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拗らせ陰キャの異世界自己防衛ライフ 〜イケメンに転生してもガチ陰キャ〜  作者: 玉盛 特温
第3章 学園2年編

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第77話 まただるい学園生活が始まった




 俺たちは2年生に進級した。


 ユリアとネクラ、ブサは魔法科、レッドとブルーは剣技科、俺は魔法剣士科だ。それにしても、先輩になるのか……感慨深いな。まあ、俺に後輩なんてできるわけないし、正直どうでもいいけど。


 正直、こんなやばい性格の奴でも、勝手に先輩になるシステムって、欠陥じゃね?留年するようなことをしなければ、強制進級、しかも1年早く生まれただけで“先輩”だぞ?なんか、引っかかるよなあ。まあいいや。


 クラスは1年の時と同様2クラスだが、もちろん魔法科と剣士科で別々になる。魔剣士科は特別クラス扱いなので、所属クラスに決まりはないのだが、俺個人の要望で魔法科のクラスに行くことになった。


 ていうか、ユリアの護衛は神声教団騒動が収まるまではしなきゃいけないし、1人にしてはまずいからな。メイドに文句言われそう。


 あと、またユリアとネクラと同じクラスだ。1年のときとクラス構成はほとんど変わらないってことだな。レッドとはまた別クラス。


 入学式や始業式なども終わり、また今日から授業に戻っていく。1年の時は神声教団の騒動も特になく平和だったが、2年も何事もなければいいのだが。


 ちなみに、魔法科には以前ギルド体験で出会ったサンもいた。というか、1年の頃も同じクラスだった。クラウドやムンは多分、剣士科に行ったのだろう。サンはこちらに気づいて手を振ってやってくる。


「チーとユリアだ!久しぶりー!」


「あ、はい」


「久しぶりだね、サンちゃん」


 ユリアはサンに手を振り返す。実は1年の頃、ユリアとサンはよくペアを組んでいた。だから仲がいいのかもしれないな。


「ていうか、サンちゃんってチー君の事知ってたんだ」


「うん。ギルド体験の時一緒のパーティだったし」


 ギルド体験の頃からそうだったが、サンは声がでかい。そのうち大声で余計なこととか言わなきゃいいんだけどな。こいつ口軽そうだし。まあ、見た目で判断するのは良くない。


「へえ、そうだったんだね。チー君すごかったでしょ」


「そうそう!すごかったんだよ!あのときさ、Aランクのボスゴリをほとんど一人で――ぶふおっ!」


 俺はサンの顔めがけて軽く風魔法を放ち、強制口止めを実行した。サンは後ろに大きく体を反らしてバランスを崩して倒れそうになる。


 前言撤回、見た目通りお前やっぱ口軽いな、ただでさえ声でかいんだから、俺のことベラベラしゃべんなや。周りのクラスメイトに聞かれたらどうすんだよ。


 俺はひっそりと実力を隠しながら目立つことなく生きたいんだよ。認められるのも悪くはない……が、目立つのだけは絶対に嫌だ!!!


 サンは体勢を戻して、顔をしかめて俺の方を向く。


「なにすんのさチー!」


「あなたの声でかすぎるんですから、しゃべんないでください」


「ひどくない!?」


 やべえ、語彙力無さすぎて、ただの悪口になってしまった。冷静にしゃべろうか。


「ああ、言い方があれっすね。俺のことは大声でしゃべんないでほしいです。変に目立ちたくないんすよ。視線が怖いんすよ。平和が一番っすから」


「えぇ〜、なんでさ〜」


「次また俺の話を大声でしたら、今度は頭ごと吹き飛ばしますからね」


「怖い怖い怖い!チーが言うと冗談に聞こえない!ユリア、チーって普段こんなんなの?てか結構しゃべるね」


 サンは青ざめたままユリアに聞く。ユリアは困ったように笑いながら答える。


「あ、あはは……チー君ほんと目立つの苦手だからね……。確かに、たまに必死になりすぎて恐ろしい事平気で言ったりするね」


 そうだよ。目立つのは嫌なんだよ。まあさすがに頭吹き飛ばすのは誇張が過ぎるが、マジでそれくらいやめてほしい。俺は必死なんだよ。


 サンはすぐに気を取り直してユリアと話す。


「ねえねえユリア。サンね、将来チーとパーティ組むことにしたんだ」


「え?」


 ユリアが肩をピクリと動かした。なんか様子が……ユリアはそっと俺の方を向いて耳打ちしてきた。


「ど、どういうこと?私と将来パーティ組むって言ったじゃん?」


 あ、そういうことか。俺はすぐに冷静に事情を話す。


「あ、なんか勘違いされてる気がするんすけど、えっと、実際はクラウドって男子に誘われて、パーティ組む約束しただけなんすよ。

 その、クラウドって人はツンデレだけど、仲間思いで頼りになる、と思います。ユリアを外したわけじゃありませんから。勝手にその、パーティ組んだのはすみませんけど、えー、別に彼らが一緒でも構わないですかね……?」


 ユリアはすぐに目にハイライトを戻して笑う。


「え?あ、そうだったんだね!うん、それなら良いかも。その、チー君に仲間ができて良かったと思うよ」


 別に先に約束してたユリアをパーティから外す、なんて外道なことは言ってないからな。まあ、俺も仲間ができるとは思わなかった。


 まあそんなこんなで、ユリア、レッド、ネクラって友人ができて、ブサっていうチー牛同盟?も組んで、サンとクラウドっていう仲間もできた。なんかライバル視されてる気もするブルーやリオも、嫌だけど今後関わるかもしれんけどな。俺は逃げるが。


 でも、俺にはこれで十分な気がする。チー牛がイケメンに生まれ変わるだけで、前世を引きずってもここまで成長できたんだ。


 やっぱ、顔って素晴らしい。こう言うと身も蓋もないけど、でもこれが真理だ。




 ------




 俺は最近、1年後期辺りから、放課後とか暇な時間は図書館に通い詰めていた。理由は単純、ゲームなどの娯楽がないため、暇だからだ。


 マジで、前世ではゲームしかしてこなかった俺が、ゲームが無いこの世界でよく生きてこれたものだ。父さんや友人の支えがなかったら、俺は発狂死してたかもしれない。……いや、それは盛ったな。


 この図書館は魔法や剣技、歴史、物語などいろんなジャンルが揃っていて、かなりの広さである。利用者はそんなに多くはないので、少しの物音だけで響くほど静かな数少ない場所だ。


 ちなみに、読むのは、主に魔法教本だ。以前も言ったかもしれんが、学園にも通ってない天才の子供が書いた魔法教本がある。俺が最近、詠唱短縮できるようになったのも、その本のおかげだ。あまり読まれないマニアックな本だが、一番わかりやすかった。


 あとは、普通に小説も読むけど、この世界のは、まあ前世ほどの面白さはないよね。暇つぶしには十分だけど、やっぱラノベが読みてぇ。アニメも見たい……。


 ああ、あのアニメ今はどうなってるんだろう……やべえめっちゃ続き気になる!もっかい地球行けたりしないかなあ……。


ただ、最近はその図書館で、変な人がいてだな……



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