表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/37

第35話

 手元に配られたのは、黒く馬鹿でかい変身アイテム銃と、これまた変身アイテムの付属品のような、ちゃちなカードだった。そのチープさは、俺に残った些かの童心を蘇らせるには十分だった。俺はほんの少し、心躍っていたのだった。


「まずはカードキーに魔力を流してください」


 これに関してはなんとかできる。入ってすぐの授業で、魔力を他のエネルギーに変換しない術を教わったのがここで生きてきた。なんだかんだ言って、調香師も授業を受け持つだけあるのだと感心した。


「今、カードに名前が表示されているかと思います。その内容でよろしいですか?」


 なんだか役所の手続きのようで煩わしい気もしたが、何もかも初めての俺が文句を言うのは些か気が引けた。今決まったような名だが、「プロタゴニスト」と表示されていた。


「そのカードを、銃の左側、引き金の上にある差し込み口に差してください」


 こんなアイテムで変身するヒーローが実際にいた気がして、余計にそれにしか見えなくなっていくが、同時に先ほどの童心をより強く増幅させていった。


 カード差し込み口を閉じる時のガチャリという小気味いい音、その後に細やかに発光する銃口、そんな小さなかっこいいに酔いしれていると、突如声が聞こえた。


「拳銃型個人認証最適化魔法デバイス。起動しました。現在の所有者は、プロタゴニストさんです」


 平静を装ってはいるが、ボルテージは最高潮にあった。


「プロタゴニストさん、最適化完了しました」


「さて、皆さんそろそろ読み込みが完了した時期でしょう。では、実戦と行きましょう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