10話 筆記試験!
「ふぅ……なんとか着いたな。」
この学校は本当にバカ広いので、よく迷子になる人が出てくる。
“俺の席は……ここだな!”
ラインの席は、右から4列目の前から5番目の席だった。
“緊張するなぁ……手に汗握るぜ!”
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
バン!と、ドアを勢い良く開く音が部屋中に鳴り響いた。
「よ〜し!それじゃあこれからテスト用紙配るからな。始めの合図があるまで開いたりするなよ。」
いかつい顔つきのおっさんが試験監督のようだ。
テストの問題用紙と解答用紙が、丁寧に配られていく
「全員に行き渡ったな。それじゃあよ〜い!始め!」
紙をめくる音が部屋中を響かせた。
“え〜っと……大問は5つか。各大問20点満点なのか。取り敢えず、俺はここで満点を取らなくちゃいけない。”
「うっ!あぅぅう!」
ラインは激しい頭痛に襲われた。
“痛い!!そして、痛みと一緒に前世の記憶が『全て』流れ込んでくる!!”
「うぐっ!!はぁ!はぁ。はぁ……」
“普通に痛かった…!でも…!”
ラインは物凄いスピードで、解答を書いていく。
“前世の俺の勉強が効いてるな。全て分かるぞ!”
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
「それじゃあ止め!」
“やっと終わった〜!これなら満点は取れるな。”
試験監督が、一人一人の解答用紙を集めていく。
ラインの解答用紙をちらりと見て、少し動揺していた。
俺は試験監督と目が合った。試験監督は、苦笑いをして、前の人の解答用紙を集めていった。
「?」
“どうしたんだろうか。名前でも書き忘れたか?”
「よし!筆記試験はおしまいだ!次は実技テストだ。15分後に始まるからな!しっかり準備しとけよ。」
“実技テストでも9割以上を取らないと、合格は出来ないだろうな。”
ラインは気を引き締め、次の試験会場へ向かった。
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