ、ありがとうございます。」
ブリブリブリブリ…ブス。
ロベール先輩は、冒険者ギルドのカウンター前で大の字で気絶していた。
「ジャン、おかげで今回の報酬いつもの3倍よ。」
マリーさんが抱きしめて、僕の顔を胸にうずめていく。
「ほんと、すごいわジャン。」
アグネスさんが腕を組んできて、胸が僕の腕に押し付けられる。
「は、放してください、勘弁してください。」
僕とマリーさんとアグネスさんは、魔石を換金して、先に冒険者ギルドを後にして、冒険者食堂に向かって歩いていた。
迷宮初体験をお祝いしてくれるそうだ。
歩きづらくて、しかも前が見えない、でも僕は打上が楽しみで仕方なかった。
トマスとウィリアムが冒険者ギルドで深いため息をついた。
「…これどうすんだよ…。」
気絶しているロベール先輩の盛り上がった股間から生暖かい湯気が上がっていた。
次回は、冒険者食堂での「うんこ先輩」ことロベール先輩のもはやお家芸の域の脱糞回です。
ジャン|(主人公)は、うんこ先輩の魔の手から、無事、美味しい夕食にありつけるのか?
【脱糞ざまぁ】シリーズを気に入っていただけましたら、ご意見ご感想をお願いいたします。
あと、同じ世界線の別シリーズもありますが極寒シリアス系なので興味があったら見てみてください。
【深緋瞳の魔王孵化器】
迷宮の底で僕は宇宙を語るエルフと赤い瞳の少女に拾われた・観測外異世界物語
※ また脱糞で会いましょう。




