表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
UnLimited KNights   作者: 刹那翼
第2章 銃の街 アプエスタール カジノ編
24/45

Poker face〜見据える勝利〜

前回から続いているブラックジャック、フェルディナンド戦です。Brain VS Foutuneに詳しいルールが記載しております。

現在:50万コイン

残り:5回

 フェルディナンドはデッキに触れる。両目を使う事で、今までより、フェルディナンドの手の動きが見える。

 どうやら、右手で二枚同時に取っている。そして、右手で取ったカードを左手に移し、 その右手でもう二枚をドローする。

 最初に取った二枚をオープンしつつ、リュウの目先に置く。それと同時に左手でフェルディナンド自身の前にカードを置く。そして、片方のカードを表向きにする。

 これが、一巡の手順だそうだ。

 特に目立ったイカサマはないが、念には念を入れる。

 リュウのカードは、9と4。

「合計で13とは、天から完全に嫌われたのではないですかな?それとも、666の意味のように貴方は獣なのではないかね〜?」

 獣の数字、666。反対に7は完全なる数字と伝えられている。不完全な7に加えて、13。その13は東洋では嫌われる4と9から成り立っている。……本当に何かあるのではないか。

 リュウの能力、どんな生物にも姿を変えられる能力を見破られたのではないか、と思ったが、ポーカーフェイスで乗り切る。

「数だけで決めないでいただきたい」

 忌み嫌われているからといって、勝負には関係ない。

「ヒット(一枚カードを引くこと)」

 この数字を崩せば、問題はない。

「9。合計で22、ということはバスト」

21を超えると、その時点で負け。

「勝負を止めるか、若造よ」

「……まだです。まだあと4回残っている」

「もうわかったであろう。神から見放されているということが」

「……ある人と変わっても良いですか」

「ある人とは」

「俺の勝利の女神ですよ」

 フェルディナンドは笑った。

「勝利の女神?笑わせるな。出た数字でわかっただろう。勝利の女神からも見放されていると」

「ルシエ!!!」

 リュウは出せるだけの大声を出して、二階にいるルシエに聴こえるように呼ぶ。

「えっ、何!?」

「俺の代わりに、ブラックジャックをしてくれ!!!」

 二階のルシエは、苦笑いをしていた。

「ほう、赤髪の女は、主の連れであったか」

「認めて頂けますね?」

「……良いだろう。勝利の女神であろうと、余には勝てまい」

如何どうですかね。彼女はどんな状況でも今までひっくり返してきた。彼女は、本当に勝利の女神なのかも、しれませんよ」

 勝利の女神は挙動不審な動きで二階から降りてきていた。

「そうだと、いいがね」

 フェルディナンドとリュウは笑みを交わした。

ボヤキーズ・続

ルシエ「お呼び出しなので、ごめんあそばせ!」

ジン「ぐぬぬ、裏切り者め……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