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できるVRMMO ガチプレイヤーの作り方  作者: れんこん
第一章:はじめてのVRMMO
9/18

第9話 クラン結成

 ログインすると、メールのアイコンが点滅している。開いてみると、じいちゃんからのメッセージだった。

 内容はクランを結成するための待ち合わせの話だ。なんでも結成メンバー四人全員揃って、冒険者ギルドにいるクラン管理人に申請しないといけないらしい。

 何度かやりとりを繰り返して、待ち合わせ時間を時間を決定した。


 待ち合わせまで時間があったので採取ギルドに向う。ここは冒険者ギルドほど混んでいないので、すぐに窓口で手続きできる。受付に鉱石採取のスキルを取得したい旨を告げると、取得のためのクエストを紹介された。


 クエスト内容はあっさりしたもので、近くにある鉱脈を発見するサーチの仕方や、つるはしを使っての採掘の実践しただけだった。すべてギルド内に設備があり、一歩も外に出ることなくクエストは完了した。

 ちなみにクエスト報酬は『ブロンズピック』。スキル取得条件を満たしたので、1Pのスキルポイントを消費して鉱物採取スキルを取得した。


 そうこうしていると待ち合わせ時間が来たので、冒険者ギルド前の広場へ移動する。広場ではプレイヤーがゴザを敷いてバザーを出していたり、それを目当てにした客だったりで賑わっている。


「ゲーム内だと姿が違うから誰だかわからないんだよな。どうやって見つけるんだろう?」


『PC:レオからパーティに招待されました。受諾しますか?』


 じいちゃんからのメールに書いてあったキャラ名は『レオ』だったはずだ。受諾ボダンをポチッとな。少し待っていると後ろから声を掛けられる。振り返るとそこには……


「よぉ、マーサル」

「……じいちゃん?」

「こっちの世界ではレオって呼んでくれよ」


 虎獣人キャラが目の前にいる。虎の特徴は虎耳と尻尾ぐらいで、人に近い容姿のタイプぽい。歳は中高校生ぐらいの生意気そうな糞ガキ……じゃなくて活発そうな感じの少年だ。


「なんで少年なの?」

「じじいがじじいキャラしても楽しくないだろう。思いっきり若く設定したほうが楽しいに決まってる」

「若すぎるだろ! 少しは歳を考えろよ」

「頭固いぞマーサル。ロールプレイだ、ロールプレイ。ワシよりお前のほうが恥ずかしくないか。MMOでリアルをベースにしたイケメンキャラを使うとか……絶対に内緒にしたほうがいいぞ。爆笑されるぞ」


 哀れみの目で見つめてくるじいちゃん。むしろ爆笑してくれたほうが気が楽なんだけど。

 じいちゃんがこれだということはまさか……


「あら、無事に会えたのね。よかったわ」


 そう話し掛けられ声の主を見てみると、とがった長い耳に金髪碧眼のエルフにしか見えない少女がそこにいた。


「ばあちゃ――」

「エリーよ、よろしくね。絶対にエリーって呼んでね、約束よ。守ってくれるわよね?」


 笑顔だけど目が笑ってない。女性に年齢の話しが厳禁なのは、古今東西変わらぬ真理である。


「ワシの事もレオって呼べよ。じいちゃんとか呼ぶなよ」

「わかったよ。あと一人来るんだよね?」

「すぐ近くまで来てるよ。おっ、来たみたいだな」


 じいちゃんが手を大きく振ると、白い肌で銀髪赤眼の女性が近づいてきた。歳は二十歳前後ぐらいに見えるかな。銀髪赤眼なんてリアルでまず見ないから、かなり目立つ容姿だろう。


「お待たせしました。レオさん、ベータの時以来ですね」

「おう、久しぶりだな。元気だったか?」

「ええ、正式サービスが開始されるのを首を長くして待っていました」

「さっそくだけど、うちのクランに入ってくれるメンバーを紹介するよ。こちらのエルフがエリー、そっちのイケメン?っぽいのがマーサルだ」

「はじめまして、カオリです。よろしくお願いします」


 カオリさんか……リアル名ぽいけど、この見た目じゃリアルには結びつきそうにないから大丈夫か。おっと、あまり詮索するのは良くないか。失礼だしな。


 お互いに挨拶を交わした後、クラン結成のために冒険者ギルドに移動する。相変わらずの混雑だが、クラン管理人がいる窓口は比較的に空いていたようだ。


「クランマスターはワシになるけど構わないよな?」

「はい。レオさんを中心に集まったメンバーのクランですし、賛成です」

「それでいいわ」

「同じく」

「結成のための申請料が12,000G必要ですね。レオさん、私も負担しますよ」

「ベータテスター特典の10,000Gがあるから、ワシ一人でもいけるけど……カオリは納得しそうにないな」

「当然ですよ。新規に始めたエリーさんやマーサルさんと違って、私もベータテスターですし、レオさん一人に負担は押しつけられません」

「私は始めたばかりだから多くは出せないけど、1,000Gは出せるわ。マーサルも1,000G出せる?」

「えっ? あっ、うん、出せるよ。」

「ではこうしたらどうかしら? 私とマーサルが1,000G負担して、レオとエリーさんが5,000G負担するの。」

「了解した。分担案を飲むかわりといってはなんだけど、カオリをサブマスターにしようかと思う。二人はそれでいいかな?」

「それでいいわ」

「同じく」

「私がサブマスターですか? そんな役目、私に勤まるでしょうか……」

「カオリが引き受けないなら分担案はなし! 申請料は俺一人の負担で出しちゃうよ?」

「仕方ないですね……やりますよ! どうなっても知りませんよ?」


 こうしてマスターはレオ、サブマスターはカオリに決定し、クラン『Endless Happiness』は結成されたのであった。

 

 所持金ぴったり1,000Gだった俺はすっからピンだけどな!

7/14 鉱物採取スキルLv1の消費ポイントを2Pから1Pに修正しました。

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