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2.冒険者ギルドに登録する

2.冒険者ギルドに登録する


ジュンは宿屋の1Fのロビーから、建物の外に出る。

ロビーの受付で、中年の女性が「行ってらっしゃいませ。」と挨拶をする。

ロビーには何人かいたが、服装は中世の一般市民の服装をしている。


ロビーのドアから外に出ると、石畳で馬車が余裕ですれ違えるほどの道に出た。

道の両脇は、中世の建物がびっしりと立ち、

以前に欧州行った時とほぼ近い建物だった。


ただ、派手な看板や電飾、車は無く、

石畳で3から6階位の石づくりの建物だった。


(地球の中世の町中は、結構汚れていて、匂いがし、それがペストにつながっていたというが、

ここはその様なことはないなあ。)


至ってきれいな街だった。

バルコニーには、プランターに植えられた花が飾られている。


ジュンはモディフィケータを見ながら、冒険者ギルドの位置を確認する。

ちなみにモディフィケータは、このゲーム内の人は見えない構造となっている。


(ココか、2ブロック先の交差点は左に回り、2軒目か。)


ジュンは地図通りに歩いていく。


(しかし、モディフィケータの地図モードでは、この町と周辺しか見れないんだな。権限不足で。)


町を通り抜ける者には、人間のほか、どう見ても、背が低く、ひげを生やしているドワーフと思われる者や、

耳の長いエルフ、犬の毛を生やしているコボルト?等がいる。


(まあ、こういう登場種族は鉄板だからな、いやゆるデフォルト種族。)


しばらくして、人の出入りが多い、少し大きめな建物を見つける。


(ココが冒険者ギルドか。ここで登録をし、仕事を見つけなければ。)


中に入ると、待合所とカウンター、そして、依頼が張り出されているボードがある。

あと、裏には討伐モンスター受け取りカウンターがある。


(ココも設定したとおりだな。)


ジュンは受付カウンターの1つに向かう。

このカウンターの受付はコボルトが担当しているようだ。


「あのー、ギルドに加盟したいのですが。」


「ではこちらに記入してから後ほど提出してください。」


紙?いや、何かのモンスターの皮が渡される。


(羊皮紙ならぬ、何かのモンスター皮紙か。)


記入項目は名前や出身地、年齢、職業やステータ値等々。


名前は、ジュン=ウワガキ、年齢は実年齢、

出身地は適当(遠い国外という設定)を書く。


そして記入した紙を受付カウンターに持っていく。


コボルトの受付「確かに受付ました。20オロ、お願いします。」


ジュンはしぶしぶ、2枚の銅貨を差し出す。

これで無一文だ。


「こちらを触ってください。」


何かガラスの板の物が差し出される。


ジュンはこのガラスらしき板を触ると、

ステータスが出る。


「問題ありませんね。確認しました。」


コボルトの受付は、記入内容と、ガラスに映し出された値を見比べ、内容を確認する。


そして、ギルドの登録カードが出される。


「初めのランクはGですね。」


コボルトの受付はギルドのルールを簡単に説明した後、

ルールを細かく書いたモンスター皮紙を渡される。


「これにも書いてありますから、あとで再確認しておいてください。」


こうして、冒険者ギルドへ登録、手続きを終わらせた。


早速、依頼が張り出されているGランクのボードの所に行き、

依頼を探す。


(これが良いか。)


ジュンはある街角の小さなレストランの厨房を掃除する依頼を受けることにし、

依頼の紙をはがし、受付カウンターに持っていき、

依頼をスタートさせることにした。


(まさか、ゲームのテストプレイで厨房の掃除をすることになるとは…。)


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