14話 実技テストⅣ
「君がライン君か、よろしく頼むよ。これは一応試験だからな、手加減しなくて良いぞ。」
「分かりました。」
“うん。あのおっちゃんより全然良い。こういう人と戦いたかった。”
「それじゃあ始め!!」
“落ちたら落ちたで嫌だからな。本気でやらせてもらおう!”
【結界】【縮地】を使い、相手の死角に入る!
「なっ!消えた!」
ラインは試験監督の背後で剣を振りかぶった。
【身体強化・超撃】を使って、殺すつもりで斬った。
「ぬおっ!!」
試験監督は、ラインの剣を受け止めた。
“おわ〜。流石、試験監督だ。普通に強いな。油断できない!”
ラインは戦闘を楽しみながら、若干本気を出しながら戦っている
「おらっ!!」
試験監督は声を発すると同時に、ラインを脚で吹き飛ばした。
「なっ!!」
“なんちゅう脚力だよ!身体がそこら中痛え。だけど……”
【結界】【身体強化・超加速】!!
ラインは空中で一回転した後に、結界を使い、身体強化で思い切り蹴った。
「なっ!もう戻って来たのか!?」
ラインはまだ見えないくらいの高さにいたにも関わらず、ラインが確実に戻って来ているのを試験監督は感見抜いていた。ラインはこの事を察知。
“探知能力も素晴らしい。この時代にこんな人がいるとはな。これからも努力すれば少なくともハルは超えるだろう!”
【身体強化・超撃】!!【鋭撃】!!
ラインは一回転しながら、試験監督の剣を折るつもりで斬った。
“斬った感触はある。これで戦闘不能に……”
「まだ終わってないぞ!」
「えっ?おわっ!」
咄嗟にラインは避けたが、明らかに動揺していた。
ラインは斬ったと思っていたが、試験監督は剣を確かに握っており、折れてなんかいなかった。
「成程な」
ラインは全てを理解した。あの時斬ったのは剣では無く、石だった。どうやら試験監督は剣に、【石化】を付与して、石で出来た剣先をラインが斬って、石化を解除したのだった。今試験監督が持っている剣は鉄で、修復魔法を咄嗟に使ったのだろう。
“流石に少し本気を出さないと勝てないな。”
ラインは真剣な目を試験監督に向け、剣を構えた。
“この身体で使えるのか。まぁやってみるしかない。”
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