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第18話
まさか数日のうちに、病院で目を覚ます光景を、倒れる側と看病する側で経験するとは思わなかった。今回は先の戦いで倒れた女子生徒だ。あの戦いの後、調香師が俺たちを助けてくれた。その後は運転手からの報告を聞き、喜んでいる調香師の姿は些かながら印象的だった。
「お疲れ様。よくがんばったね」
「いえ、その件で……」
俺は大将が目を潰されても動いたことについて、細かに聞いた。
「そういうことか……いや、確かにあのゴブリンには不自然なところがあった。今、上層部で調べてもらってるところだよ」
「ありがとうございます」
そんな話の最中だった。彼女が目を覚ましていた。流石、ちゃんと訓練を積んでいる為か回復も早い。
「おはよう」
「え……? あぁ、おはよう」
そのまま矢継ぎ早に「ゴブリンは?」と聞いてくる彼女のタフさには驚かされる。
俺はただ一言かけるだけとなった。
「ありがとう」




