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15 〜移動そして王都到着〜

3人称視点に挑戦してみました。

おかしいところがあるかもしれません。

ライカは今まで住んでいた森を出ることを決めた。


そして荷物をまとめて自らの能力である無限収納に詰め込み出発することにした。

家の玄関の扉を開けて外の光景を見たライカはこう言った


「別にみんな集まらなくても良かったのに。」


そこにはライカが出発すると聞いて森の動物達が集まっていた。

もちろん見送りのためだ。


ライカの知らぬところではあるがこの森の動物達はライカに忠誠を勝手に誓っており半ばテイムされているのと同じ状況にある。


そしてその中にはグランドタートルや八咫烏、フェニックスやアラクネなど、他にもユニコーンやら色々とヤバイ生命体が集まっているのだがそれをライカは知らない。


そしてライカはひとまずの別れの言葉を告げる


「みんな、行ってくるね!」


ライカはそう言ってそのまま南へと進んでいく。

フェル達はその後を付いて行く。




そして『行ってくるね』と、この言葉を受けて森の生命体達は思う。


ーじゃあ帰ってくるまで守らないとー


この森は主人の帰りを待ち続ける森


神の育てた神樹がある聖域


ライトフォレスト


どの国の軍にも負けぬ一騎当千の兵士達が集まった森であり


主人の許しなく近づくものには死をもたらす


故にそのことを知らぬ世間はこの森に住まう彼らを恐れてこの森をこう呼ぶ




死の森、と。





ーーーーーーー



死の森



危険度SSS


立ち入り禁止区域指定(王暦866年〜)


