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三章新学期

やっと、学校に行く準備が整った。

あれから、会社自体の整体を換え邪魔なやつらの排除も終了した。

有能な人材も成長したから、僕が居なくても回るようなった。最終判断は僕に来るが初期の時よりも仕事は断然すくなくなった。


後は、白と黒に任せておけばいい。

当初の予定より時間がかかってしまったが、まぁ良いだろう。


あぁ、『嵯峨 麻奈』もう少しで会えるよ。

待っていてね。




♢♢♢♢♢♢


今日から4年生になる。

でも、昨日から前回感じた悪寒が静まらない。

本格的に風邪でも引いてしまったのだろうか?


この体になって病気もかからなくなったのが自慢だったんだけど…おばぁさまと競って滝に当たられたのがいけなかったのかしら?


毎年お馴染みの顔が教室から見えてきた。

若干の派閥はなん個かあるものの、皆さん色々な業界のトップのご子息ご令嬢として落ち着いたものである。

残念ながら派閥に属してない私は今世でも…ぼっち…否、今は心を許せる友!!龍聖がいるだけましかな?

クラスの女子に私が派閥を作らないのかと何度か聞かれたが…そんな恐ろしい…もといめんどくさいのは御免である。

派閥に散らばっているが仲の良い女の子の友達も数人いるし私には十分だと思う。

私的考えだが、人間関係は浅く広くが好ましいかもしれないが、友ならば深く狭くで良いと思う。

要は上べっつらの友人は入らないとの事だ。

なので、さっきからチラチラこちらを見てるお嬢さんがた私は今年も派閥は作りませんよ~。



さて、決められた席について私はふと違和感を感じた。


いつもなら、龍聖やイケメン同級生に群がっている派閥のトップの女子達がある一つの席に皆集まっているのだった。

(ちなみに、未だに龍聖は婚約者がいるのを学校内では隠している。)


何故か気になり私は自然に龍聖の座っている席に近づいた。


「安倍くん。皆どうしたの?」


「やぁ。おはよう。嵯峨さん、どうもこうも『孤独の王子様』のご出席さ」


「えっ。あの伊集院様ですか?」


「そうそう。でも女子達に囲まれてるのにあんなぶっちょう顔じゃモテないだろうな。」


「もぅ。また安倍くんは…」

確かにキャピキャピ楽しく話しているのは女の子達だけで伊集院様自身のお声は聞けません。


「皆さんいつもなら、もう少し空気読むのがお上手ですのに…」


「麻奈…キミ少しボクに感化されてきた?」


「そうですか?でも、あの態度たいぶ失礼ですよね?」


「確かに、相手にしないなら放置せずにどうにかしたらいいにな。話も聞かずそっぽ向いてるのは失礼たな。」


「え?」


「え“?」


「私が言ってるのはあの方々の話し方、群方ですが?」


「彼の態度の事じゃないのかい?」


「えぇ。違います。誰も興味のない内容なんて聞きたがらないと思いません?」


「今なんか、お家自慢から始まりどれだけ権力をもってるかのいがみ合いの話ですよ。」


「確かに、それはボクも興味ない。ってかよそでやって欲しい…」


「でしょう?しかも、あの伊集院様に権力の話なんて…伊集院様には蚊ほどの権力にもなりませんに…」


「なら、我がクラスの女王が止めるべきじゃないかな?」


「安倍くん…私女王になんてなったつもりありませんよ…」


「しょうがないじゃないか。実質女子の中じゃクラスのNo.1なんだし。ボクが言ったら火に油さ。」


「む~。覚えてらっしゃい。龍聖のばか!!」

三下の捨てぜりふを吐いて私はカオスと化している、伊集院様の席にいったのでした。



できれば、ここからやり直したい。

と思ったのは後日談…






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