表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/28

第11話 ゴードン・フィラエル伯爵を暗殺せよ その①

一週間以上も更新できずにすいませんでしたああああああ!!


おかげでPSO2のEP3に潤沢な資金でもって挑むことができ、新職業バウンサーも一週間でレベル46まで行きました。目指せSH!!


レアコンテナ開封ランクで51位という破格の称号も得ましたよ。ヒャッハー!!


本当にすいませんでした……気が済んだので、更新のペースは戻そうかと思います。一日一話の理想は遠い。

「うわぁ、意外と小さいな……。伯爵邸って言うから、もう少し大きいお屋敷を想像していたのに、小金持ちの家に毛が生えた程度だなんて……外見は確かに高級そうだけど……」


 ゲーム内時間で深夜、現実時間では夕方の現在。僕は初任務のゴードン・フィラエル伯爵暗殺任務に来ています。

オルトさんから聞いた情報では、伯爵は夜には屋敷の自室にいるそうなので、寝ている所をサクリと殺っちゃう簡単なお仕事です。


「油断は禁物」

「すいません……」


 シス先輩に怒られてしまった。確かに第一区の街を回ったことが無いとはいえ、観光気分はいけないね。


「オルトさんの話だと、今日この時間は自室で寝てるって話だけど……大丈夫かな?」

「情報通りなら問題ない」


 じゃぁ、情報が間違っていたら僕アウトじゃない? とか思ったけど、きっとそれは僕がまだオルトさんの事を良く知らないからだろうな。シスさんはオルトさんの事を信頼しているから、情報通りだって疑っていないんだ。


「この時間なら、使用人も就寝中だから問題なく任務を遂行できる……か」


 NPCとはいえ、そこに生きる人を“殺す“ということ。彼らが作り物だとしても、人と差を感じない程に作り込まれたなら、それはきっと人なのだろう。それを僕が、こんな姿を家族に見られるのが、拒絶されるのが嫌だからって理由だけで殺していいのだろうか。良い筈がない。あれを作り物だと切り捨ててしまえば楽だろう、けれど僕には出来そうにない。したくない。きっと、それは自分を苦しめることになる。誤魔化しは効かないって、アプリさんにも念を押されている。


出発前は何でもなかったのに、今は緊張で心臓が張り裂けそうだ。リアルの体大丈夫かな?


「大丈夫?」

「えっ、あ……うん。大丈夫、やってみせる」


 それでも、殺すのは悪だ。同じ人を食い物にする悪だ。いくら人を殺したくないと言っても、それは人に危害を加える存在だ。だから殺していいって訳じゃない、でも殺さないと他の人が犠牲になるなんて、ちょっと考えれば分かる。まだ皆を信用していいかは分からないけど、今は出来ることをしなくちゃいけない。


「あの……さ」

「ん?」

「甘いかもしれないんだけど、もしかして殺さなくても捕えるだけでいいんじゃないかなって……思ったり」

「別に問題ない」

「えっ!?」


 問題ないの!? そこは殺さないとダメなんじゃないの!?


「そいつらがやってきた悪事と、本人の口から反吐が出るほど胸糞悪い自慢話を聞いても、それでも自分の命で養って行く気があるのなら、好きにすると良い。生かして使っている奴も、居なくはない」


 おお、シスさんにしては珍しく長台詞だ……って違う! 

そうか、そうだよね……そんな人間を生かしておくほど、それも自分の力で養うなんて真似はしたくないよね。それにしても胸糞悪いって……。


「ちなみに、この間の少年はそういう経路でメディルが使ってる」

「ああ、ミスティはそういう使われ方だったのか……そういうのもアリなんだ」

「無駄話はこれくらい。そろそろ、行く」

「あっ、はい!」


 お互いに小声でだが、行動開始となった。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 屋敷内に侵入するには窓が最適だろうと思うのだけど、ゲームなのでシステム的に侵入は無理らしい。普通の家ならピッキングで問題ないのだけど、ここまでのお屋敷となると鍵も高級なようだ。どうもシステム的不可だと聞いた。どれだけ高級なんだろうか。


