03話 違和感をおぼえる
「さて、いったい何を使ったんだ?」
「うん。【身体強化】【身体強化・超加速】【身体強化・超撃】と【結界】を使ったよ。まぁ【身体強化】と【結界】は基礎みたいな所はあるし、俺の体力でも大丈夫だったよ。」
「え!?よっ4つ!?しかもレベル最高峰の魔法を!?そんなの出来るのは魔法学校の学校長と国王くらいだぞ!?な、何でだ……?」
父さんはかなり動揺していた。俺も別の意味で動揺していた。
“やっぱ、この時代は魔法も剣術も退化している。それに……デマか?水晶の色も気になる。聞いてみるか。”
「水晶の色についてなんだけどさ。色別に得意な事が分かるのは知ってるけど、何色は何が得意ってのが、いまいち分からない。赤だと何が得意なの?」
「ん?本とかに載って無かったのか?まぁ一応言うが、赤は本当に得意な物が無い無能色だ。白が凄く優秀なんだが、白は何でも出来る万能色だ。青は魔法特化型の遠距離型の色。緑は魔法陣や武器の生成を得意とする色だ。これは5000年前から変わってないぞ。」
「・・・」
“無能色!?そんなはずは無い!赤が一番、魔力をコントロールしやすいし、出来る魔法と魔法陣の幅が広い。どんな武器にでもバフ出来る。本当に優れてる者に表れる色だぞ?前世の俺は、喉から手が出るほど出て欲しかったのに……!5000年前から変わってないってのはおかしい…………もしかして、"誰かの手によって"……”
「まぁラインの場合はそれを覆すような事をしてきたが……笑」
“そもそもの知識が間違ってるんだから当たり前だ。そういえば学校長がどうとかって言ってたよな。って事は……学校がある!原因はそこにあるかもしれないな。”
「ねぇねぇ父さん。魔法学校があるって言ってたけど、俺は入れるの?確か入学試験は3ヶ月後でしょ?今から用意しても全然間に合う。」
「う〜ん……」
ロイは凄く答えずらそうにしていた。
「?」
「知ってると思うが、入学試験は【実技】と【筆記】の2つの試験がある。実技100点、筆記100点の200点満点だ。一応、合格点は150点とされてるが、あくまで目安ってやつ。それで、水晶の色によって加点・減点される。」
「!?」
“前世の俺の時代はそんなの無かったぞ…?”
「ど、どういう事?」
「簡単に言うと、優秀な色だと加点。無能な色だと減点になるんだ。ラインの場合は白だから……『−50点』だな。」
「えぇ〜!」
“何なんだその制度は!?ど、どうしようか……”
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