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第25話

 先の戦いの末、可能性は二つに絞られた。王国側か学園側か、どちらかに裏切り者がいる。あまりに緊張感のある雰囲気に、「学園を運営しているのは王国側なのだから結局は王国の問題ではなかろうか」とは聞けなかった。俺たちは、「調香師を当たれ」との指示のため、変わらず学園生活を続けることを要求されることとなった。だが……


「なんの変化もないわね」


 またしても我慢の限界なのか、女子生徒が俺を呼び出した。


「奴が犯人だったとして、そう簡単にボロを出すとは思えない」


「でも、あまりに様子に変化がないじゃない」


「そりゃそうだろ」


「あんたは最近来たばかりだからわかんないだろうけど、今までとホントに何も……」


「別にここ最近になって急に裏切ったってことじゃないだろう。端から向こうの手先ってことも考えりゃ十分ある話だ」


 彼女は露骨に肩を落としていた。彼女なりに頑張った推理なのだろうか。


「……自信があるなら、俺もその線でサポートするよ」

「ホント!? ありがとう!」


 分かりやすい奴だ。


「正直ここにいる期間は君の方が長い。あてにできるのはそこくらいだ」


「うん! 任せて!」


 なんの根拠もない自信というのは、もはや生まれ持っているかどうかなのかもしれない。そんなふうに思った。


「じゃあ、早速聞き込みに……」


 その瞬間、校内に突如として放送が入った。


「緊急事態発生。街に魔物が侵入しました。戦闘にあたれる人員は、直ちに南門へ急行してください」

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