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13 閑話〜武器作成の裏側と3匹?の軽い紹介〜

私は元犬である。


名前はかなり前どれほど前だったか忘れたが大切な主人につけてもらった。


主人との出会いは…いや長くなってしまうのでやめよう。


話は巻き戻るがあれは五年前のことだったか…


その日主人はやけに疲れていていた。

私は犬だ。何もできない。できれば主人がよく読んでいる本の『執事』と呼ばれる人のように主人を支えたい。


しかしそんなことはできるわけがなく、ただ主人に近づき毛並みを堪能してもらうことしかできなかった。


主人がゲームをしている。

こういう時は少し距離を置いておくのがベストだ。


主人は酔っ払って寝てしまった。

このままでは風邪をひくと思ったので主人に近づこうとするとコタツの上に気配を感じた。


私は吠えた。

ミーシャも声を荒げている

「起きろ主人!」

「起きるにゃー!」



そうして私達の意識は途切れた。









気がつくと白い世界だった



「あっ起きたみたいね。どうもこんにちは。時間がないから手早く説明するけどあなた達にはあの子のガーディアンになってもらいます。多分あの子がマナを供給してくれるからそれを使ってキャラクリエイトしなさい。時間だから行ってらっしゃい!」




嵐のように説明されてまた私達の意識は途切れた







気がつくと静かな水面が広がる森の中にいた


「みんないる?」


私がそう聞くと


「いるニャ」

「いるぞ」


と返事が帰ってきた


で私達の前には半透明のボードが浮かんでいて、そこには種属を選んでください、とか属性を選んでくださいとかその他のボーナスというものまであった。



「これで生まれる体を作れるみたいだな」

「そうみたいだにゃ」

「俺はドラゴンにするぞ…む、ポイントが足りないらしい…」



ポイントは少しづつ増えているがまだ足りない


「どうせなら強くなってから会った方が主人様も喜ぶはず」

「それもそうだにゃ、すぐ死んだら悲しませるだけにゃ」

「じゃあ待つか…」




しばらくすると光の玉が現れて俺たちに吸い込まれていった


そうすると属性の選択肢がなくなっていた。



「ニャーッ!ミーシャの全属性が…」


「私は風と雷と土ですね」

なかなかいいと思う。

風になって走ったら気持ちいいのかな…


「俺は光と闇と無だな」

相反する属性を持つとは。

レイサン先輩流石です。


「ミーシャは火と水と闇だったにゃ…」


それはいい組み合わせなのだろうか?



「絶対炎や氷を駆使して活躍してやるニャ!」



大丈夫なのだろうか



その後も気にいるものがないかその他の欄から探すと…あった。




「人化の能力あったよ」


主人と会話ができる。手伝うことができる。これを取らない手はなかった。


そのせいでまた会えるのが遅くなってしまったが…



「種族決めた?」

ミーシャが聞いてきた

「カオスドラゴンにしたぞ」


レイサンはカオスドラゴンという、なんかかっこいい名前の種族にしたらしい。


まぁ人のことを言える訳ではないが

「私はライトニングフェンリルにした」

理由?強いと載っていたので。多分私が選べる中で一番強いはず。


そのまま決定ボタンを押そうと思ったのだが視界の隅のあるものを私は見つけてしまった。


執事入門の書 10ポイント


そのボタンを押すと目の前に本が一冊現れた。


そしてそのボタンのあったところには


執事初級の書 100ポイント


という文字が輝いていた






結局免許皆伝の書まで買ってしまった…


主人様会えるのはもう少し後になりそうです。




ーーーーーー




あ、どもどもミーシャだニャ


ミーシャは主人大好きだニャ



最近キュウビキャットになったにゃ



以上ニャ





ーーーーー




説明がめんどくさいから俺は省いてもいいかな…


カオスドラゴンになったレイサンです。



でこれから本題なんだが一番最近起こったことについて話そうと思う




ーーーーー





簡単に要約したからな


まずあの日主人は鍛冶場に篭った。

命令は『何者にも邪魔をさせるな』という命令だった


つまり防衛任務


ここの防衛任務にはすでに火山のフェニックスと北の森のデモンスパイダーロードが担当しているのだがまだ足りないらしい


そして主人様のその読みは当たった


南から邪竜とその取り巻きがやってきたのだ


すぐさま俺たちは行動を起こした


俺はドラゴンの姿に。

フェルは人の姿のままだったが服装が戦闘服に。

ミーシャは魔法使いのコスチュームに。


ミーシャよ、やる気は本当にあるのか?


俺はフェルとミーシャを背中に乗せ飛ぶ。


ちなみに喋る時に一人称が『我』なのは、その方がドラゴンっぽいからだ。


ドラゴンの群れが人間のキャンプ地の上あたりまで来たところで私は速度を上げ群れに突っ込んだ


それと同時にフェルとミーシャが飛び上がる



「狼爪 壱 式 弐 式 参式」

一陣シングル二陣ダブル三陣トリプル…アイシクルブラスト!」


フェルが腕を三回振るとそこから斬撃が生まれて、取り巻きの左側を削りきった


ミーシャは魔法陣を三つ展開させ氷の塊を大量に高速で放ち右側を削りきった


そして最後に俺がブレスを吐いて真ん中に の残りカスを消滅させた


「がおー」


ぶすぶすと煙を上げている竜に近づき



「うっ」



つもりだった。

油断していたのか一際大きい竜が最後の足掻きで紫色の斬撃を飛ばしたのをフェルが食らってしまった。


その後禍々しい気配が周りに残ったので聖水を周りにぶちまけた


その時にはフェルの顔の傷も気にならない程度になっていた


そして任務を遂行し帰るときミーシャがこんなことを言った


「ドラゴンはきっとおいしいにゃ」と。



今日の夜はドラゴンステーキだ。



俺は美味しくないぞ!






フェルにご褒美が出たので俺たちにもと要求するとあっさり了承してくれた。

ありがとう主人!

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