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第7話

 そこからはいくつかの香炉が持ち込まれ、それを嗅ぐという時間が過ぎた。そして導き出された結論は……


「戦えなくはないかな……。あまり戦闘向きの魔術じゃないね。物に働きかけたりする方が向いてそう」


 そもそも俺に魔術の適性とやらがあったことに驚きを隠せないが、そんな俺の思いはつゆ知らず、二人は今後のことをつらつらと語り始めた。


「ふむ……兵士として呼んだつもりだったんだがなあ」


 そういった元凶は、些かばつが悪そうに彼を見やる。その表情だけで、彼が尋常ならざる技術者であることは容易に想像できた。


「……何?」


「指導、頼めるか?」


「嫌だ。僕は指導者肌じゃない」


「……香水の件は不問にする」


「OK! じゃ、不問でよろしくね」


 俺のあずかり知らぬところで、ひとりでに運命の歯車が回り始める音がした。


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