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(多分)悪役令嬢に転生しました……  作者: 咲良りんもす
いざ、転生ライフ
3/3

五歳児検定の会場はいづこ?

基本土日更新になります。先週のうちにお伝えするべきでした、申し訳ありません。

よろしくお願いします。


最初なんでリディアーナちゃん自分語り多めですがお付き合いください。

「リディアーナの調子も良くなってきたことだし、久しぶりに皆で夕餉にしようか。」




お父様からこの言葉を引き出す為に1ヶ月以上かかってしまった……



いやね?最初の数日は困惑してたし、記憶喪失設定があったとはいえ私が当然分かっているだろうと思われていることを教えようとかは思われないわけで。わりかし慎重に行動していたんだけども!



3日が限界だった。包帯とか腫れてるとかがあった訳じゃないから、お父様やお兄様も寛容な感じで寝台から出るのも許してくれたんだけれども……




ずってーん、ばったーん、ぼと……




ワタシ、ゴサイノカラダムリ……


転生前は学生とはいえ成人に近いくらい成長していた。それなのに急にこれからあなたの体これだから頑張って〜!と幼児の体を使えなんて無理がありすぎる。



ある日突然気づいた系転生をしている皆さんはどうやって自分の体と仲良くなったのだろうか。



歩いてみたら足の感覚が分からずすっ転び、それなら椅子に座ろうと思えば目測を見誤り、せめてこれだけでもとスプーンを手に取れば落とす始末……


これには周囲の皆も大いに心配だったらしい。私も気を使うくらいなら体慣らしに全力を注いでいたのでより気になったと思う。



「リア!またフラフラして……まだ休んでいなさい?」



と言うお兄様の心配が胸に刺さりながらリハビリに勤しむ。だって、急に転生してしまったばっかりにいらん心配されてるんだよ?すんごい申し訳ない。



「ううん、大丈夫だから!私頑張るから!」



私の強がりはしっかりバレていたので、皆、眉が八の字になってた。ある程度自分の体を動かせるようになってきた頃には、お父様やお兄様はもちろんこの御屋敷に勤めるメイドさんや従僕の皆さんとも仲良くなった。




そう、特に蟠り(わだかま)もなく。



……あれ?私の推測ではここは乙女ゲームの世界のハズだけど?周りと自分のスペックを見るに悪役令嬢ポジを疑っていたんだけど違うのかしら?



「お嬢様、今日の御夕食はどのように致しましょうか?」



そう(悪役令嬢対応がデフォだと思っているので)優しく聞いてくれるメイドさんの名前はアンテ。肩で切りそろえた薄茶色の髪を持つクールな女性である。ツリ目でちょっとキツそうに見えたので、最初はちょっと怯えていたんだけど、根気よくお世話してくれたのでメイドさんの中では1番好きな人でもある。



「うーん、火鳥(ひどり)!」



火鳥(ひどり)って文字通り火を噴く鳥さん。身に危険が迫った時、敵にふきかけて撃退するらしい。炎の燃料を蓄える必要があるから普通の鳥よりお肉が柔らかくてジューシー。いかにもファンタジーな鳥だけど味は保証する。覚醒して初日のお粥 (っぽいなにか)の具材として入ってたんだけど1口で虜になってしまった!



この手の世界(乙女ゲーム)ってご飯美味しくないか日本人の口に合わないイメージがあったから衝撃だった。多少日本食を恋しく思う日もあるけど、この1ヶ月出てくる料理基本美味しいんだよね。



「うんうん、いいねえ。今日は火鳥(ひどり)のソテーにしようか。




記憶喪失でも好物は変わらないね(ボソッ)」




「お父様?なにかいいました?」




最後聞こえなかったんだが?デザートの相談か?と思ってると笑って誤魔化された。解せぬ。



周りを見回すと優しい眼が6個あった。むず痒い。



アンテが、「御要望を厨房に伝えて参ります。」と退室。入れ替わりに執事のロイドさんが入室。はて?何用?



「旦那様、至急の御報告がございます。如何なさりますか。」



如何って、至急の報告なら言ったら良いのに。と思うのは庶民脳だから?……いかんいかん、悪役令嬢疑惑が弱くなってきているとはいえ、お嬢様っぽい言動は今後必要になるんだから気をつけないと。




「よい、話せ。」



「はい、旦那様。御報告致します。ファントレ様から。書生の教育について、教養を高めるためにもお嬢様の話し相手になるのはどうかと。旦那様のお考えをお聞きになりたいそうです。」



「……」



……なんだって?

お読み頂きありがとうございました!



フリガナ簡単に出来るやつどこ

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