第３話「はじめての、戦闘」
さて、と。これからどうするか。
よし、ＬＶ上げするか。
とりあえず、そこら辺にいるモンスターでも討伐しますかね。ＬＶ上げにはそれが最適でしょう。
そこらへん、そこらへん。あっと。
後ろを振り向いたり、左右を見渡したりしてると、左の方向に数匹の白い物体が見えた。
そちらの方向へ、ゆっくりと歩いて（ふわふわと浮遊しつつ）いく。
そこにつくと、白が８割、茶色が２割のウサギが。
おそらくこいつは『角兎』だろう。なんだか、すごく弱そう。弱キャラだだな。これは。
多少観察してみたものの本当に弱そうだったので、体当たりしてみた。
すると、「ぴぎゃ！！」と鳴いてこちらをにらんでくる。
そうして、こちらをにらんだまま、「ぷぎゅ！」と鳴く。
それは何らかの怒りを持ったもののようで何か嫌な予感がしてあたりを見渡すと、周りにいた数匹の『角兎』もこちらをにらんでいる。さっきまでは体当たりをしても起こってなかったのにも関わらず。
やっば。囲まれた。とりあえず、逃げ…られないな、これ。
んー、ちょっと鬼火ってやつを使ってみるか。
って、どうやって使うんだ、これ。唱えてみるか。
（鬼火っっっっっっ！）
すると、体から、ごっそりと体力のようなものが抜けた後、周りにマッチ大の黒い火が５個ほど現れる。いや、６個かな。
えっ、これどうすればいいの。浮いてるだけだよね。動かせるのか？
おっと、自分の思うように動く。ということは、こんなこともできるかな？
黒い火を操って最初の俺が体当たりした『角兎』に一発当ててみる。
「ぴぎゅぅぅぅぅぅ！」
よーし！１発で即死した！ほかのやつらにも！
最初のやつを除いて３体いたやつに黒い火を当てる。
３体中２体にはそのまま当たるものの１体にはよけられてしまう。
ただ、残っていた２発の黒い火で集中攻撃する。
これで全員倒したな。さて、これからどうするかなんだけど。
・・・・あっちらへんにも白いやつが見えるな。
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ＬＶが上昇しました！
ＬＶ１→ＬＶ７
スキル『鬼火』のＬＶが上昇しました！
ＬＶ１→ＬＶ２
ＳＰ・ＳＴＰを獲得しました！
残ＳＰ５→残ＳＰ１３
残ＳＴＰ５→残ＳＴＰ２２
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いや、そうか。ＬＶが上がったのか。そろそろ、ＳＰとＳＴＰの使い方も考えなくちゃな。
ウィスプのステータスは完全に魔法系だから魔法に関するステータスを上げたいが、ＨＰとか、防御力が弱すぎるから、そこも強化したい。こんなステータスじゃ早く死にそうだしなぁ。
とりあえず、他の『角兎』たちを倒してから考えますか。
次回投稿日は６月１６日です。
