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 体がフワフワと浮いているような気がする。寝ちゃってたのかな?

 

 あ、そうだ、名前考えなきゃ。何がいいかな?


 ベットの上でウトウトしながら名前を考える。

 元の名前?ちょっとカタカナ表記でも似合うようなカリントとかチェリーとか?いやいや、ゴンザレスとかファニーとか?うーん‥シャチホコとか?




 リン シャランシャラン チリンチリン シャランシャラン チリンチリン


 耳の奥でまた何か聞こえてくる。せっかくいい気持ちで寝てたのに。



 チリンチリン シャランシャラン チリンチリン


 もう!うるさいなぁ。もう少し寝させてよ。



 チリンチリン シャランシャ‥



「チリンチリン!うるさいよ!」

 二度寝してしまったことに気がついて飛び起きる。辺りは真っ暗だ。目が覚めてから音が段々と小さくなっていく。


 シャランシャラン‥


 ライト!


 灯りをつける。


「小腹がすいたなー」

 食べてすぐ寝たつもりだったけど、お腹が空いた。子供の体は代謝がいいのかな?


 ヤッホーの実を出して次は磨製石器ナイフで穴を開けると、コップに注ぎ、飲む。


「甘いのにさっぱりしてておいしーい」

 魔法で少し温めてみる。

 常温の時とは違い少しドロドロとしている気がする。

 ゴクッ

「これはこれで美味しいなぁ」

 先程のココナッツのような風味ではなく、甘酒のようなあったまるような味がする。

 ヤッホーの実を台の上に置き、磨製石器で小さく切って口に入れる。


 ジャリジャリ ギュッギュッ


「味は‥悪くないのに‥うーん」

 口の中にはココナッツの風味と繊維が残る。


「爆発を覚悟で魔力を注いだ方が果肉まで美味しくいただけるよね。加熱したらどうかな?後で豚肉と炒めてみよう」


 私はとりあえず外に出て時間を確かめてみる。太陽が上まで昇って‥あれ?やっぱり太陽じゃない?


 よく見ると空の上には赤系統のマーブル玉みたいなのが見える。落ちてきている、辺りを照らしている光は太陽と変わらないように見える。つまりこの世界の太陽はあのマーブル玉だということになるけど‥公転してる?よね?自転はしてると思う。


 月はまだ見てないからまた夜にだな。

 月を探してみるけど見つからない。

 あっちに薄らとある青系統のビー玉みたいなやつは‥月?満月ではないな。少し欠けている。

 普通こういうのって満月か三日月にしない?もしくは新月とか。満月の夜は力が‥うんたらかんたら言わない?そんな日に転移やら転生やらさせない?なんでこんな中途半端なの?

 昼間の月は白っぽいからそういうのを探していたのに見つけたのは空に溶け込む青色。あれ?地球じゃない?違うかー。


「月が地球とか笑えるんだけど」

 薄らと見えるだけだから地球っぽく見えるけれど、夜になってもっとはっきりと見えるようになったら全く違うのかな?


 この世界は不思議な事ばかりだ。ここでは常識かもしれないけれど、いろいろな発見があって楽しい。魔法、それがあればタイムトラベルや他の世界にも遊びに行ったりできるのかな?


 うーん‥ややこしいからやっぱいいや。とりあえずこの世界に馴染むことに専念しよう。






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