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UnLimited KNights   作者: 刹那翼
第2章 銃の街 アプエスタール 英雄暗殺編
32/45

焔を纏う劔

 もう意識が朦朧もうろうとして、体力も限界に近い。もう一発別の動物に変化を使えるかどうかの体力だ。しかも、変化して終わりだろう。

 しかし、ルシエとジンだけに任せて勝てる奴らじゃない。

「さぁ、へばってないで来いよ。ウェドニアの執念を見せてみろ」

「ダメだよ。レイオス。まずは、僕の美しい世界を見せるんだよ」

「なら、どうぞ、アルフレッドも好きにして良いんだし?」

 アルフレッドが小さい球のような物体を投げてくる。

「リュウ、伏せろ!」

 後ろからジンの声が聞こえる。言われたように、地面に伏せる。

 ジンは盲目ながらも、その小さい球にピンポイントで銃弾を当てることに成功。

 しかし、爆破が起こる。そうか、あれは爆弾。爆風がリュウを襲う。

「ぐっ……」

 レイオスはリュウに近づいて笑う。

「この爆破による光で、お前の影を踏む事が出来たよ。御愁傷様ごしゅうしょうさま

 アルフレッドだけに集中していた自分を恥じると共に、この二人の連携を見るに、相性が良いタッグだという事に気付く。気付いた時点では、もう遅い。なんとかこの状況を打破するしかない。

 しかし、方法が思い付かない。このヴェロキラプトルの状態でも、影を叩き続けなければいつかやられる。しかも、自ら光を放つ生き物に変化しても、その後は戦闘に参加出来ない。

 つまり、どちらを取ってもデメリットしかない。

「リュウ、私がいる。リュウだけじゃないよ」

 今まで、ずっと黙っていたルシエが、もうすぐ隣まで来ていた。ジンよりも遠くで陣取っていたルシエが、たった一瞬でここまで。初めて、ルシエの身体能力の高さに気付く。素早さは尋常ではない。そう言えば、逃げる時にも、男子二人の走行速度に着いてくるだけでなく、息切れ一つしていなかった。

「キミハ、イッタイ……」

「私わかったのよ。アルフレッドだっけ。そいつは私に任せて。ジンはレイオスだけに集中して」

 ルシエは何を考えているのか。確かに、愛剣ガイアの高防御を持っていれば、アルフレッドが扱う爆弾は何とか出来る。しかし、爆弾と言っても、色んな種類がある。フラッシュ、スモークだけでなく、催涙もある。ルシエが最も注意すべきなのは毒ガス弾(アシッドボム)。それは如何にも太刀打ち出来ない。

「よく言うじゃないの。そこの醜い娘。良いだろう。僕の本気でお前をギタギタにしてやる。

 爆弾の世界ビューティフルワールド

「ジン!今よ!」

「死んでも、知らねーぞ!!!

 一連・散乱弾ショットガン湧水ゆうすい燃焼型流星(シューティングスター)!」

 ジンの荒ぶる銃弾は、一直線にルシエの体に向かって突き進む。そして、彼女の体に当たろうとしたその時、彼女をほむらが包む。

「燃えろつるぎ!!!」

 ルシエの剣、ガイアはその焔をまとい、アルフレッドが放った爆弾を、一薙ぎで全て燃やし尽くした。

「紫電・焔の叢雨むらさめ

NGシーン(?)

リュウ「その技名、いつ考えたんだ?ぶっつけ本番だろ?」

ルシエ「走ってきてるとき?」

リュウ(ルシエには、厨二病の資質が……!?……ジンもだけど)

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