フェイズ1〜3までのあらすじ
新士 「さてさて、始まりましたー。『創世の神魔騎士<アークナイト>』! わー、わー!」
白亜 「この『あうくないと』では、本編のキャラクターたちがこれまでのストーリーを振り返っていくという仕様になっています。ちなみに、本編のストーリー進行には無関係ですので、あらかじめご了承ください」
新士 「さてさて、それでは記念すべき第一回めの!」
白亜 「始まりです!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<フェイズ1〜3 これまでのあらすじ>
出会いを求めている高校生の古牙新士は、妹の誕生パーティーの買い出しを終え、河原で休んでいた。
と、そこに現れた一匹の白猫——”ルウ”が新士のリンゴを奪い逃走。
それを追いかけた新士が目にしたものは、”甲冑の少女”、”喋る猫”というこの現代に置いてはにわかに信じられない光景だった。
自らを”白亜”と名乗るこの少女は、自分が何者かから狙われている事を新士に話すと、もう関わらないでくれと釘を刺す。
新士は白亜に別れを告げ、その場を去ろうとするが、そこに現れたのは白亜を狙っている敵——漆黒の翼と大鎌を携えた”悪魔”だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
新士 「……なるほど! そういうことだったんだね」
白亜 「え……? まさか新士、今までわかっていなかったのですか?」
新士 「いや〜、一体どんな悪漢(悪い事をする男の人)が君を狙っているのかと思ってさ」
白亜 「……そうですね。そういえば橋の影に私たちを見ながら気持ち悪い笑みを浮かべている悪漢がいましたね」
新士 「なんと!? 本当にそんな悪漢野郎がいたのか!」
白亜 「その悪漢さんは、何をしていたのかと問いつめると、『一目惚れでした』と返してきました。全く話がかみ合っていませんでした」
新士 「なんだその国語力の低さ! 悪漢の上に頭が悪いとか最悪じゃないか! 一体どういう教育を受けてきたんだ!」
白亜 「確かその悪漢さんは『古牙新士』と名乗りましたね」
新士 「なるほど! その古牙新士とかいう奴が——。……白亜さん、もしかして俺の事を言っておられるのでしょうか……?」
白亜 「もしかしなくても、あなたです」
新士 「えええっ!?」
白亜 「特に何もなかったから良かったですけど……、あなたも十分怪しかったという事は頭に入れておいてください」
新士 「すみません……」
白亜 「……冗談です。少しいじめすぎました」
新士 「なんだ〜! 本気でびっくりしたじゃんか〜。どこが冗談だったの?」
白亜 「『特に何もなかったから良かった』の部分です」
新士 「俺が君に何をしたって言うんだよ!」
白亜 「さて、そろそろお別れの時間が近づいてきてしまいました」
新士 「(あ、スルーした……)」
白亜 「新士、この先の『創世の神魔騎士<アークナイト>』の見所を教えてください」
新士 「ゴホンっ。そうですね、まず白亜を狙って現れた悪魔との戦闘、そして変わりゆく古牙新士の日常に注目です!」
白亜 「はい、それでは皆さん。また会う日まで」
新士&白亜 「「さようなら〜!」」
新士 「……ねえ、白亜』
白亜 「? なんですか?」
新士 「ちょっと気になったんだけどさ……、猫ってリンゴくわえられるの?」
白亜 「えっ……」