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UnLimited KNights   作者: 刹那翼
第2章 銃の街 アプエスタール カジノ編
19/45

Do your best 〜人事を尽くして〜

前回に引き続き、ブラックジャック回です。ルールはこちらでも説明していますが、前回投稿分の方が詳しい説明を記載しています。気になる方は是非!

 コインを少し増やして、5000コインを賭ける。

 アルがカードを二枚ずつ配る。

 リュウのカードは6と4。アルのアップカード(ディーラーは一枚のみを表向きにし、プレイヤーは二枚共を表向きにするという規則ルール)は5だった。これまた微妙な組み合わせだ。出来れば、11でダブルダウン(配られた時点の時のみ使え、賭金を2倍にして残り一枚だけ引けるというルール)をしたかった。下手に合計で19よりもマシなのだが。

 このブラックジャックに於いて、戦略は欠かせない。

 基本的に、此処ではダブルダウンを使い、賭金を2倍にする。しかし、先程学んだ事がある。

 相手アルは只ならぬ運の持ち主。バスト(21を超えること、つまり負けを意味する)を狙える数だった。バストで無くとも、リュウの出目はそう悪くなかった。悪くなかったが、相手が良すぎるのだ。正直怖い。

「ヒット(カードを一枚引くこと)」

 そう言いながら、机をトントンと叩く。攻め方を変えるしかない。ダブルダウンじゃダメなんだ。金が必要なんじゃない。アルに勝つという功績が今一番必要な勲章なのだ。その勲章がフェルディナンドと対面する為の証となる。

 ヒットで引いたものは、ジャック。合計で20となる。

「スタンド(今の出目で勝負に出るという合図)」

 机の上で手を振る。

「ふむ。なかなか良い数ですな」

 ディーラーのアルは、まず一枚を表向きにする。それはなんと、エース。そして、まだ16なので、もう一度アルはカードを引かなければならない(ディーラーは17以上でスタンドするというルールから)。

 そして、もう一枚をテーブルの上にオープンする。

4。合計で20。同点は引き分け。

「いやぁ、貴方の二枚引こうとする意欲は賞賛に値します。ですが、やはり私の運には勝てませんよ」

「流石、一頭の猛き百獣の王に率いられた者達だ。そう簡単に勝たせて貰えないどころか、勝てるかどうかわからないよ。でも、勝負は常に精力的アグレッシブじゃないとね」

「さて、その前傾姿勢が吉と出るか、凶と出るか」

 引き分けだったので、賭金ベットはそのままなので、そのまま5000コインで勝負する。

 勝てば、2倍(最初の二枚の時点でブラックジャックの場合は2.5倍になるのだが)を引き分ければ、変わらず。負ければ、没収。実に簡単なルール。表向きは。



ルシエSIDE

「あ、居た!」

「ルシエ、彼奴の迷惑にならないように少し遠くで見ておこう。それに、また奇襲の場合がある。遠くなら、それも警戒出来る」

 ルシエはしばらく思考する。

「……そうね」

 今のリュウのアップカードは、クイーンと5。ディーラーは、6。

 これなら、すぐにスタンドするべきだろう。放っておけば、ディーラーが勝手にバストしてくれるからだ。

「ヒット」

「なんで!?」

 あの冷静沈着なリュウが、自分が破滅の道へ通ずるかもしれない道へ突き進もうとするなんて。敵が余程強いのか、わざと油断をさせているのか……。

 5。なんと、ブラックジャックを完成させたのだ。何たる運、そして勇気。

「やっと、運が回ってきましたな」

「人事を尽くして天命を待つ……みたいなものですかね」

 ディーラーは次々に自分のカードを引いていく。2、10、3。

 なんとディーラーもブラックジャック。

「それでも、私にもまだ運が回っていますよ。それをどう破るか、楽しみですよ」

NGシーン

ルシエ「ジン!リュウいたよ!リューウー!」

アル「まさか、貴方……」

リュウ「やってもーた、話落ち合うの忘れてしもてた……」

その後三人は追い出されましたとさ。

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