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貴方に黒い花束を  作者: 雪逸 花紅羅
消えゆく理と運命の狭間で
32/38

空の旅路

勉強に、仕事に・・・忙し過ぎるッ!

遅くなってしまい誠に申し訳ありません。

皆様、こんにちは!雪逸花紅羅です。

最近は忙しすぎて時間が全くありません。

寝る暇さえ惜しい今日この頃でございます。

久しぶり過ぎる投稿ですが、どうか大目に・・・。

今回はショコラ視点でお送り致しますので、お楽しみに!


今、俺は空を飛んでいる。

・・・高い場所は好きな方ではあるがな。


「どうしました?ショコラ」

「うるさい。何でもない」


嗚呼、良い眺めだぞ。とてもな。

でも鴉なんぞに命を預けている俺の身にもなってみろ!

全く落ち着かない。それに、風のせいで大きく揺れている。

足場が不安定なうえに、更にガレッドが追い打ちをかけてくる。

この堕天使め!お前を信じるんじゃなかった。


「ほら、空を飛べる機会なんて滅多にありませんよ」

「そんな問題じゃないだろう。無駄に揺らすな!」

「おや?私は揺らしてなどいませんよ?」


などとガレッドは宣っている。許せん。

明らかに仕組まれた罠だったんだ。

現に隣で堕天使が満面の笑みを浮かべている。

これ以上ないという程の満面の笑みだ。


「ガレッド、止めてあげなさい」


ラディアの注意が入る。良かった、少しはマシになるか?

そう期待を持ちつつガレッドに目を向ける。


・・・・


ラディアは何の不満も抱いていないかのように身を任せている。

怖いとか、心配だとか、そんな感情はないらしい。

少なくとも今はとても幸せそうに見える。

そうだな。俺もラディアには泣いてほしくない。

なるべく笑っていてほしいと心の底から思っている。

だから、今はガレッドを許すことにした。しぶしぶだがな。

楽しそうな二人を見てると、もう何も言えないだろ?

風が吹き抜けていく。でも寒さは感じない。


「お嬢様、私は何もしていませんよ」


幸せそうに笑いながらガレッドは言葉を返す。


少しだけ・・・


ほんの少しだけ・・・


悲しかった。切なさで胸が満たされるようだった。


それでも、二人が笑ってくれるなら。

幸せになれるのであればと思った。それは良いことだ、と。

その為に犠牲が必要なのであれば、それは仕方のないことなのだ。


黒い翼が日光を浴びて反射している。

黒い筈の翼が、そのせいで白く輝いて見える。


天使、それは世の均衡を保つための機関だ。

そこから外れてしまえば、理由は何であれ罪に問われるのだろう。

望んで得たものではない。そうなんだろう?

神もガレッドも役目にうんざりしている。

その役目から逃れようと必死に抗っていた筈だ。


幾ら他人から必要とされようと、崇め奉られても・・・

嬉しいことなど少しもない。自分が望んだことは何一つ叶えられない。


自己犠牲にも程がある。誰かの為に全てを犠牲にするなんてな。

だから、俺は望んでも良いと思うんだ。自分の幸せを。

それで良いんだと諦めて、自分を許してやれば良いじゃないか。

例え他人に幾ら貶められようとも、それを貫けば良い。

それは罪ではなくて自己防衛だろ?当たり前のことだ。


「ガレッド?大丈夫??」


ラディアが心配して声を掛けてくれた。

この状況ではとてもありがたい。


「嗚呼、何とかなりそうだ」

「そうですか。もう着きますから、覚悟してくださいね」

「そうか、お前こそ覚悟は出来てるんだろうな?」


結構、長い空の旅だった。

もう二度と空の旅などしたくない。

ガレッドは俺の問いには答えず、真剣な表情になる。

今までの空気とは一変して、全てが冷たく感じられる。


「さぁ、着きましたよ」


それだけ言葉を発するとガレッドは華麗に雲の上に降り立つ。

曇って乗って大丈夫なのか?

そんな心配をする俺を見越して、鴉達は無理やり俺を降ろした。

突かれたのは痛かったが、感謝もしている。

そうだな。ここで立ち止まっている訳にはいかない。


「ここまで、すまないな」


俺は鴉達にそう告げた。

ここまで連れてきてくれたのは紛れもなく彼等だ。

鴉はカァと小さく鳴いて、再び地上に飛んで行った。


「綺麗な神殿ね!それにどの屋敷よりも大きい」


ラディアは素直に目の前に建つ神殿を褒め称えている。

確かに大きい。それに周りには様々な植物が生えていた。

神殿自体は真っ白で見事な石像が飾られていたりする。


「見た目に惑わされてはいけません。ここは罠の宝庫です」


周囲を警戒しながらガレッドは注意を促す。

成程、もうここは敵地ということか。

それにしても、立派な植物だ。

此処まで育てるのに何年もの月日が掛かったのだろう?

白いバラに近づき、手を伸ばす。良い香りがする・・・。


「駄目です!ショコラ、そのバラに触れては」


伸ばそうとした手が払い落される。

ボーっとしていた意識が鮮明になっていく。


「なっ!?何だ?」


訳が分からない。

ガレッドは何故バラに触れてはならないと言ったのか?

本当に美しいバラなのに。


「この白バラは全ての生き物が転生するのに必要です」

「そうなのか?」

「ええ。だから穢してはいけません。分かりましたね?」


必死の形相だった。強い口調でガレッドは注意する。

「この白バラは大切なものだ」と。


「分かった」


俺がそう答えると安心したようで、いつもの表情に戻る。

一体どうしたというのだろう?やはり訳が分からない。


「雲ってフカフカで気持ちが良い・・・」


そう話しながらラディアは雲の上に寝ている。

そう言われてみれば、雲の上というのは足が絡まって進みにくい。

寝ると気持ちが良さそうだが、歩くには適しない。


「お嬢様、此処で寝ると風邪を召しますよ。行きましょう」

「え~、もう行ってしまわないといけないの?」


完全に俺達は罠という罠に嵌っている。

気を付けなくては。ここでは何もかもが罠なのだから。


「お嬢様、罠に嵌ってはいけません」

「これは罠じゃないかもしれないよ」

「確かに、これは罠ではありませんが今のところは罠です」


ラディアを起き上がらせるのにガレッドは苦戦している。

俺の時と違ってガレッドは優しく丁寧に注意を促す。

差がありすぎじゃないか?俺にも優しく注意してほしい。

まぁ、そんなことをしている場合でもないか。


「ラディア、起きろ。先へ進むぞ」


ラディアの手を掴んで起こす。

ラディアは不満そうだったが、これで先へと進める。


「気を引き締めて進みましょう、ショコラ」

「言われなくてもだ」


真っ白な神殿に俺達は土足で踏み入った。


投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。

待って頂いている皆様がいるだけでうれしい限りです。

もう、それだけで俺は十分なんです。

こんなに時間が経ってしまって・・・

それでも見てくれる人が居てくれて感動しています。

「ありがとう」なんて言葉じゃ表せない。

それ程、感謝しています。頑張ります!

遅くなってしまう時もありますが、御容赦ください。

次回も是非、楽しんでいってくださいね!

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