セラフィムの恐るべき力
ショコラ視点です。
今回もやって参りました!戦闘シーンとなっております。
セラフィムの力・・・どうぞ御覧あれ!
『目の前の敵を仕留めたい』
俺は本気でそう思った。逃げる獲物は決して逃がしてはならない。
母親から教わった狩りの基本。それは今の俺に最大の力を与えてくれる。
これは何とも逆らい難い欲望だ。この「狩る」という衝動は一体?
幾度も感じたことのある欲望と衝動。
しかし考えたことなど・・・疑ったことなど一切なかった。
『敵を仕留めなければ』
いつしか、それは絶対的なものとなっていた。
意思・思考とは関係なく、目の前の敵を仕留めれば良い。
体の痛みも体力も無視して目の前の敵に全てを投げ打つ。
最早、俺に迷いなど存在しなかった。目の前の敵を仕留める。
それだけが、今の俺にとって絶対的なものだった。
片方だけの目を見開き、全身に有るだけの力を込めた。
腰に差している刀を逆手に速さで敵との間合いを詰める。
それでも、時間は掛かる・・・敵が武器を構えるのに十分な時間が。
目の前の敵が扉を開き部屋に入る。
そうだ、ここでスピードを上げすぎれば急には止まれなくなる。
スピードを落とすしか道は無かった。その間に敵は武器を手にするだろう。
俺も続いて部屋へと立ち入る。猶予は無い。一刻も速く敵を仕留めなければ。
そこで目にしたのは溢れんばかりの光。
否、雷を纏う神々しいまでの弓矢。それを敵は構えている。
俺を殺すと感情の籠らない目が訴えている。
その表情は氷のようで情けや躊躇などの迷いを消し去っていた。
明らかに先程までとは雰囲気が違う。勝てる相手ではない?
そう頭で理解していても体は衝動のままに慣れた動作で走り出す。
「貴方は神の敵だ!!ソーラス・ゲアラハ!」
敵は一瞬だけ怒りを顕わにすると、雷の矢をその手から放つ。
刹那、雷の矢が迫る。逃げ場は無い。回避は不可能。
だとすれば・・・おそらく選択肢は一つしかない。
攻撃を何としてでも防ぐ。まともに受ければ勿論、只では済まないだろう。
左腕を犠牲にする。それが最善の策だった。利き手を失う訳にはいかないからな。
電撃が身体を廻る。その間、動けなくなる。
通常なら死んでしまう程の電力。恐るべき・・・。
左腕に刺さった矢を折る。下手に抜き取れば要らない血が流れるだけだ。
俺の方は満身創痍。それに比べ相手は大した傷を負っていない。
これは明らかに実力が異なっているということか。
だが・・・それでも俺は敵を仕留める。必ずや、その命を奪う。
固く胸に誓うショコラ。
動力源は動物特有の衝動。未知の可能性を秘めた彼の才能。
勝敗を定めるのは僅かな時間。たった少しのミスであった。
今までセラフィムが使った魔術は「グィー・エール」と「ソーラス・ゲアラハ」
これには意味があります。名前って考えるの難しいですよね。
「グィー・・・風 」「エール・・・空気」「ソーラス・・・光」
「ゲアラハ・・・月」「グィー・エール・・・・風よ、空気よ!」
「ソーラス・ゲアラハ・・・月の光」という意味です。
ちなみにゲール語?だったような気がします。
曖昧で申し訳ありません。随分、前にメモしておいた物なので疑わしくて。
ありがとうございました!次回も宜しくお願い致します。




