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7 〜家作りという名の天変地異〜

マナと魔力は同じものだと思ってください。


無事に食べ物を食べるというミッションを完了した私は、アプルの種を右手に我が家となりつつあるクレーターに帰還した。


…そろそろ家作った方がいいよね


これまでにも何回か雨が降った時があったんだけど、その時はドリアードさん達が屋根の代わりになってくれていた。でも、野ざらしは赤ん坊である私の体にはよろしくないだろう。


そんなわけで今月の目標は自宅の建設!


一人で家が作れるんだから魔法ってすごいものだと改めて思う。

期間としては多分1ヶ月くらいで作れる…はず。


どんな家にするか考える。


まず何階建てにするかという点。

やっぱり二階建てかなぁ

なんとなくログハウスみたいな感じにしたい。

場所はどうしようかな…

クレーターの中には作るわけにいかないからなぁ…いや待てよ


私は思いつきで『地面移動アースムーブ』を使いクレーターの中央だけを盛り上げてみた。


水の上に浮かぶような家って綺麗だよね。

ここに水を溜めたら金閣寺みたいでいいよね。



私はこの近くに川が流れていないのを忘れていた。


自宅を金閣寺にする計画、中止。


仕方ないので家はクレーターの隣あたりに作ることにした。


湖畔の家っていいよね…

なんだか時間がゆっくり流れるような気がするから


私はこの近くに川が流れていないのを思い出した。

でもこの場所は気に入っているのでここに決めた。


部屋の内装はまぁ、後で考えるとして材料も近くに沢山あるし。でも家の建て方知らないな。建設神とかクライブの知り合いにいないのかな?


