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2章 父は手ごわい

まさか、あの後私の誕生日パーティーが開かれるなんて初耳でした。


しかし、父・母よ…。

寝てる赤ん坊を、クラッカーで起こすなんてさすがの私もビックリして泣いてしまいました。

ホント心臓に悪いです…。


しかし、あんなに機嫌が悪かった私も沢山のプレゼントを渡されご機嫌です。かなり現金な赤ん坊で申し訳ない…。


そんなプレゼント攻撃も終わって今は久々の甘味ケーキを口一杯にほおばっています。

そんな写真もバシャバシャ♪撮らていますが…

(父今のうちにレンズ越しの眼に十分焼き付けとくと良いです。そのデータもいずれ抹消させていただきます。)


さて、今回の私の誕生日パーティーに来てくれた方々の紹介でもしましょうか・・・まずはただ今絶賛カメコ中の父と口についたクリームを拭いてくれている母。

出たり、入ったりしているお手伝いさん。5人ほど…さっき歌を歌ってもらった時に数えた。


そしていつもは母屋でお仕事をしているという祖父・祖母。

ちなみに母方である。

そのことでわかったことは、実は父は婿養子なのだ!!

どうりで…母に頭が上がらないわけです。

そんな、驚く事実を赤ん坊だからと暴露していく母…。


隣では祖母が「そんなこと言いて、赤ん坊だからって舐めてはいけませんよ。ゆかり

(あっ!!ちなみにゆかりとは母の名前です。父の名前はまだしらない。)


それにしても、母も祖母も外見的には一見物腰柔らかそうな感じがする和服

美人さん達だが…祖父も確かに和服は似合うには似合うが…

堅気の方の感じがしないのだが気のせいかな?

ってかそんな厳つい顔してどうやってばーちゃんを口説いたんだ!!

じーちゃん!!まぁそれはおいおい聞いていけばいいか…


♢♢♢♢

そんな感じで日々は過ぎていき…先日…5才を迎えた麻奈まなです!!


えっ!?1才の次が5才って話が飛び過ぎ!?

いえいえ子供の成長はかなり早いんですよ?おとーさん!!



さて、そんな訳で喋りも行動範囲も広くなっていき。

我が家はすでに無法地帯とかしています。


そして、今日目指す部屋は我父改め…とうさまの部屋です。

そう、とうとう長年の目標だった赤裸々なデータを抹消するタイミングがやってきたのです。


とうさまが居ない時に消すのは簡単ですが…

間違ってお手伝いさんたちが消したと思われては大変です。


確実に私が間違えて消してしまった!!とういのを証明しなくてはなりません。まぁワザと消すんですがね。


そして今日は父が書斎で今まさに写真の現像をする所だと、とうさまの秘書の田中さんに教えて貰ったのです。

情報提供ありがとうです。田中さん!!



ではではとうさまの書斎に突撃~!!


コンコン…

「とうさま~!!いますか?」


「うん?麻奈かい?」

「ハイ!!とうさまに会いにきました。あけてくださーい。」

「麻奈っ!!ちょっちょっと待ってね。…はいどうぞお姫様。」とうさまがドアを開けてくれました。

「ありがとうごさいます。とうさま。」

「で、姫今日はどうしたのかな?わざわざこんなトコまで来て。」

「あのね…?とうさまが…写真を作ってるって田中さんに聞いた。

お写真みてもいい?」首を斜めにコテンと傾け目上のおねだりポーズ。

「(今この瞬間を収めたい!!)あぁいいよ。じゃ、父様と一緒にやろうか?」

「(やった。)はーい!!」と私は内心ガッツポーズする。


「まずは…カメラからデータをとるよ。」

「(来た!!)とうさま、カメラさわりたいです。」

「じゃ、まずはここのボタンを押して…」

「はい。この……(削除ボタンですね!!全部削除しますか?YES!!)押しましたとうさま!!」

「ああ、削除ボタン押しちゃった?カメラのデータ消えたてるーー!!」

(おーほほほ。狼狽えなさい。これで私の長年の目標が今叶っ…。)

「なんてね。」(へっ?)

「こんな事もあろうかと、すでにパソコンにデータは入れていたんだ~。いや、よかった・やかったね。麻奈?」

「は……ぃ(なっ、パソコンにすでにデータ済みですって!?)」

「今度からは、父様にちゃんと聞いて押しておくれよ?」

「ごめんなさい。とうさま…。(うぅ~。怒られ損です。)」

「じゃ、父様が写真出すからそこでちゃんと見ておいで…。」

「はい…。」


こうしてデータ抹消の目標は達成できず…目の前で憎らしくも赤裸々な

私の写真達を眺めて失敗してしまった。


(今度は…パソコンのデータ事抹消します!!)

新たな目標を掲げ平和な一日が過ぎていくのだった。





※※※

(白・黒…二人に相談があるんだけど…)

((なんですか?こんな時に…))

麻奈の世界に落下していった3人は深い森の中に落ちていた。



(多分100年分の仕事終わらせたせいで、俺たちがあの世界の戻れるのは100年後になるはずだ…。)

(確かに、順調にいけばみな気づかないでしょう…)

(なっ…。その話ボク初耳だよ!?)

(とにかく救出が来るまで暇だ…。そこで俺は事業を起こし…この森一帯を買収する。)

(何を急に…)

(確かに私たちが落ちた場所がここですから、少なからずあの上空のどこかに入り口がありますが…。)

(事業とは…何を起こしますか?)

(まあそれは、おいおい考えていくつもりだが…手始めに、アレからだな…)

(アレ?ですか?)

(ゲーマー脳め!!)

(お前たち二人にも手伝ってもらうぞ。手始めにネコの姿者使い物にならない。人型になってくれ。)

ネコの姿だった二人白・黒は見目麗しい執事と姿をかえた…。

(よし!!じゃ森をでてまずは敷金集めだ!!)


ここまで、読んでいただきありがとうございます。

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