近づくと高ランクの魔獣や幻獣が集団で襲いかかってくる


刺激し過ぎればスタンピードを起こし被害が出ることが明らかであるため、この区域への立ち入りを禁止する


ーーーーーーー


冒険者ギルド発行

『各エリアの情報集〜危険区域編〜』

より抜粋












ーーーーーーーーーー



ライカ達は足を使い移動していた。

無言で

ただひたすらに。


「主人様、私が元の姿に戻り主人を乗せて移動するのはいかがでしょうか?」

「大丈夫だから、気遣ってくれてありがとう」


移動し続ける


「我が竜になり空を飛ぶのはどうか?」

「んー、やっぱまた今度に。」

「むぅ了解した」


景色がすごい速さで後ろへ流れて行く


「主人!ちょっと速過ぎるにゃ!にゃにゃぁああ!足がつったニャァァ」


ライカ達はおよそ時速72キロで移動していた。


そして人の姿に未だ慣れていないミーシャは足をつったのだった。足を攣るというのはとても痛いものだ。


「休憩にしよっか」


ライカは運動したりないというような雰囲気を漂わせながら言った。

現に息が切れているのはミーシャだけで他の3人は汗すらもかいていないのである。


「キュウビキャットは魔法主体なのにゃ。お前らみたいな脳筋とは違うのにゃ、デリケートなのにゃ」

ミーシャがはぁはぁと息を切らせながら言った。

そこにフェルが「主人様が脳筋だと言うのか?」と言い、そこから口喧嘩が始まったのだがフェルの勝利に終わったので割愛する。



「そろそろお昼にしよっか」

朝森の家を出て実に6時間ライカ達は移動を続け、ようやく森から出たところで昼食をとることにした。


ライカが無限収納から椅子とテーブルを取り出してその上に取り出した料理を置く。

本日のメニューはビーフシチューだ。

白いパンと一緒に食べる。

野菜嫌いのミーシャがガツガツと野菜も一緒に食べ進める


「今日は野菜食べるんだ…」


ライカはミーシャにそんな言葉をかける。


「ミーシャは偉いから野菜もたべれるのにゃ」


そう胸を張ってミーシャは言う。

その時に添えてあったフレッシュトマトをレイサンの皿に移していなければさらに立派だっただろう。

そしてやはりフェルがそこを指摘する。


「やっぱりまた野菜残してるじゃないですか!レイサン、ミーシャにそのトマトを返してあげてください。」


いつもならレイサンはミーシャの味方だ。


「あぁ、悪いなミーシャ、お前のためだ」


が今日のレイサンはミーシャの味方ではなかった。


「嫌にゃ!ミーシャは調理済みのものしか食べないにゃ!」


そうミーシャが言うとレイサンは困った顔をした後名案が思いついたような顔に変わった。


「ちょっと待てよ、今調理する」


そう言うとレイサンはトマトを口の前に持ってきてから口を開け、口から火を噴いた


「ドラゴンブレス焼きトマトだ」


レイサンはドヤ顔だった。

皆は口をあけてぽかんとしていた


「ん?あーんか?ほら食え。」


レイサンはトマトを開いていたミーシャの口の中に入れた


レイサンはミーシャの味方なのだ






騒がしく昼食を食べまたライカ達はまた移動を始めた。


「意外と美味しかったにゃ…」

「そうか、それなら良かった」

「人の姿のままでもブレス吐けるんだ」

「フェルが獣人になったように我も純粋な人ではないのだ」


そう言って服を脱ぎ背中を見せる。


実は糸をもらってからフェル達の服も作っていたのだ。人化の術の服ではマナを消費し続けるためそれではさすがに辛いと判断したからだ。


実は未だにフェル達にマナを供給しているのだが、それにライカは気づいていない。

フェル達自身は自分でマナを作ることができる。

が半分精霊なのでライカとマナのパスが繋がっているのだ。

なのでフェル達は出来る限り自分で作ったマナを使い、足りない時はライカから貰うようにしている。


で話は戻るのだが走りながら服を脱ぐというのはどうなのだろうか。




上半身裸のまま走っているレイサンの背中には鱗が生えていた。


「見たか?」そう聞いた後レイサンは走りながら服を着る。


もう一度言おう。ライカ達は移動の最中である。

ちなみに昼食後なので少し先ほどよりは遅めだ。

時速40キロほどである。


レイサンは話し始める


「いわゆる、竜人ドラゴニュートってやつだ。体のどこかに鱗が生えてるのが特徴だな。」


そんな感じで話しながら柵で囲まれた場所の隣を走り抜けて行く。


ちなみにライカ達の今の服装は冒険者をやるための服だ。そのためライカを除けば十分冒険者のパーティのように見える




ライカ達はその後も移動を続ける。




そして日が沈み始めた頃ようやくライカ達は目的地に着いた



マース王国の王都だ。


王都は高さ10メートルほどの白い壁で囲まれており、その壁の上にはバリスタのようなものが見える。そしてその壁が延々と続いている。



「じゃあ並ぼうか」


そして壁にある大門の前に出来た馬車や人の群れの一番後ろにライカ達は並んだ。


時間は流れライカ達の順番が近づいてきた。


前の人と衛兵の会話がライカ達に聞こえる


「身分証となるものはありますか?」

「どうぞ。」

商人らしい男はクレジットカードのようなものを衛兵に渡す。

「商人ですか。ようこそここは王都セントマースです。」

「どうも」

そう言って衛兵はカードを返した



ライカ達は気づいた。


「ねぇフェル。」

「なんでしょうか。」

「身分証持ってたりしない?」

「申し訳ありません。」

「そうだよね」

「じゃどこかの山奥から来た少数民族って設定にすればいいにゃ」

「うわっ名案!それで行こう。実際に間違った答えじゃないしね」


そしてライカ達の順番になった。


「身分証となるものはありますか?」

「持っていないのですが入らないでしょうか」


フェルが衛兵にそう答えると衛兵は少し困った顔をしてから


「じゃあこちらにどうぞ。この者が手続きをしますので」


と言った。そして部屋の中に入る


ライカ達は衛兵に聞かれた。


「文字は分かりますか?」と。


普通ならばそんな質問はしないだろうが『冒険者ギルドが無いような場所から来た人』と言うことで衛兵はその質問をした。

たまにいるのだ。エルフやドワーフなんかは隠れ里などに住んでいて文字が違ったりすることがあるからだ。

また隠れ里などに住んでいた場合には詳しい場所を教えてもらえない場合も多い。そのためにまずは文字が読めるかを確認した。


ちなみにライカ達は文字が読める。

ライカは神様からそういう能力をもらっているからだ。フェル達はライカに教えてもらったからだ。


「ええ、問題ありません」


と答えた。


その後


「どこから来ましたか?」という問いに

「自分たちのいた場所がどのような名前で呼ばれていたかわかりません」と答え


「他国のスパイではありませんか?」という聞いても無駄であろう質問に

「違います」と答えた


それからいくつか質問に答えた後ライカ達は石で出来たカードを渡された。


そこには入国許可証と書いてあった



実はこの部屋自体が嘘を見破る魔道具で衛兵はその機能を使ってライカ達に危険がないかを調べていた。


そして衛兵は


「ようこそ。ここは王都セントマースです。そのカードは一回きりですので早めに冒険者登録か商人登録をすることをお勧めします。」




そしてライカ達は無事に王都に入ることができた。



「まずは冒険者登録だね。」

「そうしましょう。」

「ミーシャでも登録できるのかにゃ?」

「多分大丈夫だろ」


ライカ達は冒険者ギルドを目指して歩いていった。


足が攣ったときどうします?

私は運動した次の日の朝起きた時や寝ている最中によくなるのですが耐える事しか出来ません。

やはり運動の後はストレッチをしたりマッサージをしたりするべきなんですかね…




アプルの木は神樹になっていました。

そのため森は聖域に認定されました


ちなみに聖域に認定したのも名付けたのもクライブです。

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