=もしもーし=

=はいはーい。こちらクライブだぉ=


…ヲタク化している⁈

そういえば壁にアイドルのタペストリーあったのクライドの部屋だったのか。

そういえば壁に貼ってなかったポスターなんかも部屋の隅の見つからないような場所に置いてあったな…


やめよう。これ以上は最高神のイメージダウンにつながってしまう。


=え、えーと。聞きたいことがあるんですけど=

=ん?何なに?ひかりたんの知りたいことならなんでも教えるぉ=


気にするな…


=えっと家の建て方なんですけど=

=え?家?了解だお。ちょっとまってね。=


それからクライブの建設講座が始まった。

その講座は意外と分かりやすくそして懇切丁寧なものだった。

内容は日本家屋から神殿まで幅広く対応しておりボリュームといても大満足なものだった。


けど、ちょっと神殿の数多いな。やたら神殿推してくるな。しかもなんか自分の好みも入れてくるし。


でも内容がためになるだけにしっかりと聞いてしまった…


=ありがと。おっちゃん=

=どーも、他にはなんかある?=


気になる事、ね

そういえば私のマナにはなんかが混ざってた。で今はそれを分離して体内に保管している。これなんだろ。マナより動かしにくいし。よくわからん。


=私の中にあるマナと違うやつってなにか分かる?=

=え?そんなのあるっけ…んー多分だけど。生命力の余剰分の気ってやつだと思うけどね、一応見せて。=

=りょうかーい=


気ってやつは動かしにくいけど動かないってほどではないから、体内をグルグルと回しながら気をほぐしていく。

グルグルと回していると急に動かしやすくなったのですぐに身に纏う。


=どう?わかった?=

=えー?まじか。えっとね。それ気じゃなくて神気だわ。よかったね。君も神さまだよ=


唐突に


=うん。まぁ種族見た時からそれはわかってたんだけどね=

=ん?ハイヒューマンでしょ?=

=いやいやちゃんと見てよ。神さまなんだからわかるでしょ。=

=あー、……ほんとだね。その体作るときに僕の肋骨の一部入れたけどそれじゃここまでにはならないはずだからなぁ。チラチラ=

=ハイハイリーブです。皮膚を少しだけ入れました…=

=あ、ノエルです。私は髪を少し=

=あーこちらゲイン。おれとティムは爪を入れたぞ=

=マギナだ。私は血を入れた。=


私の体はどうやら神々の血を受け継いでいるらしい


=えーと、ありがとうございます?=

=あーすまんな。他に聞きたいことは?=

=あのプレゼント箱どういう風に開ければいいんですか?=

=無限収納の力与えたはずだから触ってから収納って念じればしまえるし収納した後はいつでもイメージで出せるからそれ使って。=

=ありがとうございました=

=それじゃまた。=

=またね!!=



私は無限収納があることを忘れていた。


それにしても右手になんか力が吸い込まれる感覚が…


アポルの種が神気を吸い込んでいるみたいだ。

少しもう芽が出始めている。


やばい!早く埋めなきゃ。

そう思った私は足元のプレゼント箱を収納してすぐに種を埋めた。

ついでにありったけのマナとそれなりの量の神気を込めておいた。



それにしてもすぐにマナは回復するし神気も結構なスピードで溜まる。使えば使うほど回復スピードが上がってる気がする。

これ本当にSランクなのか?

そういえば私、神さまなんだよね…

てことはAの上がS?


自己把握を使って確認するとS+に上がっていた

私の体について考えるのはもうやめよう



さて建設開始って思ったけどもう夜なので今日は寝ることにする。おやすみなさい。zzz。




おはようございます。現在は多分昼です。

半日ほど寝てしまいましたが早速建設をはじめます!


まずは土地をチェックします!土台が悪いと全部ダメになるからね!


そんなわけで昨日覚えた神気を目に集中させてしっかり見るとなんか地面の中の大きなマナの流れが見えるようになった…蛇みたい


普通さ気になるよね?それでその流れ…めんどくさいから霊脈とでも呼ぼうか。いきなりだが、見た感じ霊脈の状態は最悪だ。なんか紫色っぽい嫌な感じのする結晶も埋まってるし、霊脈の流れが変なことになってるし。


どんな感じか例えると、ちゃんとした霊脈はセーターみたいに規則正しく織り込まれてるけど、今のここの霊脈は絡まった毛糸みたいな状態だ。



とりあえず霊脈を修復しておこう



どうやったらいいかわからないのでとりあえずマナで巨大な手を作ってそれを操作して解くことにした。


とその前に紫の結晶を砕く。



「ふーん♪、ふふふーん♪、ふーんふふん♪」


私が好きだった曲を思い出しながら毛糸を解いていく。


がなんか霊脈をいじってたら周りに火山ができたり地下水脈がクレーターのところに繋がったりクレーターを挟んで火山の逆側に雪山ができたりと天変地異が起こっている…が私は気にしない。これはたまたまです。私のせいじゃありません。霊脈をいじってたらたまたまできただけなんです。

はぁ

あーもう、めちゃくちゃだよ。


「ふーできたー」


霊脈の修復が完成した頃には私のいる場所は山に囲まれた盆地になっていた…


それにしてもなんか精霊が多いような…綺麗。


盆地の中は木々は青々と茂って精霊が舞う綺麗な空間になっていた。


ま、いっか。環境が整うのはいいことだし。


雪山があるからそこは冷蔵庫の代わりにするとして。

火山があるから色々とできそうだね。

温泉とか温泉とか。

うん!やっぱ火山といえば温泉だよ!

私は家のお風呂を温泉にしようと計画を練り直した。



こういう物を作る時ってどういう風にしようか迷ってる時が一番楽しい気がする。




1ヶ月ほど経つと私のマイホーム(風呂は温泉、トイレは水洗、鍛冶場、神殿付き)が完成した。


だってさクライブ可愛そう。

きっと信仰してくれる人が少ないんだね



それと同時に1ヶ月間私の神気とマナがたっぷり込められたアプルの木が、一気に3メートルほどに育ったころ



異世界初の冬が来た。

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