鬼姫ドーラ笑顔面接
18時に投稿すると言った日に限って出来てない。大変申し訳ないです。
気を付けます。
今晩もまた、ドーラとのビデオ通話がある。
当初は、毎日は怠いを思っていたジルだが、今はもう慣れてしまった。
ジルは自分から指定された時間にビデオ通話をするようになった。
「よ」と短くジル。
手を振るドーラ。
「今日も楽しい話をしておくれ」
毎度毎度無茶ぶりである。
天守閣から出られないドーラは毎日毎日暇つぶしをご所望である。
「うん? 其方髪を切ったのか。こちらの方が似合っとるぞ」
「それはどうも」
「誰かに言われて切ったのだろ?」
鋭いお嬢さんだこと。
「そうね。ちょっと色々あって。明日もバッグを見に行く予定」
「かなり古びているからな。新調するのか?」
「うん。服も実は新しいの買ったんだ」
「という事は近々デートでもあるのか?」
「まだわからん。マッチングはしたけど、顔も性格もタイプじゃないし、かといって手は抜いてない。デートまで持っていく段取りの練習とデートでの実践経験も必要だし」
「そうじゃな。其方はそこら辺もダメダメだからなぁ」
「今のところメッセージ交換は順調。相手いいね数少なかったし、メッセージする人少ないんだろう」
ドーラは楽しそうに笑う。
「其方のそういうところ童好きじゃぞ」
「それはどうも」
「そうじゃ! 今のうちに其方の苦手な笑顔の練習でもしておこう」
「なんでだよ」
「ほら、笑顔笑顔」
ドーラは八重歯をむき出しにしてにっこりとした。
可愛いかよ……。
「それは笑顔じゃなくてニヤニヤじゃよ」
「し、してないし!」
ジルは取り敢えず笑って見せた。
「キモい」
「シンプルに傷つく」
「もっと自然に笑わんか」
ジルはヤケクソになる。
「魂を食らうぞみたいな顔をするでない。笑ってしまう」
ドーラに爆笑されるジル。
「というか前歯ずれてて歯並び悪く見えるから、あんまり笑いたくないんだが」
「童は気にせんぞ? というかそれくらいは気にならないぞ」
「横から見るとずれがはっきりわかるんだよ」
「気にせん気にせん。ま、誰とも結ばれなかったら童が貰ってあげるから安心せい」
「上から言いやがって……。お前は選び放題なんだから俺を貰う前に誰かと付き合うだろ」
「そうじゃな。其方よりいい男がいたら、そっちを選ぶな」
「安心とは?」
思わず笑う二人。
「そういえば、童父上から体術を習い始めたのじゃよ」
「え、怖」
「いつかここを出れる時に手合わせをお願いする」
「絶対嫌だ」
ジルの頭部に激痛が走る。
「悪口言ってないんですけど!?」
「拒絶したじゃろ?」
「えぇー。これ結構痛いんだけど……」
「言葉に気を付けるのもまた、練習じゃ」
それからジルは、ドーラと暫く話した。
「それそろ風呂入ってくるわ」とジル。
「じゃ、また明日な」とドーラ。
「うん。また明日」
二人は手を振りながらビデオ通話を終えたのだった。
明日も18時に投稿!!
フラグじゃないよ……




