ゼクスとのデートのはずだが?
はい! 18時に出しました!
ジルは、ゼクスとの待ち合わせ場所に到着した。
今日はゼクスと服を見に行き、ジルがバッグを買う日である。
「お待たせしました」
「おぉ————え?」
ジルの前に現れたのはゼクスではなくシーラだった。
「ゼクス君がどうしても行かなければいけない急用ができたらしく、ピンチヒッターで私が来ました! 頑張ります!」
何を頑張るの!?
ゼクスの野郎、後で覚えてろよ。
「あの、此間はごめんなさい」
「此間?」
「ジャズバーの時の……」
ああ、あのダルがらみか。
「気にしてないよ。全然。全く」
「でも、あの時は本当に迷惑をかけました。お酒は飲まないように気を付けます」
「まぁ、お酒はほどほどにね。大事にならなくて良かった。じゃ、時間も勿体ないし、行こっか」
「はい!」
バッグ屋に来た。
「せっかくだからシーラが何か俺に似合いそうなの選んでよ」
「分かりました! 任せて下さい!」
10分後。
「これなんかどうですか?」
「…………」
え、この子本気で言ってる?
蛍光色が入り混じった迷彩バッグを選んでくるシーラ。
「却下」
「ええ!!」
いや、こっちがええ!! だから。
店員さんに頼むか。
ジルは女性店員に声をかけた。
「すみません。女性ウケしそうなバッグとかってありますか?」
ド直球で聞くジル。
「そうですねぇ……。私の主観が若干入るかもですが」
「構いませんよ」
「こちらの種類はいかがでしょう」
「蛍光色じゃなくて安心しました」
むくれるシーラ。
「お客様は大人っぽい感じがしますので、こちらの落ち着いた色合いなんてどうでしょう?」
「僕、21歳なんですけど、同年代の女子にウケますかね?」
ジルはバッグを肩にぶら下げて店員に見せつける。
「そうですねー。こちらも掛けてもらって宜しいですか?」
「はい」
「こちらも似合いますね。色合いならこちらの方が良いと思います」
値札を確認するジル。
げっ! 高い。でも頑張れば買えなくもない値段。
「今こちらのバッグ大変売れておりまして、在庫が残り2点となっております」
「買います」
即答だった。
皆が買ってるなら人気なのだろう。
こうしてジルはバッグを手に入れ、清潔感が増したのだった。
明日も18時に!!