「ここから私は監視に移る、頑張って」

「うん、ありがとう……頑張るね」


 闇に溶け込むように消えるシスさん、たしか隠遁系の称号から出るスキルだったはずだ。戦闘でなくても隠れる行為を続ければ取得できる、結構条件の緩いスキルだったはず。


 僕もこの稼業を続ければ、きっとそのスキルを得ることになるのだろう。一緒に殺人者という称号も得ることになるだろうけれど。


「さて、まず入るところは正面玄関……じゃなくて、裏口の使用人用出入り口っと」


 塀をよじ登って超え、庭に侵入する。こういうところは見えない壁にブロックされても良いだろうに、セキュリティの基準がよく分からないゲームだ。


「庭には猛犬が放し飼いにされているから、それを気付かれずに避けて通るか、始末するっと。でも、猛犬とはいえ犬だしなぁ、殺すなんて……ん?」


 目の前には早速僕の気配と音に気付いた“猛犬”が遠目ながらにこちらを見つめていた。メディルさん、この靴って音を消すんじゃないんですか? それとも気配を消すのはセルフですか? ていうか、あの“猛犬“ってどこかで見たことがあるような………………。


 あ、そうだ。第四区の森にいる【クレイジー・ウッドウルフ】だ。ちなみに、普通のウッドウルフは隠れてやり過ごす派なのだけど、戦ったら強いという謎モブ。レベル五十くらいから相手にできると言われているモンスターの亜種で、好戦的で素早く、一匹狼なところが特徴だ。当然ウッドウルフよりも数段強い。速度も、攻撃力もだ。


「猛犬っていうか、猛獣ですよね……?」

「ガウッ!!」


 僕が呟くと、瞬間こちらに飛びかかってくるクレイジー・ウッドウルフ。常識的に考えて、レベル1の僕が戦ったところで適う道理は無い。ただし、それが所見だった場合に限るが。


「よっと……いくらレベル1とは言え、僕にとっては既に超えたモンスターだし」


 素早い筈の攻撃を軽く避けてみせる。大丈夫だ、やっぱりこの服の性能もあるんだろうけど、もうこの狼の行動パターンは頭に入ってる。まずは首を狙っての跳躍攻撃、それを避けられたら素早く返しの攻撃。それは背後から爪による引っ搔き攻撃。それを避けられたら距離を取る。


「そこからは一連のランダム繰り返し、それが始まる前に……焼き殺す!」


 オルトさんから貰った小太刀を振るい、背後への爪攻撃を避けた瞬間に切り傷を入れる。この武器の効果で、切り傷を入れられれば十秒で焼き切ることが出来る。しかし問題は、その十秒間で悲鳴でも上げられたら、人が集まってしまう事だ。それを避けるために、傷を負わせる場所は“喉“というクリティカル部位だ。ここへの攻撃を許せば、魔法使いなら呪文スペルを唱えられず、戦士ならパワーダウン。要するに声を殺すことが出来る部位だ。


「………………ッ!?」


 どうやら上手くいったようだ、称号“嫁”の初期ポイントをDEXに全振りしておいて良かったよ。あんな称号はとっとと消えてほしかったけど、これじゃ暫く消えそうにないな。なにせ、初期ポイントで三十もあったんだから。普通は五か十が妥当なのにね。


 十秒が経ち、燃え尽きて生焼け死体となったクレイジー・ウッドウルフ。このゲームの悪い所は、死体が残る事だろう。永遠に残るわけじゃないから良いけど、こういう時は邪魔だよな、肉の焼け焦げた匂いが鼻を衝く。こんなリアルさはいらない!


