創造の芽
エンジェルは床を破り叩き落とされた
頭を潰され、ピクリとも動か無かった
「やっと、倒せた、クククッ、ハハッざまあみやがれ」
「まだだ」
エンジェルはゆっくりと起き上がり、瓦礫と煤を払った
「コイツ、再生しやがった」
「エンジェルは、ある程度強くなれば再生能力を持ち始める、だがおかしい、あの程度の生贄では身に付かないはずだ」
「くくく、そう、普通では身に付かない、だが私はこの村の人間全員に私の糸を仕掛けていたのだよ、貴様の拳が当たる寸前で発動させ、外側から心臓を握り潰した、最もお前だけは創造の力で免れたようだがな」
「は?それってつまり」
「ああ、貴様の仲間がさっき助けたやつらも全滅さ」
「そうか、じゃあ死んでもらうしかなさそうだな」
「さあ、終幕だ」
二対一、攻防が続いた
だが決着は、些細なきっかけでついた
『ッ?!これは、脳を完全には再生できていなかったのか、目眩がする、まずい、攻撃を避けらr』
「あああああ!!」
〝轟鬼〟
エンジェルは屋敷の外に飛ばされ、すかさずサトルが庭の岩で圧し潰した
「やったか」
エンジェルの肉体は、溶けて消滅した
サトルは手を合わせた
「サトルさんでしたっけ、こんな奴に手を合わせたってしょうがないっすよ」
「違えよ、コイツの被害者達に手を合わせてんだよ」
「そうっすか、あ〜あ、ていうかマジでアイツらみんな死んじゃったすかね」
彼はは涙が溢れないよう、上を向いていた
そして改めて紹介しよう、彼の名はイガラシ イブキ
この物語の主人公である