人間第1話「知性ある生物」
※「発言など」※〈無線〉※〔AI〕※
〜探索本部〜
「艦長。今後の動きはどのように、」
「まずは、この惑星の探索を急ぐ。探索用AIドローンを準備しろ。」
「「了解!」」
「指示機のAIをチェックしろ!プロペラとプロペラシールドの点検も忘れるな!」
「探索機の準備、完了しました!」
「よし、指示機のAIの準備が完了次第、森に発進させる。探索機周辺から退避!」
「AI、準備完了!」
「探索ドローン、全機発進!」
「指示機、発進準備完了!」
「指示機を発進させる。退避!」
「指示ドローン、発進!」
「発進完了を確認。探索本部での観測に移行。」
「まずは植生①から探索するとしよう。」
〔植生①、背の低い木が多い一方、背の高い草が多く、観測が困難。陸上からの観測を推奨。〕
「指示機はAIを搭載している分、大型になったせいで森の中を飛行できないからな。小型の探索機に任せるしかないが、あまり情報を得られないな。」
〔燃えた痕跡を確認。分析中。〕
「自然に起こったものなのか、人為的なのかが重要だ。」
〔燃え跡の探索機からの信号をロスト。探索機、進路変更。〕
「分析のためにホバリングして停止していたはず、なら、この惑星の生命体にやられたと考えるべきか。」
〔さらに2機の探索機からの信号ロスト。損害多数により、帰還。〕
「また2機がやられたか。これまで、ドローンを攻撃していると思われる生命体は映っていない。つまり、隠れる知性があると考えられる。」
「なるほど。」
「植生①の方には電気柵を設置しておいた方が良いだろう。探索用ドローンは、基地に帰還後、待機させておけ」
「了解。」
固有名詞解説
探索ドローン:民間のドローンと同型。プロペラ部分には網がつけられており、プロペラを守っている。また、光学発電機を積んでいるため、長時間の飛行が可能。
指示ドローン:探索ドローンを大型化し、AIを搭載したドローン。可視光カメラの他に、赤外線カメラなど多種のカメラが積まれており、サンプルを取るためにアームも格納されている。