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ついにマッチングアプリで会うまでに至ったのだが…

やっとコメディーに戻ってきた!!

お待たせしました! 伏線回収!

 ジルは胸を躍らせていた。


「気持ち悪いぞ。もうちょい落ち着けよ」とカキ。


「まあまあまあ、俺は先に次のステージに行ってるから早く追いついて来いよっ!」


 マッチングアプリでマッチングした女の子との会話が弾み、ついに会うことになったジル。


「あんなに浮かれてるジルは初めて見る」とタナカ。

「いつも死んだ目でアンデットと間違えられるくせに」とカキ。

「今日は生きてる!」とアッキ。


 ジルはステップを踏みながら「行ってきます」といって部屋をでた。


「上手くいくといいけど……」とカキ。

「それフラグやで」とアッキ。

「あら」とタナカ。


 そして凄まじいフラグ回収であった。


「…………」

「やっと会えた」

「人違いはです」


 帰ろうとするジル。


「ちょっと!!」


 黄色いワンピースを着た少女がジルの腕をガシッと掴んだ。


「あんたにはトラウマしかないんだよ! なんで同じワンピースで来た! 嫌がらせか!」


「まずレディに会ったら服を褒めなさいよ! 何嫌がってるのよ!」


 ジルは観念した。


 二人は映えそうなモダンレイアウトのカフェで飲み物の注文を済ませ、窓際の席に腰を掛けた。


「此間はありがとう。おかげでゼクス様と有意義な時間を過ごせたわ」

「そりゃどうも」

「私の名前はアナベル。気軽にアナって呼んでいいわ」

「ジルです」

「よろしくジル」

「いや、よろしくはしたくないんだけど……」

「よろしく」


 圧が凄い!! 目が笑ってない! 笑って!


「よ、よろしく……」


 ジルは目が合わないよう窓の方を向く。


「あなたを探すの大変だったのよ。ニューラインランドは広いからどうやって探そうかと思ったけど、たまたまマッチングアプリをしている友人のスマホにあなたの顔が映ったから、わざわざマッチングアプリを入れてあなたを突き止めたのよ。感謝しなさい」


「いや、頼んでないし……。というかそれって結構悪質なストーカー……」


「何か言ったかしら?」


「わぁ、そこまでして下さるなんて嬉しいなぁって」


「そう」


 怖い。この人怖い。


「で、俺を呼んでどうどうするつもりなんだ?」


「感謝を述べたかったことと、お礼に何か欲しい物を買ってあげようと思って。私お金はあるから」


 お礼じゃなくてできればお詫びをしてほしいなぁ。

 ジルは口には出さなかった。

 こじれるから。


「別に欲しい物なんてないんで。そんな気を使わなくても」

「私の気が済まないの。良いから何か高価なお買い物をしなさい。安物の服だけじゃモテないわよ」


 余計なお世話なんですけど。


「失礼、お手洗いに行って参りますわ」

「あ、はい」


 アナが席を立ち、トイレに入っていった。


 その間ジルは会計を済ませた。


 アナの飲み物も丁度無くなりつつあるし、戻ってきたらもう出るか。


 会話が少なかった分、沈黙の間二人とも凄い勢いで飲み干していた。


 意外とアイツも緊張してたのか?

 そりゃそうだ。ほぼ初対面だしな。


「お待たせしたわ」

「じゃあ、なんか見に行きますか」

「そうね」


 ジルは出口に直進する。


「ちょっとお会計がまだよ」

「済ませたんで」


 アナはきょとんとしたが、すぐに我に返ってジルを追いかけた。


「カッコつけてるつもり?」ニヤニヤするアナ。

「お金はあるんで」とニヤニヤし返すジル。


 本当はそんなにないけど。



 ジルとアナはデパートを回った。

 服屋に入っては着せ替え人形のように扱われるジル。


 女の子と買い物ってめっちゃ疲れるやん……。


「どれもしっくり来ないわね。次の店に行きましょう」

「は、はい……」


 そして、ついに1着購入の予感が。


「これは似合うわね!」

「そ、そう? 俺はあんまりピンとこないんだけど」

「女の私に選んでもらってるんだから、女受けが良いのは保証するわ」

「なら、ありがたく買ってもらおう」

「うん!」


 店員に服を渡し、会計へと移る。


「ポイントカードはありますか?」

「ないです」とアナ。

「あります」とジル。

 

 ジルはスマホを取り出す。


「あと、このクーポン使えますか?」とジル。

「はい。バーコードをこちらの機械に翳してください」


 ジルはスマホに映るバーコードを機械に翳した。


「いつの間に」

「さっき調べた」


 会計を済ませて店を出た。


「あなた意外とお買い物上手?」

「どうだろう? この店は女性ウケする服多いと思ったし、店員も女性が多いから適当に見繕ってもらえそうだし、ポイントカードはスマホで簡単に作れたし、やれることやっただけさ」

「よく見てるのね」

「今日はありがとう。買ってもらった服は勝負服にするよ。それじゃ」


 帰ろうとするジル。


「待って、何帰ろうとしてるの?」

「えっ?」


 嫌な汗が出た。


「私の買い物が終わってないわ。最後で付き合ってもらうわよ」


 うそおぉぉん。


 この女、もしかして荷物持ちが欲しかっただけでは?


 案の定、アナはセレブのような買い物をし、ジルは大量の紙袋を両腕に、両手に靴などが入った箱を数段持ったまま行動を余儀なくされた。


「次はあの店に入りましょう!」


「まだ買うの!?」


 ジルはまた死んだような目に戻るのだった。

明日も18時に投稿!!

お楽しみに!!

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