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あれから…

みなさんご無沙汰しております。

麻奈です。


あれから色々あり(作者の多忙で)本日私は…3年生になりました。

父様たちの呼び名も少し大人っぽくなっているかもしてませんが…みなさんちゃんとついてきてくださいね?


実は、前回から言おう、言おうと思っていたことがあるのですが…


私のクラスに毎年空席があるんです。

ずいぶん前に言った通り進学学校なので、転校生などほぼ0に近い我校。

(中学生からは編入生の頭がいい方々が入ることはありますが…)

小学生は、ほぼ皆無ですね…お家騒動などなければ…


しかし、今年も空席は相も変わらずココのクラスにあるのです。

皆も暗黙の了解とでも言うのでしょうか?

そこに空席があっても当たり前という顔をするので聞けませんでしたが…

今日は、家に遊びに来た龍聖君に聞いてみたいと思います。


「え?毎年ある。空席?もしかしてキミしらないの?」


「ええ?やっぱり龍聖もなんであるか知ってるんですか?もしかして…学校の怪談的な何か?」


「いやいや。怪奇現象なら安倍家が黙ってないから…。

しかし、キミ本当にこの世界に疎いよね…。」(嵯峨家は過保護すぎるね。)


「うぅ~。この世界って…闇…の?」(闇の事なんかわかるわけないじゃん)


「違う、違う。裏…いやあいつは表か…」


「表?じゃ…生きてる人間?」


「ああ。ほら、僕たちのトップ!!キミにはこう言ったほうが解りやすいだろ?」


「人を馬鹿にして…。でも一度も着たことないでしょう?」


「だって、彼もう海外の大学飛び級してるから。今更小学校やり直す必要もないでしょ?」


「え…。9歳でもう大卒なの?」


「IQ200以上あるって噂だよ。しかも卒業したのは…5才かな?」


「5才って…(私何してたっけ?確かお父様のコレクションを…あっこれ黒歴史だわ…)」


「だいぶ。ダメージきてる?でも『孤独の王子様』には僕自身あんまり会ったこともないけどね。」


麻奈自身が全く関係ないことを思い出してダメージを受けていたのを勘違いした龍聖。


「『孤独の王子様』?なにそれ…皮肉な言い方。」


「態度は大柄。両親は幼い…3・4才で他界。大勢の身内はいたが…彼自身が切り捨てた。無能な身内はいらないとね。そして、父親が経営していた事業を丸々引き受け今は会社の経営者としてお城にこもっているんじゃないかな?」


「お城って…。ていうか…経営者なの?」


「そう。彼が開発したアプリとかも当たって経営はウナギ登り。五月蠅かった周りの大人たちも今では彼の操り人形さ。」(…ちょっと嫌味に言い過ぎたかな?まあ甘ちゃんな麻奈には良い勉強だろうね?)


「…すごい!!」


(は?この子人の話ちゃんと聞いていたのかな?)「キミ、今…僕が…」


「龍聖!!彼本当にすごいのね!!秀才で大人にも負けない度胸!!両親も幼いころ無くしているにも関わらず…会社をまとめあげる腕力!!私尊敬するわ彼を!!」


「麻奈…。(キミって子は…)『孤独の王子様』に直接会えば気もかわるよ。

ほんと~に嫌な奴だからさ。」


「そうなの?でも人間完璧な人っていないでしょう?龍聖だって、毒説すぎるから今日も彼女に誤解されてデート所じゃなくなって私の所にきたんでしょう?」


「なっ…。なんでそのことを!!」


「彼女からメールで相談にのってから。龍聖君に嫌われたかもって…」


「ち、違う誤解だよ!!」


「そんな事私に言ったところで始まらないでしょ!!ほら完璧な人間なっていないよ。」

(婚約者の彼女が暴露されてからは、私に色々相談ごとを持ってくるようになった二人。可愛いすれ違いから…家まで巻き込まてた、婚約破棄騒動までこの2年間色々あった。こんな天気のいい祝日に彼が我が家にいるのは何かあった時ぐらいだ。)


「早く仲直りしておいで。フォローは私がちゃんとしておいたからさ。」


「キミ世話やきばばあか!!」

などと暴言を吐いているが顔は真っ赤な龍聖。

麻奈に図星を当てられフォローまでしてくれると願ってもない申し出に頭が上がらない。


「仲人は任せて!!」


「何年先の話だ!!しかも仲人って目上の人間がするものだろう!!」


「じゃ、おじい様にお願いしておくね?」


(あの…古狸はそんなに長生きするのか…)

「考えとく…。」


「あっでもでも、大卒ならなんでうちに席があるの?」


「いきなりそっちにもどったな…。体裁が悪いとかそんなんだろう?

年齢はまだボク達と変わらないし。父親が通ってたってのもあるんじゃない?」


「へ~そうなんだ!!ホント龍聖は物知りだね~。」

余談だが…龍聖と麻奈の父親母親達はみな麻奈の学校のOBである。


「キミは本当に無知すぎる…。父様にでも聞いてみたら?

悪友までとは言わなくても仲良かったらしいよ『孤独の王子様』とボク達の父親は…じゃ、ボクはそろそろかえるよ。お邪魔したね?」


「ううん。大丈夫だよ!!色々教えてくれてありがとう。じゃまたね。

ちゃんと仲直りしたらメールしてね。」


「キミは…ぜっ~たいにしない!!!」

また顔を真っ赤にしながら帰って行った龍聖。



「あはは。顔真っ赤!!まあ龍聖がメールしなくても。彼女から来るからすぐわかるんだけどな~ぁ。まっ仲良しきことは美しきかな?」


「あれ?龍聖君帰ったの?」


「父様!!ええ、今帰りましたよ。」


「残念。美味しいモナカ貰ったから龍聖君に頼んでアイツにも食わせてやりたかったのに。」


「あら、それは残念でした。そうそう!父様にお聞きしたいことがあったんです。」


「珍しいね。麻奈から聞きたいことなんて。」


「父様の学生のお話聞かせてくださいな?」


「いいよ~。じゃ、お茶請けにこのモナカを食べながら紫ちゃんの武勇伝を話してあげよう!!」


「うふふ。お願いします。」



父様と母様の出会いから母様の武勇伝まで幅広いお話を聞いたのはまたの機会に…


ここまで読んでいただきありがとうございます。

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