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第三話:異世界召喚

状況が掴めないまま駆け寄るミナト


「大丈夫ですか⁉︎」


「急に意識を失った様に倒れられて……」


「こういう時はまず気道を確保します。

おばあさんこの子を仰向けの体制にしましょう」


反応が薄いおばあさんに大きな声で


「早く!!!!」


2人で動かし、気道を確保、呼びかけ、息をしているか、脈拍の確認を手早くこなすミナト


「……………⁉︎これはもしかして……」



「何か異常があるのですか?」



「普通に息して、脈拍も安定してる、

苦しそうでもない………これは…………寝てますね」


とミナトが言う

 


「急に倒れたんですよ!そんな訳はーーー」



「ムニャ…ムニャ…ムニャ…」



「確かに寝言を言われてますね」


ほっと一安心するおばあさん


安心から来る沈黙が続くーーーーー



「って、あの〜、一件落着みたいな雰囲気になってますけど、色々と説明してもらってもいいですか?」


とミナトが切り出す。


「はい。ですが先に、先程の手早い行動と判断に感謝します。」


「たまたま、教えてもらったばっかりだったからですよ」


(こういう失敗できない場面のイメージは何回もしてたからな)と思うミナト




「では、とりあえず今は簡単に説明させてもらいます。ここはあなたがいた世界とはまた別の世界。ここで寝ておられるスズカ様が貴方をこちらの世界に召喚したということです。」


さっきの一件があったからか、特に驚く様子のないミナト


「状況の飲み込みも早いですね」


「私はスズカ様に仕える使用人のカヨと申します。貴方の名前はもしかされると、、、

キタガワ ミナト様でしょうか?」


驚くミナトーーーーー


「なんで俺の名前を⁉︎」 


「やはりそうですか…」


一瞬、カヨが曇った表情をした様な気がした。


「一応確認しますが、ミナト様は勇者として魔王を倒した経験はございますか?」


そんな経験あるはずないだろ、、と思いつつ


「俺のいた世界には魔王なんていないから、もちろん無い。ゲームの中ならあるけど……」と答える


(魔王がいたら倒しに行ってました。みたいな返答をしてしまった)


(流れからしてこの世界には魔王が居て、それを倒してくれる勇者(俺)を召喚したっていうことか?)


(だとすると結構やばい状況だな、、俺は運動能力が普通過ぎる)


(だが、こういうのは大体、異世界に入界特典スキルが備わってるはず)


と思考を巡らせていると、カヨが



「貴方はおそらく間違えて召喚されてしまった様です。」



「えっ、、、」



一瞬の沈黙ーーー



「ま、まぁ、俺も薄々気付いてたけど、俺、運動能力高くないし、筋肉隆々って訳じゃないし、主人公っぽくないし」


「でもそうやってはっきり言われると、なんかショックだな〜。やっぱり俺はモブキャラか〜」


「まぁ、魔王倒せる自信がある訳じゃないしなぁ〜」


少し開き直る感じのミナトーーー



ーーーするとカヨが、


「間違いとはそういうことではありません。」


「この国を支配していた魔王は、勇者"キタガワ ミナト"によって既に倒されています。」



「はぁ!?」


湿布貼って寝て、次の日の朝剥がれてなかったら謎の達成感あるよね〜。


誤字脱字報告あればお願いします。

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