「こいつ一匹なら問題は無いんだろうけど、確か資料には三匹居るって書いてあったよね……三匹とも致命傷クリティカルで殺せれば良いんだけど、そう上手く行かないか」


 匂いにつられて来たのか、二匹のクレイジー・ウッドウルフが建物の影から姿を現した。二体は流石にキツイかなぁ? でも、こいつらはチームワークが取れる訳じゃない。一匹が攻撃している時には、他のウルフは襲ってこない。そんなフィールドモンスターとしてのクレイジー・ウッドウルフの記憶にばかり頼っていたせいか、現状での対処を逃してしまう事になった。


「なっ、二体同時に攻撃してきた!?」


 まさかのクレイジーっぷりだ、各個撃破の予定が狂ってしまった。

 しかも今回は喉を狙っていない、片方が足を、もう片方は腕を狙っている。こちらの攻撃力と起動力を削ぐつもりかな、こいつらクレイジー・ウッドウルフじゃないの!?


 右にステップ移動をして攻撃から何とか逃れる。やはりレベル1なだけはある、反応速度が暁の頃より格段に遅い。レベル98と比べたらいけないか……。

 ちなみにこのゲームのレベルキャップは現段階で150だ。次の第六区が解放されれば、175まで上がるらしいが、いつになる事やら。


 と、そんな事より今は狼だ。こいつらに吼えられる前にカタを付けなくちゃないけない。

すぐさま右手の腹を上に向け、手のひらを下に倒し、目標を敵の頭に定め……発射!


ストン!


「ギャゥ!」


少し声は出たが、これで暫くは声が出ることは無い。

今発射したのは、隠し弓による麻痺矢の射出。攻撃威力は皆無に等しいけど、その分だけ状態異常をほぼ100%引き起こす優れもの。一発撃ったら装填するまでに時間がかかるから、三匹同時に来たら積んでたよ。一応左手にも似たものを付けているけど、声を出させないならこっちしかない。


仲間が倒れているというのに、目もくれずにこちらへの機を伺うクレイジー・ウッドウルフ。すかさず小太刀・茜を倒れているクレイジー・ウッドウルフに投擲。直撃と同時に燃え出した。うん、この小太刀の確立表記って実は嘘なんじゃないかな? そのくらい燃えすぎなんですけど。


「バウッ!!」


 武器を失った僕を見て好機と感じたのか、すかさず飛びかかってくるクレイジー・ウッドウルフ。しかし、そんな展開は想定内なので問題なく回避、ついでにさっき撃った麻痺矢と同じ矢を、弓を介さずに刺す。


「ギャウン!?」


 うん、状態異常は上手い事行ったようだ。この武器群って、実は管理者権限で状態異常100%とかになってませんかね? レベル差がありまくるのに、なんでこんなに効くんですか?


『すごい』


 どこからともなく、声が聞こえる。どうやらシスさんが僕を褒めてくれた気がするけど、どうなんだろうか。


「ん、シスさん、声出しても大丈夫なんですか?」

『大丈夫、それくらいで破れるほど軟な隠れ方じゃない』

「そですか……。それにしても、状態異常出過ぎじゃないですか? 僕こんなに状態異常が出た事なんて無いですよ?」

『忍び装束のセット効果、状態異常の発生率が二倍』

「なるほど……50%で十分なわけですね」


 つまり100%状態異常じゃないですか……。流石、忍者汚い。


「さて、番犬はこれで始末完了……では使用人用の裏口から入りますか」


 今のところ、特に問題なく順調にクリアできている。外の犬……いや狼三匹ならモンスターだったせいで、何の躊躇い無く殺すことが出来た。この辺りは、暁の頃の経験が生きているおかげだろう。


 屋敷の裏へと回り、使用人が使うドアの前に来た。オルトさんの情報では、ここが今夜だけは空いているって聞いたのだけど、もし本当に空いていたら伯爵のセキュリティ感に不安を持ってしまうわ。


 ガチャリ。


 ん、開いた。普通に開きました。何で……ですかね、ここまで順調に行くと逆に怖くなってきますよ。実は屋敷の中は既にバイオハザードでも起きてるんじゃないですか? ほら、廊下をフラフラと揺れながら歩く人影とかもうどう見てもゾンビみたいで……って、は?


