人と目を合わせる。
この話は、直接的に家とは関係がない話になる。
他人と目を合わせるのが嫌い。
そんな人も多いのではないだろうか?
本日は、そういうお話。
僕は、幼少期から人と目を合わせる事が苦手だ。
それは今現在も続いている訳で、社会人生活をする中で度々、「人と目を合わせて話す事を意識した方がいい」、……そう言われる。
しかし、僕がなぜ他人、(家族にも時々目を合わせないが)と目を合わせないか。
目を合わせると、たまにその人が背中に背負っているモノが見えてしまうからだ。
小学生くらいまでは、そうした見えたモノを口にしても冗談で済む。
しかし、成人してからとなると、たちまち精神病院に直行だ。
ある程度、社会を知ってからは他人と極力目を合わせない、そうして過ごしている。
例を出そう、実際に考えてみて欲しい。
新人として入った職場の上司と、たまたま目が合って、その背後に子どもが張り付いていたら……。
皆さんは、どう思うだろうか。
その後、円滑な人間関係は築けない、そう考える人がほとんどだろう。
なので、僕は小学校低学年から現在に至るまで、「人と目線を合わせて話しなさい」と言った指摘を受けながら育ったのだ。
しかし、それを実践したばかりに悩みを抱えたので、こうして文を書いている。
現在の職場の話。
たまたま目が合ってしまい、その人の背後に居るものが見えた。
最初は水子かな? そう思うほど背の低い霊だった。
……余談となるが、水子は成長する。
霊、全般は。そう言い変えてもいいかもしれない。
もしかすると、別の話でも書いていたかもしれない。
僕は、なぜか昔から子どもに好かれる質らしい。
他人(親戚など)の水子が寄ってくることがある。
なので、一例として水子の話を出す。
まず、自分では祓えないので放っておくしかない。
なので放っておくのだが、1ヵ月、2カ月。
時が経つにつれて、ハイハイ~2足歩行に成長していくのを実際に見ている。
そして、ある程度成長すると、こちらに話しかけてくる。
多くは、「あなたが親なの?」そういった質問が多い。
正直な話、うんざりしている。
僕は、子どもを作った覚えなどない。
こちらに来るのが、どういう条件なのか、それはわからない。
とにかく、僕の中では水子という種類の霊は予想がつかないモノ。
そういう認識だ。
職場の話に戻る。
そういった経験をしていたので、成長した水子かな?
そう思った。
しかし、憑かれている本人に聞くわけにもいかない。
職場の他の人の話を聞けば、その人はバツイチで子持ちだと言う。
初対面で混みいった事情に首を突っ込むほど世間知らずではない。
僕はしばらく静観することにした。
その人の背後に憑いていたモノが判明したのは、それから2年後のことだ。
その間、その人とは目も合わせずに会話していたので、さぞ失礼な人だと思われたことだろう。
わかった現在でも目を合わせる気はないが……。
僕は、そういった点では非情な人間なのかもしれない。
まあ、それも下手に助けようとして痛い目にあった賜物だ。
その話は、いずれ別の機会があればしよう。
『視えるが祓えない』、そういう人種の僕には正直どうしようもない。
その人に憑いていたモノは、同じ職場の20歳以上年上の男性の生霊だった。
どうして、わかったか?
件の、その男性に会った時、「どこかで見た顔だな?」そう思った。
既視感――、そう言い換えてもいいかもしれない。
その男性の悪い噂を聞いたのは、彼が職場を退職する時だった。
なんでも、自身より背の低い女性の年齢などに関係なく声をかける、付きまとう、などの迷惑行為を平然とする人だったみたいだ。
僕は、その人に一度会ったきり、あまり話す機会はなかった。
なので、そういった事を耳にして、やっと理解した。
あれは、成長した水子ではなかった。
何かの機会に教えるべきか否か、それが最近の悩みだ。
最後になるが、水子の成長記録をなぜわかるのか?
というと、今現在も姉のおろした水子が独り暮らしの僕の家に出るからだ。彼なのか、彼女なのかはわからない影は、立派に二足歩行で歩いている。




