3〜異世界転生は突然に〜
おかしいところあるかもです
「疾っ」
「疾っ」
「疾っ」
「んにゃんーー……ふわぁぁあ」
おはようございます。いい天気ですね。
あれからしばらく経ちました。
日は登ったまま沈まないので何日経ったかわかりません
さてどうやら拉致られちゃった上にどうやら転生しているとわかってしまった今現在なのですが、ゲインさんという武術家?みたいな人のソファを貸してもらってます。
というかゲインさんの部屋はセンスがすごくいい!
モダンでステキな感じです。はい。
でいまゲインさんは庭に出て訓練をしているっぽいです。
なんか転生してから時間感覚がおかしいのか結構長い時間見てる気がします。
「おぉひかるちゃん起きた?」
「はい」
どう考えても目を開けてたら起きてるとおもいますよね?
まさか目を開けたまま寝る人がいるんじゃ…
まぁどうでもいいよね。
「ひかるちゃんもしかして興味あるの?」
「うん!」
よくわかんないけど返事しちゃった…けどゲインさんはいい人そうだから問題ないよね?
ーーーーー
「こう?」
「うーんここをこうしてもっとひゅっと」
「こう?」
「いいけど今度はここがちょっと緩いから引いてばっと」
「こう?」
「うんそんな感じだ」
「えへへ」
「可愛いなぁ」
いまなにしてるかって?
いやいきなり正拳突きやらされたんだけどその内にいま色々な武器で練習してるんです。いや格ゲーみたいで意外と楽しい!
「しょーりゅーけんー」
「うおっ!危な!」
「そいやー」
「うおっ流石!」
「えへへ」
こんな感じでたまに組手をやってもらえる。
すごく手を抜かれてるけど仕方ないよね!
「ちょっとゲイン」
「なんだ?マギナ」
今日は珍しくマギナさんがきた
「どうしたんだマギナ」
ゲインさんがニヤニヤしてる。
マギナさんの耳が少し赤い。
「別に…ちょっと羨ましいなぁとかひかりちゃんと仲良くしたいなぁとか……思って
「思ってるんだろ?」
「……うん」
マギナさんがツンデレ属性だと⁈
意外とありかもしれない…
わたしは百合好きですよ?
……だめだ。幼女じゃ百合にならない…
マギナさんに助け舟を出してあげよう
「まぎなさんのところにいってきます!おじちゃん!」
いや、普通にいって見たいよねいろんな人のところに。
わたしのガイアが囁いている。ここにいる人全員に技を伝授してもらえとな!
「ブハッ」
え?おじちゃん?
突然顔が血だらけに…
「おねぇちゃん!おじちゃんが!おじちゃんが!」
「ブッ」
おねぇちゃんの顔まで血が…
「おねぇちゃん!」
「ふふふここに天使…いや真の女神がいたのか…
我がじんせいに一片の悔いなし…」
「私も同感よ。ゲイン」
「わわわ、しょうてんしちゃだめ!」
「ふふっ絶対昇天なんて出来ないから大丈夫よ。行きましょ?」
「……うん」
ーーーー
「おじちゃんか…ふふ…おじちゃん…ふふふ」
「どうしたゲイン。顔が緩み切って気持ち悪いぞ」
「それがな聞いてくれよガンテツー」
「お、おう。いいぞ、話してみよ」
「あの子がな俺のことをなおじちゃんって呼んだんだよ。」
「そうか…で?」
「は?」
「だからそれがどうしたっていう話じゃよ」
「ガンテツはあの子におじいちゃんって呼んでもらえたら嬉しくないのかよ」
「……チョー嬉しい」
「特にな俺と武術をやる時なんてずっと笑顔でなそれでな『えへへ』って笑うんだこれがマジで可愛くてな…ほんとあんな娘が欲しかったよ」
「うわーいいのぉ。わしも鍛治やってなかよくなりたいのぉ」
ーーーーーー
あれから何日経ったかな
よくわからないけどここは私の第2の故郷になった気がする
でも一旦お別れになるみたい
数時間くらい前に遡る
ーーー
「ひかるちゃん…本当にごめんなさい!」
突然クライブさんが謝ってきたのだ
「なんでですか?」
「本当なら君はこっちの世界に来るはずじゃなかった」
わたしはこの言葉に驚いた
「え?わたしがてんせいしたってなんで…」
わからない。なんでそのことについて知っているのか。
「今から説明することをよく聞いてほしい」
これは聞き流しちゃいけない話だ
「はい」
「まずこの世界には邪神と呼ばれるものが侵攻してきている。そしてそのせいで滅亡の危機に瀕しているんだ。神々は神々の盟約によって下界に干渉しすぎることを認められていないが邪神は盟約を破り干渉をした。そして自身が下界に降りることによって神々からの報復を避けたがそのときに多大な傷を負い長い間眠りについていたんだ」
まぁありきたりな話だね
「はい」
「だから奴は下界を支配した後下界から神界の神々を滅ぼしたんだ」
え?もう終わってるじゃん。
「奴はそれに飽き足らず違う世界にまで侵攻し始めた。奴の手に落ちた世界は邪界となって生き物が住めない世界になった。そして今回のターゲットがこの世界なんだ」
やばいところに来てるじゃん私。
「だから私は地球へと次元を渡り勇者たり得る人材を譲り受けるはずだったのさ」
「譲り受ける?」
「そうそこの神つまりアマちゃんだね」
