小話(2)
お稽古小話2話目です。
翌日の同じ時間…
「麻奈コレクションを現像して取引先に見せびらかそう!!」
「社長…。またそんなことしてるの麻奈お嬢が聞いたら可愛そうですよ。」
「可愛いんだから仕方がないだろう!!」
「そんなこと言って、また麻奈さんをぜひ嫁にって!!見せびらかした相手に言われて沈めたばかりでしょう。」
「そんなの、彼が悪いんだよ!!僕たちの麻奈を嫁に迎えようなんて図々しいにもほどがあるだろう。」
(お世辞にしろ、嵯峨家のパイプが欲しかったにしろ…言っただけでつぶされてたら相手も気の毒ですね。)
「はいはい。解りましたから…早く現像して社に帰りますよ?」
「うん。すぐ現像する。………あれ?ファイルどこ行った?…これじゃない…ない……違う……・・・・田中このPC触った?」
「いくら秘書の私にでもここのPC触らせたこと無いのはあなたが一番知っていると思いますが?」
「だよな?……でも一枚も麻奈コレクションが見つからないんだ!!」
(説明しょう!!今更だが…さっきから麻奈父が言ってるコレクションとは先日麻奈が目標を達成した…麻奈の赤裸々写真の事であ~る。)
「まさか…(麻奈嬢あなた…)」
ちなみに、麻奈がそのコレクションを良く思っていなかったことを田中は薄々
気が付いていたのである。
「確かに田中にもパスは教えてないし…この前は麻奈と株をしていただけだし…
はっ!?この組の中で麻奈コレクションを独占してどこかで売ろうとしているのか?そんなこと僕は許さないよ…みつけだしてしてやる…。」
麻奈父は勝手に誤解して暴走しだした。
「ああ…また社長の悪い癖が…麻奈お嬢が間違えて消したとか?可能性はありますよ?」
「麻奈が?…あっ…!!」
「どうやら…心あたりがあるようですね?」
「やっ確かに怒っているような感じだったけど…僕誤ったし…」
「あなたと、紫様のお子様なんですから…怒らせたら一筋縄ではいかないのは当たり前でしょう。」
「確かに…めちゃくちゃ紫と同じ顔してたし…(黒いなにかもみえた…)」
コンコンコン…
「とう様いらっしゃいますか?」
「麻奈?」
「麻奈お嬢どうされました?」
「ああ、お会いできてよかったです。実は先日FXを教えて頂いた時
何か…黄色い…もの…を間違ってゴミ箱にしててしまったんです。
ごめんなさい。」
「そっか…。ま、間違いならしょうがないよね…?田中?」
「ええ…重要な書類なのではありませんでしたし、大丈夫ですよ。お嬢(やはり。確信犯ですね…)」
「ゴメンナサイ。でもはは様には黙っておきますから。もう変な写真は集めたらダメですからね?(あら?田中さんにはバレたかな?)」
「麻奈!!?ごっ誤解だ…!!」
全部聞かずに麻奈は戸を閉め逃亡!!
麻奈父は変な誤解を受けたと思い誤解を解こうとするが…
「麻奈待って…」
「さあ、社長…写真もないみたいですし…時間も押していますから…社に戻りますよ?」
「田中。待って…麻奈に誤解を解いてから~」
「はい。時間ありません。サクサクいきますよ~」
「麻奈~!!」
こうして、誤解されたままだと思い麻奈を探そうしたが…
田中にスーツを捕まれ会社に引きずらて戻っていったのだ…。
「あぶない。苦しい言い訳だったかな?まあ大丈夫でしょう。
次は…はは様の修行だったかな?はやく行かないと怒られちゃう。今日こそは打倒はは様よ!!」
麻奈のコレクション紛失事件(?)はこれにて完結?です(笑)
次回こそ…おじい様の帝王学講座(笑)のはず……