歩き出した涙
任務内容
北西200キロ地点の拠点設置及びその場を縄張りとするデビルの駆除及び拠点の設置
三日後、作戦が開始された
入隊した者にはまず戦闘服が渡される、最新鋭の科学により作られた特殊な軍服を与えられる
今回の参加者は五十名、十人で一班に分かれる
「今回の作戦の総指揮者であり、第一班班長のサナダ コウウだ、よろしくたのむ」
部隊は目的地へと向かった
一日では到着できず、一時停泊をしてまた次の日進むことにした
「あのー、サナダさんでしたっけ、サトルさんがどこ行ったか知ってますか?」
「ああ、あの人は、ここが野生のデビルに襲われないよう見張ってくれてるんだ、しかも寝ずにな」
「マジっすか?!ていうかそれって一人でっすか?」
「そうさ、俺たちには体力温存しとけってたった一人で見張ってくれてるんだ、疲労は溜まってもすぐ取れるらしいが、毎回本当にありがてえよ、それはそうと用があるなら俺が言っておくが?」
「そのことなんすが、創造の力って結局何なんなのか聞きたくて、」
「それは・・・」
「あっしから説明しやしょう、サナダさんに手数をかけるわけにはいかないでやんすからね」
「あんたは?」
「あっしはサナダさんの忠実なる側近、イツモ ソバニ、以後お見知りおきを」
「あっはい、よろしくお願いします」
『ややこしい人が来たな』
「創造の力とは、我々が創造の実と読んでいる特殊な実を食べることにより身につく力でやんす」
「いやそれが何なのか聞きたいわけですよ」
「そうでやんすね、創造の実を口にすると、何らかの武器が手に入るでやんす、刀だったり盾だったり、はたまた体に埋め込まれていたり、そしてその武器には、何らかの能力が付与されるでやんす、武器を創り出す力こそが創造の力の語源でやんす」
「なるほど」
「と言っても、結構少ないでやんすけどね、ささ、用が済んだらとっとと寝るでやんすよ」
「うす」
到着には、丸二日かかった
「それではみんな、作戦を開始する!」