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UnLimited KNights   作者: 刹那翼
第2章 銃の街 アプエスタール 英雄暗殺編
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Undead military〜不死の軍隊〜

 カジノの外の闇夜にうごめく影。外に出ては居ないが、今までの経験が危険だという事を知らせ続ける。

 フェルディナンドが裏で手を引いているようには思えない。

「確かに、言われてみれば」

「一難去ってまた一難……?」

 目の見えないジンは気付いたが、ルシエは全くのようだ。

「そういうことだ。もしかすると、今度は命の危険も付いて回るかもしれない。用心するんだ。それに越したことは無い」

 三人はカシーノ・スエールテを後にする。

 外は、カジノ以外の明かりは殆ど灯っていなかった。

「こんな事なら、目を使わなければ良かった……」

「もう使えないのか」

 不安そうな表情を浮かべ、ジンが尋ねる。

「使えるのは使えるんだが、精密性がかなり落ちる。人がいるかどうかなんて」

「なら、昼に見せた動物に変わる能力は?」

生憎あいにく、今は殆ど体力が残ってない」

「なら、ジン、風で索敵出来ないの?」

「とっくのとうにしてんだが、全く手応えなしだ」

 策は出尽くした。まだ無理をするには、早過ぎる。敵の思う壺だ。

 敵は気配をわざと感じさせ、焦燥を誘っているのに、違いない。

「相当の暗殺技術の持ち主みたいだ。いや、それだけじゃない。戦闘の経験も並大抵のものじゃない」

 リュウが見てきた中でも、かなりの強者だ。

「……いえ、まだ一つだけ策は残ってる。私の剣ガイアで辺りに糸を張り巡らせる。それで防御網を作るの」

「……その間の時間は誰が稼ぐってんだ?」

 ジンの最もな質問だ。

「ジンの銃弾に巻き付けるっていうのはどうかな?」

「それが最善だな。ジン手伝ってくれるよな」

「仲間なんだからな。やってやるよ。カウントダウンは三つ数える」

 ジンはホルスターから二丁拳銃を取り出す。そして、親指で撃鉄ハンマーを起こす。

「……スリー、トゥー、ワン!」

 銃声が、静かな夜のとばりとどろく。

「二連・散乱弾ショットガン流転型るてんがた流星群メテオシャワー

 回転を付加させた、散乱弾。糸状のガイアを弾から弾へと次々に移動させていく。回転がかかっているため、弧を描いて、建物や木に糸が張り巡るようになっている。

「その程度かよ、アレクセイ」

 闇が急に動き始める。いや、闇が動いているんじゃない。"リュウ達自身の影"が動いている!

「まさか、お前は……アルカディアの7幹部の一人、『影の暗殺者レイオス』!」

 姿を見せないが、わかる。影を自由自在に操り、暗殺を企てる者と言えば、レイオスただ一人。

「俺の名前が分かったからどうなんだ。お前らには今から死んでもらう!"アタナトイ"」

 自らの影という殺戮者達が三人に襲い掛かる。

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