「アマちゃん?」
神にニックネームって大丈夫なのか…
「でまあ譲り受けて勇者召喚の儀式で無事召喚されたよ。」
勇者召喚は理解した
「でわたしとどんなかんけいが?」
「いやぁ情けない話なんだけどね僕が世界を渡る時の穴にたまたま君が落ちてしまったのさ…ううん僕が開いた穴が君を飲み込んでしまっただからこれは僕が悪いんだ本当にごめん!」
「そうですか…」
正直どうすればいいかわからない
「でも勇者が来たからにはこの世界は救われるんですよね…ならよかった。」
「君は一体…」
「大丈夫ですよ。正直に言うと自分を殺した相手にあなたを殺しましたごめんなさいって言われても困りますし。それに今の自分と過去の自分は違うでしょうから。フェル達と会えないのは寂しいですけど」
「……ごめん。ちょっと視るよ」
そう言うとクライブさんは私の頭に手を当てた後目を瞑り何かブツブツ言っていた。
その後
「転生できるならどんな能力や力いやどんな風になりたい?」
突然『究極の選択二択クイズ』みたいなのを始めた
「そうだなー。うん、『けんこうなからだ』がほしいです」
老舗RPGにそう言うスキルがあったのを思い出したのでそれをいってみた
毒も麻痺も混乱も石化もあらゆる状態異常にならないと言う素晴らしいスキルだった
「え?風邪とか引かないってこと?」
いやそう言う意味じゃなくて
「それじゃなくてまひとかどくとかがきかないってこと」
「それだけ?他にも言って!」
そう言ってメモを取り始めた
「頑張っただけ成長できるようにしてほしい」
レベルがカンストするとなんか達成感とともに虚無感がくるからなぁ
「他には?」
「いろんな人と仲良くなりたい」
ぼっちはいやだからね
「他には?」
「ほかに?ええー。うーん。フェル達とまた会いたい!」
「了解!他に後4つくらい!」
「うーん…」
「なりたいものとかなんかないの?」
「はずかしいんだけどね」
「なになに?」
「おひめさまになりたいの」
「いいんじゃないかな」
「ええ」
結構恥ずかしいこと言ったんだけどなぁ
秘めた少女趣味がバレてしまった…
「他には」
まだ続くの?
「無限収納とか?」
憧れだよね。
冒険者ギルドで突然大量の素材を出すの。
まぁ小説の中の話だけど。
小説…?
「まほうって、てきせいがないとつかえないの?」
「そうですよ?剣や槍なんかもスキルを取るためにはそう言う才能が少しは要ります。じゃあ才能
でいいですか?」
なにこれ本当に転生するみたいじゃん。
まさかね…
じゃあ最後の願いは
「転生してもみんなと家族みたいな
関係でいたい」
ここは私の第2の故郷だし
「!!!…ズズッ リーブ!」
突然クライブさんが後ろを向いてリーブさんを呼んだ
「ズッ…いい?6年までは守ってあげられる。だから6年で絶対に死なないように力をつけなさい!」
「ズッ。因果弄っておいたから転生してから6年後
あたりに南のマース王国のイース孤児院ってところに行けばお姫様になれるよ。ズズッ最後だからスターターボーナス転生パックも付けて送るよ」
「いいのかそんなにひいきして」
「いいんだよ!むしろこれでもポイントが有り余ってるから身体ポイントに振り分けといたよ」
「とにかくしばらくお別れだからね。悔いのない人生歩むんだよ!」
それからみんなに激励の言葉をもらった
結局私はここで3年も過ごしていたらしい
時間感覚麻痺しすぎだろ!って思ったけどこの3年のことは多分忘れないだろう。
ちなみに姿が未だに幼女なのはここは魂の姿を映し出すところだからだそうだ
「つまりここはししゃのくになんですか?」
「いや、違うよここは神界最上部喜びの家だよ」
「行きなさい我らが愛しき子よ」
「うう、本当に行ってしまうのか…」
「ほらジィさんが感傷に浸ってるうちに、さぁ!」
【転生!】
私の周りが淡く光り始める
みんなが送り出してくれる
じゃあこの言葉を言わないと
「いってきます」
その後私の姿は消えた
「「「いってらっしゃい」」」
ーーーーー
「それにしてもポイントが有り余ってるからってどう言う意味だよ。なあクライブ!ズルをするとあの子にまで迷惑が…」
「まぁまぁこう言う意味さ」
クライブはひかるの情報をみんなに見せた
東 光
女
賞
救命×124
貢献×806
導き×30
罰
交通違反(一時停止無視)×1
惰眠×8
その為
異世界神の試練(天照大神)達成
異世界神(天照大神)の寵愛
全最高神の寵愛
神の寵子
聖女候補筆頭
「これは…」
「そういうことだよ」
「うっわー」
「え?なにこれ怖い」
「試練ってさ…」
「あぁ、あれね。次々とハプニングに巻き込まれ続けるってやつ」
「しかも30年もだろ。一般人じゃ死んでるだろう」
「通りで神じゃないのに神格がやばいはずだよ」
「むしろ彼女じゃなかったらこの神界に来た時点で魂が分解されてるはずだからね」
「生き神か…」
「そろそろ酒神ノクンに頼まねぇとな」
「あいつも生き神だからな…」
「神酒がもうあと20樽しかないからな」