プロローグ第一話【参加しませんか?】
新作だぁー!
【βテストに、参加する気はございませんか?】
なんだ、これ。俺がパソコンを起動したときに出てきたこのメールに驚いたのも無理はないだろう。
たった1文。これだけが書かれたメールの下にはリンク先とこれを送ってきた会社の名前。
・・・これは、本当なのか?俺は一応、メールを一旦端にドラッグアンドドロップして、インターネットを起動する。
その会社名を調べると、見知った名前に俺は確信する。
これ、本当だ。と。
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さて、どうしようか。
メールを見てから俺はお風呂に入ってさっぱりしてきた。さっぱりしてこないと、長い時間続けてやる気だから、大丈夫なようにした。
リンクを押してみる…。すると、パソコンから光があふれてきて。
俺の体は、パソコンに吸い込まれた。
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ん・・・・・む・・・・・?えっと、ここは?
というか、なんで俺はこんなところにいるんだ?
俺がいるのは草原だ。周りを見渡しても目覚めて初めて見た方向を北とすると東側に何かの建物のようなものが見えるだけで、他には何もない。
なんでこんなところにいるんだろうか。確か、パソコンに吸い込まれて、そのあと、どうなったんだっけ?
あれ?何も覚えてない。
「目覚めたかな?」
んんん?なんだ、この声は?
「ははは。面白い反応だなね。まぁ、とりあえず、話を聞いてくれないか?」
わかった。いろいろと聞きたいことがあるけど、それは後でいい。
「う・・・む・・・。物分かりがいいなぁ。まぁ、そちらのほうがいい。さ、まずはβテストに参加してくれてありがとうとでもいうべきかな。」
っ?!おおっと、そのワード知ってるってことはこの声の人が運営のような人か?
「そうなるねぇ。僕が君にあのメールを送った張本人だ。ともかく、君のような人間でよかったよ。この程度で取り乱すんだったら、強制送還するところだった。」
結構、危ないところだったらしい。
「そこまで、だけどね。ここにきてくれたということはきみはこのゲームについて知っていると仮定していいんだよね?ダメかな?」
別に、かまわない。それに、予想はしてた。この世界がゲームだなんて。ただ、信じられなかっただけだ。
「ふぅん。適応力が高いのかな?ただ、これはただのゲームじゃないんだよなぁ。あ、これはVRっていう意味でもないよ?」
このゲームの世界はおそらく今話題になってる全身VRゲームだろう。俺はすごい気になっててネットとか書籍とかでいろいろ調べてた。だから、選ばれたのかもしれない。
「まぁ、間違いではないよ。この世界は、君のいた世界とは違って異世界なんだよね。だから、他の子たちがVR機器を使ってログインしたら異世界、つまりここに来るんだけどね‥‥。」
なんだか、深刻そうな声色になったな。
「ボスの設定が終わってない!やばい。発売まであと6か月なのに。これから生成してたら間に合わない!ほかのこともあるから、6か月あっても終わらない!ということで、君にはボスになってもらおうと思います!」
・・・・・は?
新作だぁー!