 ドアを開けて入った場所は、狭い廊下だった筈だ。見取り図によれば、このまま直進した突当りを左に行けば屋敷の一階ロビーに出るはず……なのに、突当りが見えない。それくらいにフラフラ歩きの人影が歩いている。


 確かに……これはゲームだし、敵モンスターにはゾンビもスケルトンもいますけど、あいつの肉は腐ってるし、もいっこは骨だし。


 視界に映るゾンビっぽい人達は、その全てが綺麗な体をした“女性”だった。


 唯一の共通点は性別か、それにしても何だってこんなに蠢いているんだ……? まさかオルトさんに嵌められた?


 そんな無駄な思案に時間を割いていると、僕の存在に気付いたのかフラフラとした危なげな足取りは変わらないが、彼女らが僕に向かって歩き出した。なんか「ヴぁ~」とか言ってるし、あれはモンスターでいいのかな? 流石に足が遅いモンスターに後れを解くわけには行かない、小太刀を構えて初撃に備える。


 ………………遅い、遅いよ! 五メートルも無い距離を一体何分かけて移動するつもり!? 既に射程距離に入っているけど、遅過ぎる動きにタイミングが掴めない。思えば速度型の称号がメインだったせいで、ここまで遅いモンスターって三秒で片付けてたな。

 とりあえず、一度攻撃を受けて相手の出方を探ろう。


 そう決めると、ちょうどゾンビさんの攻撃範囲に入ったのか、手を大きく振りかぶった。獲物が見えないとなると、武器は無しの拳型かな? なんて男らしいゾンビだろうか。ゾンビはそれまでの動きは遅かったが、腕を振り抜く瞬間に至っては驚くほどに素早く、そして重い一撃が手甲のガードを襲った。


 ガアアアァァァァァァァンッ!!


 ゾンビの一撃は手甲で作ったガードごと僕の体を殴り抜き、開いていたドアから僕を外の塀まで吹っ飛ばした。何だこの力は、これは本当にゾンビか? いくらレベル差があるとはいえ、これはありない結果だった。


「かはっ」


 まるで肺に入っていた空気が全部抜かれたような息苦しさと、背中にじんじんと響くような痛みが僕を襲う。幸いにも装備には破損は無いが、耐久値がごっそりと減っていた。およそ70%減っている。たった一撃でこれなんて、おかしいにも程がある。


「油断大敵」

「シス……さん……」


 それまで影に隠れていたシスさんが姿を見せる。その顔はいつもの無表情ではなく、多少の焦りが感じられる表情が見て取れた。彼女も事の異常さに気付いた様だ。あんな人型モンスターが、たった一撃でプレイヤーを殴り飛ばせる程の力を持っていることがおかしい。これまで、人型の敵といえば第四区で集落として登場したリグリットたちくらいなものだ。あとは、それこそゾンビくらいしかいない。考えられるのは、未知のモンスターである事と、もう一つ……敵にプレイヤーが手を貸している場合だ。


「攻撃は回避、その剣で各個撃破」

「ですね、攻撃を受けてみるなんて馬鹿な真似をしました」

「わかればいい、もう油断しない?」

「したくないです……」

「ならよし」


 少しの会話をしたら、すぐに駆け出して攻撃だけ早いゾンビ集団に突っ込む。小太刀で切り傷を付けるだけだ。そうすれば、炎上の状態異常が発動する。十秒なんて一瞬だ。どこかの吸血鬼が十秒間でナイフを一面に投げたり、ロードローラー持ってきたり、空を飛んだりもするけど十秒って結構短いよ!


