96. 輸送艦のエンジニア
96. 輸送艦のエンジニア
「こちら第2431中継基地のトライデント号、動力炉を輸送してきました。
輸送艦では大きいので、そちらの機関室に直接転送装置をリンクさせて、
送りたいのですが、こちらのエンジニアを送りますので、
着艦許可をください。」
「こちらレオン号、今回の対応に感謝します。了解しました。
転送機の所に、迎えを出します。
艦長、オットー、お願いします。」
「「了解。」」
ジュンは転送機のある部屋に移動した。
部屋にはすでにオットーが来ていて、トライデント号のエンジニアを迎える準備をしていた。
「受け入れ準備は終わりました。それでは、移動を開始してください。」
トライデント号にオットーが連絡すると、
目の前に、2人の人の形が現れ、実体化した。
「ようこそレオン号へ。」
「どうも、私は第2431中継基地のエンジニア、エドガーといいます。
こちらはミゼッタといいます。」
「どうも、艦長。」
ミゼッタは、オットーに向けて握手をしてくる。
「艦長はそちらです。」
オットーはジュンの方を指さす。
「これは申し訳ありません、艦長。」
「ところで、早速仕事の話だが、トライデント号に積んである動力炉と、この船の動力炉を交換転送させたい。
早速機関室に案内してくれませんか?」
「わかりました、こちらへどうぞ。」
オットーは2人を機関室に連れて行く。
ジュンもその後を追う。
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機関室に到着すると、ハンスさんが作業をしていた。
部屋に入るとこちらにやってきて、
「トライデント号からのエンジニアですね。
動力炉の図面と交換部分の座標はまとめておきました。」
といい、コンソールの1つへ案内する。
「この動力炉は、あちらの輸送艦に転送するんですよね。
あちらに転送したとき、機能を遮断する方法と、
転送座標はこれです。
新しい動力炉を転送していただく座標は、こちらになります。」
ハンスさんは1つ1つ2人に詳細を説明していく。
「完璧だ。Mr....?」
「ハンスと言います。」
「Mr,ハンス、あなたの仕事は完璧だ。早速交換転送に取りかかれる。」
「この間の転送機のコンソールもここで操作できますよ。
それと、あちらの転送機のリンクコードは、これです。」
「Outstanding!」
エドガーはその様に言う。
じゃあ、交換転送を始めます。
エドガーは目の前のコンソールに、トライデント号の転送機をリンクさせ、
交換転送を実行した。




