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拗らせ陰キャの異世界自己防衛ライフ 〜イケメンに転生してもガチ陰キャ〜  作者: 玉盛 特温
第3章 学園2年編

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第121話 メイド喫茶は目の保養になるよね




 学園祭当日。グラウンドで盛大に開会式が行われる。俺は立ったまま寝てた。リーファは別に寝てても何も言わないからな。最高だ。


 その後、それぞれ準備をして、午前のクラスの出し物を開始する。2年魔法科は、もちろんメイド喫茶だ。


 俺は比較的短い、午前の部の料理を担当した。ユリアも午前だ。一応、護衛としてユリアと一緒に教室にいなきゃならん。開店準備を終えて、受付の生徒が教室のドアを開ける。


 さっそく、1組目の客が来る。普通の男子生徒二人組だ。


『いらっしゃいませ!』


 よくある「いらっしゃいませ、ご主人様!」の“ご主人様”ってセリフはない。だって教えてねえもん。


 だが、メイド女子たちも笑顔で接客して謎にノリノリである。男子生徒二人は、異世界では不思議な光景に少し戸惑い気味だが、ひとまずメイド女子に連れられて席に案内される。


 ユリアも一応ノリノリで接客している。楽しそうでいいね。俺は帰って寝たいでござる。


 その後席に案内し、メニューを渡す。で、よくあるハートのオムライスはない。だって教えてねえもん。基本は王都の喫茶店を参考にした感じで進めている。


 最初のご注文が決まったようだ。どうやら普通のオムライスのようだ。この世界ではかなり人気の食べ物だからな。この世界に来た時、オムライスを見て驚いたもんな。異世界にもあるのかって。チーズ牛丼は無いようだけど。


 で、まあよくある「おいしくなあれ☆」みたいな魔法のおまじないもない。だって教えてねえもん。


 この異世界に前世のメイド喫茶の”普通”を取り入れる必要はない。教えたら、メイド喫茶を発案したのが俺だってバレるかもしれん。異世界は異世界らしく行こうぜ。


 で、料理人男子達は作り始める。俺は、材料を出すだけの楽なポジション。料理役の中でも、役割を決める中で、材料出しを速攻立候補した。


 だって楽だもん。他の男子達は完全に「お前こういう時だけ立候補してくるやん……」みたいな目で見てきた。恥ずかしかった。


 その後も、生徒たちがぞろぞろと入店してきて、予想外にも大盛況だった。後半には満席になって忙しくなっていたな。ま~じでだるかった。


 働きがい?楽しい?のんのんそんなものはみじんも感じなかったね。俺は一生ニートが良い。


 ちなみに俺は厨房の中で、材料を出しながら、せっせと働く女子たちの、走るたびに揺れる果実を観察していた。女子たちは働くのに必死で気づくはずもない。お、ユリアも結構あるやん。




 ---




 怒涛の午前の部が何とか終わった。ああマジ疲れた。ああ働いた働いた。まあ材料出しながらメイド女子の果実の揺れを観察してただけだが。俺は机に突っ伏して寝ている。


 ユリアの果実は普通で素晴らしかった。これでいいんだよこれで。まあ元王族の姫だからか、スタイルは本当にいいのだ。でかすぎるのはそれはそれで嫌なんだよな。


 前世で、露骨に顔よりもバカみたいにでかくするイラストが良く流れてきたが、呆れていたね。まあ好みは人それぞれだし、人には互いに理解できないことも山ほどある。だから俺は文句だけ言っておく。


 で、他の子はアニメのような巨乳こそ少ないが、ユリアくらいが基本で、そもそも果実が揺れるような子は少なかった。サンは無い。


 まあ、この世界では女子高生くらいの歳だもんな。別に巨乳好きではないが、やはり大きいものは目に入るのが現実だ。あの揺れは衝撃だった。初めて見たもん。


「チー君!」


「ひ!?」


「な、なんでそんなに驚くの……?」


 1人で女子の果実について真剣に考察してたなんて、絶対言えない。マジでビビった。


「いや、疲れてるだけです」


「そっか、チー君頑張ったね」


「え、あ、いや」


 ユリアは優しいな……。こんなほぼ働いてないクズにも頑張ったねって言ってくれる……。前世の親もこれ位褒めてくれたら……自己肯定感も落ちずに済んだんだろうなあ。


「私も疲れたよ……。とりあえず今は休もっか」


「そっすね」


 特に他のクラスの出し物とか興味ないしね。俺も頑張った(つもり)から、とりあえず休みたい。教室の後ろの控室で、俺とユリアは机に突っ伏して寝ることにした。




 ---




「え!?ちょ、チー君!もう学園祭終わってるよ!」


 ユリアの慌てた声が耳をつんざき、俺は目を覚ました。気持ちよく寝てたのによお。


「え、いや、俺に言われても」


「他のクラスの出し物見に行きたかったのに!他の人たちなんで教えてくれなかったの!?」


 するとモブ男やモブ美が口々に言い訳をする(名前知らんし俺が適当に名前つけた)。


「え、だって、気持ちよさそうに寝てて、起こすのもなあって」


「俺もそう思ってそっとしといたんだが……」


 その言葉を聞いてユリアが膝から崩れ落ちる。


「そんな……」


「まあ、また来年があるじゃないすか」


「なんかその言葉チー君に言われたくないんだけど!?」


 そんなこんなで、午後の部は爆睡で終了。こうして、1日目が終わった。



 ------



 なんだかんだ言って、物珍しさからなのか、2年魔法科の成績はすごくて、1年の3クラス、2年、3年それぞれの魔法科、剣技科含め、全学年で売り上げ1位だった。


 やはり、メイド喫茶とかいう新鮮さで人を引き付けたんだろうか。あとはまあ、男性客が多かったのもある、可愛い子見る目的も多かったんだろうね。


 まあ、別に1位になったからって何かあるわけでもないし、マジで興味ない。とりあえず、すげえんじゃねえの。メイド喫茶を発案した俺のおかげだな。


 2日目と3日目は、魔道具コンテストと剣技大会があった。こちらはまあ、あくまで見るのがメインなので特に語ることもない。


 いろんな魔道具があるんだなあ、ってくらいだな。剣技大会はまあ、ブルーがいなかったおかげでいい試合も多かったけど、それくらいかな。


 ていうか、基本俺は寝ていた。


 そして、運命の学園祭4日目。実質ユリアとのデートだ。午前に剣技大会の3年の部が行われた後に、屋外イベントが始まる。


 一応ユリアと一緒に屋外イベントを周ると約束していたので、参加するつもりだ。


 寮の部屋で俺とユリアは出かける準備をする。と言っても特にすることも無いのだが。財布と剣と杖を持つくらいだな。


「おまたせ。行こっか」


「あ、はい」


 ユリアはいつもの制服姿だ。うん。やっぱこれが一番だ。見慣れているし、なぜだろう、女子の制服姿ってなんでこんなにも可愛いって思えるような見た目や作りになっているんだろうか。マジすごいよな、制服の製作者。感謝しかない。





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