 僕を殴り飛ばしたゾンビ(綺麗だったろうお姉さん)に切りかかり、燃え出すのを見ると後ろに控える女性ゾンビ軍団に切りかかる。時折剛速球並に早い一撃を辛くも避けるが、その度に床や壁に穴を開ける。ああ、これもう暗殺にならないんじゃないかな? なるべく静かに狼を始末したのに、無駄になっちゃったような……。


 何体か焼き殺したが、未だにわらわらと湧いてくるゾンビ軍団。誰一人として明確な言葉を吐かない所は助かるけど、屋敷を破壊しているので結局変わらないなぁ……なんて考えていると、更なる増援が奥から来たようだ。一体どこにこれだけの人数を確保していたのか、そしてそれを外部に漏れないように配置するなんて事が可能なのだろうか? やはり、ここは他の何者かが手を引いているのか? それとも、伯爵自身が何かしらの力を使っている?


 堂々巡りな考えと断じ、今は攻撃に集中する。さっきみたいな失敗はもうしないだろうが、考え事をしながら戦っていたら、今度は致命打を受けるかもしれない。前に居るゾンビが一気に攻撃を仕掛けて来た。こうなると、攻撃をいなしての反撃は危険になる。背後を取られる可能性が高い事で、一気に危険度が跳ね上がるのだ。流石にそれは勘弁願いたいので、左手のギミックを動かし、腕の背から刃を露出させる。


「シッ!」


横薙ぎに腕を開くが如き二閃。右手の茜と、左手の刃が敵を一気に切り裂いた。同時に切った全ての敵が燃え出す。

メディルさんに貰った暗器剣で、恒例の様に攻撃力は限りなく低い1だ。ただし能力は【重複】という、同時に装備している武器の特殊能力を上書きすることが出来る。その能力を使って、右手の小太刀・茜の“炎上”を“重複”させて暗器剣でも効果を発揮した、という展開だ。


これで大概のガードなら怯むって聞いたけど、流石にゾンビには無意味だろうな。案の定攻撃の手を緩めないが、流石に数が減ったようだ。

そういえば、自分の戦闘に必死でシスさんの方まで気が向かなかった。大丈夫だろうか………………なんて思った僕が愚か者でした。


シスさんは僕の後ろで腕を組み、仁王立ちでこちらを見ていました。


勿論、彼女の足元にはおびただしい数の肉片が散らばっていたのですが……え、シスさんの武器って何だっけ? 切り殺してるんだから、剣とかかな?


それにしても、全くと言っていい程に音がしなかったな……あれがプロか。


 こっちは体の小ささを利用した避け方なんて開発しながらだから、結構危なげな戦闘だったのだけど……いや、そういえばリアルの体と暁の体の違和感を拭うのも結構時間かかったっけ……あの時はリアルの方が低かったせいで、高身長な暁で見る風景が新鮮だったから楽しめたけど、今やリアルよりも低い幼児体型だからなぁ。


 そんな無駄な思考を始めつつも、攻撃を避けては炎上攻撃を入れていく。おお、燃える燃える……これ、よく屋敷に引火しないよな……。

 

 攻撃が単調だったせいもあり、なんとかゾンビ軍団を殺しつくしたようだ。こうなっては恐らく伯爵は逃げ果せているだろう。悔しいけど、初任務は失敗……か。


「諦めたら駄目」


 コツン……と、頭を軽く叩かれた。どうやら顔に出ていた様だ、気を付けているのだけど、こういう直接的な感情は抑えきれないものだ、仕方がないじゃないか……こんな大騒ぎになって、敵の襲来に気付かないなんて有り得ない。


「任務はまだ終わってない。最後まで、果たす」

「……はい、そうですね。やるだけやってみます!」


 例えもう逃げられてしまっていたとしても、追撃の為の手掛かりが残されているかもしれないのだ。何かあれば、次の一手を素早く打つことが出来る。


僕達は焼け焦げた人型を避けながら、伯爵が居るであろうあれの寝室を目指した。


なんだかんだ遅れたわけですが、今回から戦闘です。

とはいえ、もともとカエデさんは高ランクプレイヤーですので、レベルが1になったところで本質的な強さは変わらないのです。


敵も、なめてんのか? ってくらい弱く感じるかもしれませんが、そういうのに限ってコンボを使うと無敵ですよね?


そ う い う こ と で す 。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