龍聖目線
僕は安倍家の子孫、龍聖って言うんだけど…今日はとっても面倒な事になった。
結果的には、僕が悪いんだけど仕方がないじゃないか。彼女…月島 柊 (ツキシマ シュウ)月島家のお嬢様だ。旧華族で今は、華道の道では名家だ。
僕自身花を愛でる事は余り好きじゃないが、彼女と一緒に花見などするのは心休まる瞬間だ。
毎日彼女が生けてくれた花を見ながらお茶をする…いつもなら至福の時間なんだけど、僕のひん曲がった性格のせいで偶に彼女を傷つけてしまう時がある。
麻奈には、ヤンデレなんて称号を受けたが断じて病んでないと…思う。
ひん曲がった性格も、この(闇)世界では当たり前な物だ。
しかし、いくら言っても彼女には関係が無いことで今僕は反省を終え。友人でもある麻奈に仲を取り持って貰おうと甘えた考えで友人宅にいる。
でも、とうの本人は今更な話しを僕に降りかけてきた。
しかも、あの『孤独の王子様』の事も知らないなんて。本当嵯峨家は彼女に裏の世界の厳しさは教えてるのにここら辺の情報などは彼女に与えない。
彼女自身が知りたがるのを待っているのか、はたまた彼女に大人の汚い部分を見せるのを嫌がっているのかは計りしれない。
僕自身も、彼と会ったのは数知れず。
最近みた印象は相も変わらずのぶっちょう面で左右対象の表と裏を現したような二人の執事を従えて挨拶をしていたのが印象的だった。
麻奈に僕なりの悲観的な話をおり混ぜながら、『孤独の王子様』の情報をくれてやった。
少し言い過ぎたかと思ったが杞憂だった。
僕からの話だけで、彼がどの位仕事が出来るのか確信したようだ。仕舞には尊敬するなんて、言い出す始末。
ほんとうに、彼女の発想にはついていけないな。
それよりも、柊嬢の事をどう相談しようか悩んでいたら麻奈自身から話を降られた。
余りに急だったので顔が火照って仕方がない。
有り難い事に柊嬢にもホォローしてくれる言う。当分麻奈にこの事についてからかわれるのはいかし方がない。
天の邪鬼な僕は捨てせりふのような言葉を投げ捨て柊嬢の元に行き仲直りをでする事ができた。
柊嬢からは、デレた僕が見たかったなんて言われたが…断じてあれはデレではない。
よけないな事ばかり柊嬢に教える麻奈にお仕置きがひつようかな?って考えた矢先…麻奈から使役してる霊を送ってくるのを止めてと涙ながらに僕に懇願してきたが、生憎僕ではない。
霊も診れないので、彼女の勘違いだと言うことで落ち着かせたが前日見た『孤独の王子様』と似たような波長を感じたが気のせいだろう。
麻奈が彼を知らないのに、『孤独の王子様』が彼女の事を知ってるわけはないだろうと結論付けだ僕が後悔するのはもう少し後の話だ。