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詩[思索]

好きなカップ ノ レイアウト

作者: 日浦海里

鏡に映したように左右対称に並んでる

向かい合うように

白いシンプルな色調に

表面が少しでこぼことしたコーヒーカップ

滑らかな手触りなのに

でこぼことした不思議な感じが

お気に入りの理由


並べてみると

同じようで同じじゃないところも

「らしい」感じが好きだった


カップを手で包み込んだとき

ほんのりと伝わる温もりと

滑らかだけどどこか手にフィットする形が

心の欠片を埋めてくれるようで


似ていても違ってる


好きだからと繰り返し使ってるうちに

真新しいままのものと

どこかくすみを帯びたものと


こういうのを

味が出てきたっていうのかな


並べてみると

同じようで同じじゃないところ

今はもう少しはっきりと


見慣れたからなのか

変わってきたのか


これもこれで「らしい」のだと


今日もわたしはカップを手にする

鏡に映したように左右対称に並んでる

両手を開いているように

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― 新着の感想 ―
[良い点] 切ない詩なのかなとドキドキしてしまいましたが 手に包まれるまろやかなカップを想像して あたたかな飲み物をいれている様子が浮かび ほっこりしました(*´艸`*) ああ、でも使われてない方の…
[良い点]  「らしい」のは誰にだったのでしょう。  いなくなった「あなた」なのでしょうか。  >見慣れたからなのか   変わってきたのか  時間が経って。  カップと同じく、わたし「らしく」なっ…
[一言]  時間や、想いが、傷やくすみをつくって。  おなじでも、ちがうものになるのでしょうか。  おなじぬいぐるみでも。  新品と、年季の入ったやつ、違いますもんね。  もとから、縫い目の違いもあ…
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