韓国とは断絶せよ!皇民怒りの大行進
(一部、差別表現を含みますが、著者には差別の意図はありません)
2017年6月24日土曜。
この日の午後1時より、在優会、正式名称「在日韓国朝鮮人の優先権を許さない市民の会」によるデモが都内にて行われたため、私は同行した。
主催者は阿川武利という人物。20代の女性で、かなり体が太っていて、プロレスラーのような体型で、ずんぐりむっくりで、思想は右翼だが、髪はなぜだか、金髪に染めていた。
日本優先党党首の佐倉真も参加していた。佐倉は初代在優会の会長であった。
デモ行進が始まる前に阿川によるあいさつがあった。
「みなさん、こんにちは。今日は韓国とは断絶せよ、皇民怒りの大行進と銘打ってデモをやります。今日本を一番バカにしてる国はどこですか~?」
デモ参加者たちが答えた。
「韓国で~す」
「そうですね~。韓国がもっとも日本をバカにしてます。そして在チョンが日本で人殺しやったり、強盗やったり、強姦やったり、放火をやったり、やりたい放題ですね。しかも日本の警察は見てみぬ振りをしてるんですよ~。怖いですね~。だから私たちは日本を護るために韓国との絶交をしなくちゃいけないんですよ~」
「そうだ!そうだ!」
「え~、本日はプラカードはなく、替わりに旗を立てていますので、これにしたがって行進をしてください。」
そして約2時間にわたって、シュプレヒコールを繰り返し歩いていた。
「日韓断絶せよー」
「断絶せよー」
「韓国人をぶっころせー」
「ぶっころせー」
「いい韓国人も悪い韓国人もいない。どちらも、韓国人ならぶっころせー」
「ぶっころせー」
「韓国人殺しは天皇陛下の大御心だー」
「大御心だー」
デモ行進に同行しながら、佐倉に私は尋ねた。
「佐倉さん。在日コリアンは、日本に約50万人ほどいるといわれていますね」
佐倉は答えた。
「あぁ、そうだな。それくらいだ」
「現実的に、約50万人もの人々をすぐに抹殺するというのはできないことでしょうし、日韓断絶もまたかなり難しいのではないでしょうか」
「難しいからといって、他に方法はないだろ。そりゃ、われわれとしては、即刻韓国に対して、日本政府は全面戦争をしかけてもらいたい。そして韓国人全員を航空自衛隊によって虐殺してもらいたいと願ってるよ。われわれだけじゃない。これは天皇陛下の大御心でもあるしね。陛下は毎日皇居にて韓国人の全滅を祈ってくださっている」
「しかし、右翼のみなさんは、長年反韓活動をしてきたけれども、実を結びませんでした。それで私はお尋ねしたいのですが、自殺をされてはいかがでしょうか」
「自殺?」
「はい。韓国人を全員即刻全滅させることが現実的にはいかない。それならば、韓国人全滅を願う右翼のみなさんが自殺をすれば、その反韓主義者は韓国人の誰とも会わずに済みますよ」
その会話をきいていたデモ参加者の二人が私にくってかかってきた。
「自殺の強要は許さんぞ!」
「断交するのにわざわざ自殺しなきゃいけないバカいるかよ。出てけ! コラ!」
しかし、佐倉はその二人を食い止め、距離をとるように指示した。
そして佐倉は答えた。
「自殺は実際には誰もしていないなぁ。思想を理由にしての。少なくともわれわれの派閥においては。
他の派閥にはいるけどね。有名どころでは三島とかいるが。
確かに世界を呪うようなことをわれわれは主張してはいるが、自殺はしていない。実際のところ、命が惜しいんだよ。
他人に思想の強要はするが、他人から自殺の強要すると反発するし。
われわれ愛国者陣営のものが主張しているからといって、わざわざ断交しなきゃいけないバカがいるかよ、と同じこといわれれば、身も蓋もない。
確かにわれわれ愛国者陣営の主張は、自殺をすれば即時解決するような問題ばかりだ。しかし、他人に強制強要はしても、自分たちは強制強要されたくないと思っているんだよ。われわれ愛国者は。
他人は殺しても、自分は生きていたい。それが愛国者陣営の本音だよ」