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第13話

 運転手曰く、散発的にゴブリンの小部隊が編成されているそうだ。その中の一部隊を壊滅させることが依頼の内容だ。森の外から確認できる部隊が一つあり、それを叩くべく、作戦が立てられた。とは言っても作戦というには些か粗末なもので、曰く部隊七人を、女子生徒が奇襲で壊滅させ、俺が残党処理。である。


「そういうことだから、ついて来なさいよ」


 女子生徒は試験の時にはなかったガントレットを両の拳に装備しており、当たり前だが以前の戦いのときはまだ全力ではなかったのだと思うと、頼もしいような恐ろしいような思いだ。


「いい? 訓練を思い出して、冷静に対処すること。あと、いざとなったら渡した武器を使いなさい」


 彼女からは小太刀を渡されていた。曰く徒手空拳の戦闘が主である彼女には合わなかったらしい。


「それと、これ」


 そういうと彼女は液体の入った小瓶を渡してきた。


「それを嗅いでから行くわよ」


 言われるまま中身を嗅ぐと、なんというか、全身から力が漲ってきた。関節に油をさしたがのように全身が軽く、頭からノイズが消えた。調香師の香水だろう。


「さあ、準備できたわね?」


「ああ」


「じゃ、一気に行くわよ! 3、2、1」


 互いに走り始めるべく、姿勢を整える。


「走れ!」

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