童貞がモテるために出した決断
遅くなりました!ごめんなさい!
でもこの13話を見るだけでモテること間違いなし!!
昨日は散々な目に遭った。
もう2度とあの女とはデートしない。絶対に!!
数々のダメ出しを食らった。
「服装は私が買ってあげたものを勝負服にしなさい。それと、髪を切りなさい! 長すぎるわ!」
って言われても、おでこ広いから嫌なんだよなぁ。M字ハゲだし。
「いい。私のオススメはこの髪型よ」
コールドペッパービューティーのイケメンの写真を見せられる。
「これ顔が良いから良く見えるだけじゃ」
「違うわよ!! 清潔感を真似なさい! 男は黙ってショート!!」
「は、はーい」
ワックスとかヘアアイロン面倒くさそう……。
「それとそのバッグ。ダサいわ! 新調しなさい!」
お気にのバッグなのに!!
「あと、ニキビね。薬は?」
「塗ってる。けど、増えたり減ったり潰れたりで……」
「まぁいいわ、どうにもならない人もいるし。あなたの場合は頬のニキビ跡ね。コンシーラーを買いなさい。わからないなら今度またショッピングに行きましょう」
「それは嫌!」
「あん?」
怖い怖い怖い! 顔怖い!
「い、行きます」
「よろしい」
「あとは————」
「まだあるの?」
「まだまだよ! あなた大体そのほっっそい身体は何! 女子? 鍛えなさいよ!」
着やせするタイプっていうか。
「俺タンクじゃないし。と、盗賊は身軽の方が何かと楽っていうか……」
「男らしさを感じないから鍛えなさい」
「は、はい」
「あとはー」
まだあるんですね。泣きそうです。
「眉毛も髪と一緒に処理してもらいなさい。爪は切っておくこと。青髭はもうしょうがないわね。お金に余裕ができたら脱毛しなさい。髭はちゃんと処理されてる方がいいわ!」
半日で伸びるんですけど。デート中に処理すればいいんですか?
「青髭もコンシーラーで隠せるかしら。あ、それと、あなた肌白すぎわ。不健康に見えるから日を浴びなさい。小麦色に焼ければ青髭も気にならなくなるだろうし」
「え、肌別に白くないぞ。肌色だろこれ」
「あなたの意見は聞いてないの。女子の意見を聞きなさい」
「はい……」
「全身の毛の処理もしておくといいわ。今のところそれくらいかしら。口臭とかも気を付けなさいよ」
「え、臭う?」
アナはジルの口元に近づいた。
「大丈夫そう。でもいい匂いはしないわ。ガムでも事前に噛んでおきなさい」
「はい」
「最低限これくらいはこれくらいはやってもらいたいわ。隣を歩かれるだけで恥ずかしいもの」
「すみません……」
帰ったら泣く。絶対泣く。
そして現在に至る。
「どんな髪型にしますか?」
ジルは美容師に写真を見せた。
「こういう髪型にしたいんですけど、天パでもできますか? なるべくこれに似た感じで良いんですけど。一応ヘアアイロンは持ってて」
「なるほど。縮毛矯正をかけるのもいいですが、このパーマも活かしましょう。ヘアアイロンはお持ちという事なので、カットした後にセットもしてみましょうか」
「ありがとうございます。宜しくお願いします」
「眉毛も後でカットしますね」
「はい、お願いします」
ジルは長い髪をバッサリ切られ、ショートになった。
天然パーマが激しい前髪はヘアアイロンで直毛にし、その上から良い感じのカールがかった天然パーマが覆いかぶさった。後ろも横もすっきりしていて、天然パーマが良い感じにふっくらしている。おでこの広さやM字ハゲも毛量で見えていない。
これが清潔感か!!
ジルは完全に理解したのだった。
美容師ってすげぇー。
モテるって大変だ―。これでスタートラインかぁ。




