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異世界からの死霊使い  作者: 不知火 大和
3/4

悲劇

結局大翔がへまをやらかしたせいでクラスで海に行くことになってしまったのである。


その日は日本晴れと言っていいほどのよく晴れた日だった。


「おい、蒼、何を怒ってるのかわからんけどいいかげん機嫌なおせよ」


「だから怒ってないって言ってるじゃん」


その態度がすでに怒っていると思ったが、それを言っても余計に怒ると思ったので大翔は何も言わなかった。


それもそのはず蒼はクラスで海にいくと決まった日からずっとこの調子である。


すると後ろから斎が声をかけてきた。


「なんだお前らまだケンカしてたのた」

斎が溜息交じりの声でいった。


「いや、謝ってはいるんだけど怒ってないの一点張りで、、、、」


さすがにこの状況はまずいと思った大翔は強めの口調で蒼に言った


「蒼、しょぼくれんのは勝手だがこっちの気分も悪くなるからよそでやれ、それがいやならなんで怒ってるか言えよ、こっちだって言ってくれなきゃわかんねーよ」


普通のケンカならいいのかもしれないがこの場合理由が理由なために言えないし、大翔の言っていることも正しい。そんなやりばのない怒りをどうすることもできずに蒼はその場から立ち去ってしまった


「もうしらない!」


その言葉を最後に蒼は先に行ってしまった


その光景を見ていた斎がこいつ神聖なるバカだと言わんばかりの目でみてくる。そして斎が溜息をついてから大翔に話かけた。


「おい、大翔今回は俺もお前が悪いとおもうぞ」


「?、え、本当に意味が分からないんだけど」

大翔がこれでもかというほど?マークを頭に浮かべ聞いてくる


それにたいして斎はもう一度大きな溜息をついてから大翔に向き直った


「大翔理由はわからないにしてもお前は今までの悲惨な人生を支えてくれた恩人をそのままにしておくのか?」


それを聞いた大翔はすぐさま「斎わりーちょいと用事思いだしたからさきいくわ」と言って走って行ってしまった。


その後ろ姿をみながら斎はその決断のよさは大翔のいいところだと思いながら大翔を見送った



走りだしてから約3分大翔はちょうど赤から青にかわった横断歩道を渡ろうとしている蒼を見つけた


大翔はやった見つけた蒼を呼び止めようとしたとき赤信号なのにまったくスピードを落とす気配のないトラックに気が付いた


大翔は嫌な予感がしながら運転席をみた



予想通り運転手は居眠りをしていた


そのことに気ずいた大翔は考えるよりも先に走り出していた。


気が付いた時には真っ赤な視界の中に泣き崩れている蒼の姿が見えたそして何があったのかを思い出した


ああ、そうか俺蒼をかばってトラックに跳ねられたんだ。


そう思った瞬間自分の状態を見て気が付いた


ああ、こりゃ死んだな、と、悟った


そして如月大翔はこれまでの人生を走馬灯のように思い出して思った


  

つまらない人生だった


だってそうだろ両親を殺され汚い欲望に落ちた大人たちと戦い信用できる人は基本存在せずそれでも頑張ろうと高校生活を始めた矢先これだ、これをつまらない人生だったこ言って何が間違っているだろうか

わかる人がいるならそれこそ教えてほしい


それでも最後に大切なひとをまた失わずにすんでよかった


そんなことを考えながら俺如月大翔は死んでいった。






目を覚ますとそこは見たことのない草原だった。


「ここどこ?」


嫌な予感しかしないわ、そんなことを考えて大翔は異世界に来たのであった









次回はいよいよ異世界編です

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