極大呪文「損益相殺」の巻
意外と知られていないのですが、
①小説家の収支と、他の収入とは損益相殺ができる
②小説家の経費の範囲は広い
③赤字だって申告できるし、しておくとオトク
この3つは、作家ならば覚えておいて損はないです。
順番に説明していきましょう。
①小説家の収支と、他の収入とは損益相殺ができる
なろう系の作家のみなさんは、たいていは本業を別に何かお持ちか、学生さんだと思います。
本業があるということは、本業で税金を納めていると思います。
納税している意識がなくとも、サラリーマンであれば給与明細に「源泉徴収」というエナジードレインの魔法の言葉がのっていて、かなりの安月給だって年数十万円は天引きされています。
そして、小説家として、収入がありました! やったね!
でも、最初からいきなり高収入にはなれませんよね。取材やら買った本やらで経費を使っているぶんをちゃんと計算してみると、たいていの場合マイナスになっているはずです。
つまり、本業はプラス、作家業はマイナス、の状態です。
そして、税金は本業のプラスぶんだけかかっています。
ここで、「損益相殺」という極大魔法を使うと、なんと税金が対消滅します(笑)
分かりやすくシンプルな計算で例をつくってみます(本当は控除なんかもあるのですが、あえて無視します)。
サラリーマン収入(給与所得)300万
作家収入 50万
作家としての経費 150万
税率10%
<損益相殺しない場合>
サラリーマン収入の税金(源泉徴収)
300万 × 10% = 30万
→30万税金を取られます。
<損益相殺する場合>
サラリーマン収入300万 + 作家収支(50万-150万)=200万
損益相殺後の税金
200万 × 10% = 20万
分かりましたでしょうか。なんと10万減っています。
具体的な手続としては、確定申告をすると、源泉徴収でとられた30万のうち、取りすぎであった10万円が還付として振り込まれて返ってきます。
ちょっとしたボーナスですよね。
ちなみに私はサラリーマン時代はけっこう高給盗り(誤字にあらず)だったので、最大440万円の税金還付があった年があります。
こんなに税金が返ってくるのであれば、使わなければ損だと思いませんか、メドローア……じゃない、損益相殺。
使うためにはどうするか? ちょっとめんどくさいですが、経費の領収書をためておき、簿記に記帳し、青色申告で確定申告することです。どうしてもめんどうなら、税理士さんに丸投げしてもOKです。いまは税理士さんも安いので、還付される金額より高くなることはないと思います。
数万円でやってくれるはずです。心配ならば見積もってもらえばよいと思います。還付金額のめども教えてくれますよ。
続きます。