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ATアーティフィールド展開!」

 心臓付近から温かい魔力みたいなものが体の外へ向かう。それは体から少し出たところでキラキラと輝いて消える。


「コレで精神へのダメージは軽減されるはず。」

 精神を大事に!


 ステータス


※※

 スキル

 ATアーティフィールド [1]

 精神へのダメージを軽減 時間経過と共に消失 継続時間はレベルに依存する。

※※


 へ〜スキルか‥ちょっと言ってみたかっただけなんだけどな。精神への防御力も最大にしてくれたのかな?これはありがたい。時間?ここって地球と同じ1日ほぼ24時間なのかな?じゃあ今はレベル1だから1時間くらい?まさか1分じゃないよね?


 とりあえず次は物理的な防御をなんとかしないと。この毛皮は補正値付いてるけどどのくらいなのかはわからないからね。微々たる物でも補正値は上げときたい。


「バリアー」


 小学生が鬼ごっこをする時のように腕をクロスさせる。



 ‥詠唱とか無くても大丈夫なんだからこんな事しなくても良かったのか。誰もいない静かな森の中で幼女が1人バリアを張るってw体が熱くなった気がする。たぶん顔まで赤くなってるなこれは。


 ステータス


※※

 スキル

 バリアー[1]

 物理、魔法攻撃を防ぐ。時間と共に消失 継続時間、強度はレベルに依存する。

※※


 まぁ、そうだよね。

 あとの不安要素は状態異常かな?


 毒と麻痺以外になんかあったかな?呪いとか?火傷かな?

キュアでなんとかなるかな?怪我とか治す呪文が思い出せない。何だったかな。


「痛いの痛いの飛んでいけ〜」

 とか?wwとりあえずわかるのからいきましょうか!


 キュア!


 眩い光が体を包み込む。


 ホイミ!


 だが何も起こらない。



 ?

 ああ、違った違った。


 ヒール! だ。


 だが何も起こらない。


 ステータス


※※

 魔法

 キュア[2]

 毒や麻痺などの体の異常を除去する。能力はレベルと魔力に依存する。


 痛いの痛いの飛んでいけ〜[1]

 怪我や火傷など体の傷を修復する。能力はレベルと魔力に依存する。

※※


 ちーーん。


 テンプレきたきた。


 覚えた魔法って消せないのかな?これはちょっと恥ずかしい。無かったことにしたい。でもできないよねぇ‥そうだよね、迂闊な事はこれからは言わないように気をつけなきゃ。まあ、この魔法は優秀だよね?詠唱しなきゃ恥ずかしくないない。

 気分が少し沈む。スタートダッシュに失敗した時のような感じかな?序盤にレア素材の合成を失敗した時みたいな感じ。

 ゲームならお金をかければある程度にまではなったけど現実は無慈悲。



 地蔵が頭の中で踊っている。



 そんな感じだ。



「はぁ」



 名前も考えて食料確保して、今日寝る場所も探さなきゃなのにこんな事で落ち込んでられないよね。食料は大事!衣食住は早めに確保しなきゃ。妖精の木を見る。周りの木にも鑑定をかけてみる。


 鑑定


※※

 妖精の木 妖精の木 妖精の木 妖精の木 妖精の木 妖精の木 妖精の木 妖精の木‥

※※


 ここらは妖精の木しかないのかな?自分の周りを見てみる。自分を中心にして円形に拓けているみたいだ。



「もしかしてフェアリーサークル?」


 コレって夜になると妖精に連れ去られるやつじゃない?

いや、よく知らんけど。違うよね?女神さまが転移させるのに都合が良かったのかな?異世界に来て初日に死ぬとか嫌だ!一気に血の気が引く。たぶん今は真っ青な顔をしている。


 私はフラフラしながら妖精の木の方へ向かう。



「考えるよりも行動だ!動け体!そんなんじゃこの世界生きていけないぞ!」 

 自分を叱咤する。



 カタカタと震える手で少し離れた位置から風を飛ばす。わざわざ呪文化せずにイメージで魔力を乗せてみる。イメージは大事イメージは大事。



 辺りの妖精の木はワサワサと揺れて雪を振り落とす。



 よくしなる木だなぁ。



 右に左にワッサワサ

 上に下にワッサワサ


 気のせいだよね‥?



 木の状態に少し違和感は感じたが、ここで動かなければ何にもならない。妖精の木に近づいて葉っぱを採取する。子供の身長ではあまり取れない。


 うーん

 腕を木にかけ足を引っ掛け

「よっこいしょっ」と木に登る。

 身体強化の影響か、子供の体だからかすごく軽い。葉っぱが手の届くところまでするすると登れた!



1枚口に入れてみる。


「うわっまっずっっ!部活の後の靴下みたいな味がする。しかも後味が少し甘い?」


 こんな味のものポーションの原料にして大丈夫なのかな?出来上がったポーションも不味いんじゃ‥。


 不信感を抱きながら葉っぱを採取していると実がなっていた。

「結構大きいな」

 そこには茶色いソフトボール大くらいの実がたくさんなっている。とりあえず両手に持っている葉っぱは収納庫アイテムボックスに入れて。出して。もう一度入れる。


 うん、出し入れはできるね。魔力の消費もないみたい。魔法によっては魔力を使わない‥?さっき使った魔力はもう回復している。

「あ〜魔力回復upも頼んどけばよかった〜異世界物のテンプレなのに」

 忘れてた。大事な事なのに忘れてた。後にゲットできないかな?



 今は木の上だ。採取に集中しなきゃ。数メートルとはいえあの雪は硬い。落ちたら痛いじゃ済まないかもしれない。

 ここに来るまで積もった雪って柔らかい物だと思ってたんだよね。理想と現実の違いって大事だよね。



 少し遠い目になる。




 気を取り直して妖精の実を両手で持つ。外側はライチの皮みたいにザラザラしている。そして椿の種が入っている部分くらいには硬い。公園とかにあるあのカラカラのやつ。

 手が触れたところから何かを吸い取られている気がする。体が少し軽くなる。ドレインされてる?慌てて手を引っ込めようとした時、妖精の実がポロンと取れた。表現じゃ無く、ハープみたいな音が鳴った。


 鑑定


※※

 妖精の実

 採取する時に魔力を吸う。与える魔力によって味、食感、存在が変わる。

※※



 存在が変わる‥だ‥と




A=あくびが出そうなほど T=退屈な心を維持する

のお洒落な言い方



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